為替の値動きをグラフ化したものをチャートといい、チャートの将来的な値動きを分析することを「テクニカル分析」といいます。
代表的なテクニカル分析には、「ローソク足」「移動平行線」「ボリンジャーバンド」「RSI」「MACD」「ストキャスティクス」などがあります。このページでは、もっともポピュラーで古典的なテクニカル分析である「ローソク足」について解説していきます。ローソク足は、形状がローソクに似ていることから名づけられました。その歴史は古く、江戸時代の米相場に用いられ明治時代に確立した日本固有のテクニカル分析です。
ローソク足はテクニカル分析の基本中の基本です。
ローソク足には1年間、1か月(月足)、1週間(週足)、1日(日足)、1時間(時間足)といった区分があり、その期間の値動きが表されています。
ローソク足は相場の値動きを表現するグラフである
ローソク足は、下記のような四本根を表しています。ローソク足が示す値動きの実績から将来の値動きを予想してディールするわけです。
「始値(相場が始まったときの価格)」
「高値(期間中の高値)」
「安値(期間中の安値)」
「終値(相場が終了したときの価格)」
ローソク足の用語と意味を覚えることからスタート
ローソク足が示すそれぞれの用語を学習します。まずは相場の上下傾向を示す陽線・陰線と、高値安値を示すヒゲの意味を覚えておきましょう。
陽線(値上がりを示す記号)
始値よりも終値が高い価格で終了した場合、ローソク足の実体部分は赤色になります。これを陽線といいます。陽線の場合、この期間は買いが有力だったということです。実体部分が短ければ、買いの勢いが弱く、長ければ勢いが強かったことがわかります。
陰線(値下がりを示す記号)
陽線とは逆で、始値よりも終値が安い価格で終了した場合、ローソク足の実体部分は青色になります。実体部分が短ければ、売りの勢いが弱く、長ければ勢いが強かったことがわかります。
ヒゲ(高値と安値を示す記号)
ローソク足では高値と安値をヒゲで示しています。上ヒゲが長い場合は、一時はかなり上昇したのに、売り圧力に押し戻されて終了したことがわかり、上昇トレンドが長く続いたあとに出現すると、そろそろ天井に近づいたという予想ができます。
下ヒゲが長い場合は、一時は大きく値が下がったのに、買い圧力によって押し戻されて終了したことがわかります。下落トレンドが長く続いたあとに出現した場合は、そろそろ底値になった可能性を示唆していると考えられます。
ローソク足の見方がわからないのは暗闇を歩くのと同じ
今回はローソク足の見方の基本を紹介しました。ローソク足を知らないのは、将棋の駒の動かし方を知らずに対戦するのと同じことです。繰り返しになりますが、FXはローソク足の意味を学ぶことからスタートです。

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