猫道場がFX初心者にバイナリーオプションをおススメしない理由

テクニカル編

FX初心者のなかには「バイナリーオプション」に興味を持っている人もいると思います。ブログ等でも「初心者におススメ」「投資方法は簡単」といった情報が溢れていますが、これまでも猫道場ではバイナリーオプションは初心者向きの投資ではないという説明をしています。

今回は猫道場主の私見も交えて、その理由を解説します。

バイナリーオプションとは

「バイナリーオプショ」ンとは二者択一方式による為替のオプション取引のことです。為替がこれから上がるか下がるかを予想するというシンプルな取引です。トランプの「ハイ&ロー」をイメージするとわかりやすいでしょう。

為替レートが(100円)の時に(100円)よりも上がるか下がるかの二択を予想して、当たれば資金が増え、外れれば資金を失います。

配当の仕組み

バイナリーオプションでは、トレーダーがチケットを購入して二択予想をします。予想が当たれば「購入チケット額×ペイアウト率」の配当を受け取ることができます。

・(10,000円)分チケットを購入してペイアウト率(1.8倍)の場合
・(10,000円×1.8)=18,000円
・元金(10,000円)+利益(8,000円)を受け取ることができる

ちなみに、予想が外れた場合はチケット(10,000円)を没収されます。

ペイアウト率について

ペイアウト率は競馬のオッズをイメージすると理解しやすいでしょう。ペイアウト率には固定タイプ(1.7~2.0倍で固定)と変動タイプがあります。日本国内の業者はすべて変動タイプで、以下のようなトレードルールがあります。

・開始時間と終了時間があらかじめ決められている
・現在のレートと判定レートの設定値の差でペイアウト率が異なる

単純な「ハイ&ロー」ではなく、予想が難しくなればなるほどペイアウト倍率が高くなる設定がされています。

魅力は高い配当金

配当の大きさがバイナリーオプションの魅力です。予想が的中した場合、ペイアウト率が(1.8倍)であれば(10,000円)の投資が(18,000円)になって戻ってきます。FXであれば、為替レートの変動で得られる利益は(10,000円)の投資ではせいぜい数百円程度にしかなりません。配当額は格段に違います。

バイナリーオプション業者は損をしない

このような高額の配当金を出しても業者は損をしない仕組みになっています。ペイアウト率(1.8倍)で的中率(50%)とすると、購入総額の(20%)は業者の利益になります。顧客の購入額が増えるほど、胴元である業者が儲かるようにできているわけです。

ちなみにペイアウト率(2.0倍)の海外業者の場合、業者に利益が残るように的中率が(50%)を下回るようなルールが設定されているはずです。

バイナリーオプションをおススメしない理由

バイナリーオプションは「初心者向けで簡単」という誤解

FXよりもバイナリーオプションの方が初心者向けといったイメージをもつ初心者も多いのですが、その認識は間違いです。

「簡単に参入できること」と「稼げること」は全く別の話です。問題は「勝てるかどうか」であり、その論点でいえば、実際にバイナリーオプションで1年後も勝ち残っている人は、全体の10%しかいないという事実があります。

判定時間というクセモノ

FXであれば自分のタイミングで決済できますが、バイナリーオプションでは、決められた時間(数分後もしくは数時間後)が来たところで強制的に勝ち負けが判定されます。

5分後とか2時間後の為替の上下を判定することは非常に難しいものです。「途中経過はずっと勝っていたのに判定時間でたまたまマイナスに動いた」といったことが普通に起こります。このように取引に自由度がないことは大きなデメリットであり、勝ちにくい要素のひとつといえるでしょう。

FXよりバイナリーオプションの方がハイリスク

FXでは追証や追徴金が求められるリスクがあるのに対して、バイナリーオプションの損失はチケット購入分に限られるので、リスクは小さいというコメントも目にします。これもとんでもないミスリードです。多くの人が勘違いしているのですが、FXよりもバイナリーオプションの方が断然ハイリスクなのです。

バイナリーオプションとFXそれぞれに(1万円)投資したとします。予想とは逆に相場が動いてしまいました。その結果はどうなるでしょうか。

(投資の種類) (負けトレードの結果) (決済のオプション)
バイナリーオプション 1万円すべてを失う 途中キャンセルは不可
FXトレード 1万円の一部を失う 自ら損切りが可能

FXでは、ロスカットが間に合わずに証拠金以上の損失を出す可能性があるのは事実です。しかしほとんどの場合は、とんでもない判断ミスさえしなければ、そのような大惨事は回避できるはずです。

およそ(50%)の確率で投資資金のすべてを失うバイナリーオプションと比較すれば、リスクの差は歴然です。

バイナリーオプションは賭博性が強い

バイナリーオプションは賭博性が強いトレードです。ここで重要になるのが「賭博」という言葉の定義です。

FXはお金を払って外国の通貨を購入します。つまり「外貨」という価値のあるものを買っているわけです。その一方で、バイナリーオプションは上がるか下がるかという二択のチケットを購入しますが、このチケット自体には交換価値がありません。

したがって後者のほうが「賭博」の概念により近いと考えられるのです。

配当金の原資

言葉は悪いですが、バイナリーオプションの「怪しさ」は、顧客の損失が業者の利益になるという仕組みにあります。業者は自分たちに有利な条件やペイアウト率を定め、顧客を勝たせ続けないようにしていると想像するべきです。

さきほども説明しましたが、ペイアウト率(2.0倍)の海外業者は的中率が(50%)を下回るようなルールを設定しているはずです。

猫道場がバイナリーオプションをおススメしない理由

バイナリーオプションは業者が損をしないような取引条件が設定されているため、トレーダーが勝ちづらい投資といえるのです。バイナリーオプションを全否定するつもりはありませんが、その性質を理解したうえで取り組むべきでしょう。遊び感覚でチャレンジするならいいですが、資産運用としては不適格なことは確かです。

猫道場としてもFX初心者に向けて情報発信していきますので、ぜひFXに目を向けてほしいと思っています。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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