FXトレーダーの多くが、ひとつの口座に限定せず複数のFX口座を所持しています。ある統計によると、複数口座を所有しているのは全体の70%近くになるといわれています。
たとえば、銀行口座は目的に応じて複数使いわけることがあると思いますが、FX口座mp同じような感覚で使い分けている人が多いようです。
トレーダーが複数の口座を開設する動機
単独の口座では投資の収支がわからなくなる
ひとつの口座で取引を続けていると、個々の取引でどれだけの損益が出たのか、わからなくなってしまうことがあります。FXの投資結果を分析するためには、口座を複数にわけて戦略をたてていくのが賢明な対策になります。
口座の条件面がそれぞれ違うから
FX口座を選ぶ際には「手数料が安い」「ツールが使いやすい」「マイナー通貨を扱っている」などの条件で考えたいものです。しかし、これらの条件をすべて網羅している会社はなかなかありません。したがって、それぞれの特徴にあわせて口座を開設しているケースも多いようです。
とりあえず一つの口座を使ってみてから乗り換える
口座は実際に使ってみないと勝手がわからないことが多いという意見も多く聞かれます。したがって、とりあえず開設して利用してみてから、使い勝手などの弱点があれば、ほかの会社に乗り換えるというケースもあります。
FXは取引にスピード感を要求される場面も多いので、自分に合った使い勝手を重視したいところです。口座開設について料金はかかりませんから、気軽に試している人も多いでしょう。
お得なキャンペーンに合わせて申し込む
現金キャッシュバックキャンペーンを実施しているFX会社も多いです。口座を開設するだけで現金がもらえるわけですから、はっきりいってチャレンジしないと損です。タダで現金がもらえることについては心配になりますが、FX会社にとっても口座数がアピールポイントになるというメリットがあるので心配は無用です。
複数口座を運用するメリット
複数口座をもつことのメリットをもう少し深く掘り下げて考えてみましょう。
FX会社によって異なる長所を生かすことができる
トレーダーが望むすべての長所を持ち合わせた口座はありません。長所があれば必ず短所もあります。つまり、それぞれの口座に「独自の強みを活かせる役割をもたせること」が上手な活用法になります。
・アプリが使いやすいけれど、スワップ利益を狙える通貨ペアを取り扱ってない ・スプレッドが小さいけれど、自動売買ができない
このような不満はザラにあります。したがって、各々の口座にもたせた役割ごとに「A口座では自動売買、B口座ではスワップで長期的な利益獲得、C口座では短期取引で勝負」といった運用をしてみるといいでしょう。
利益を得るための方法を分散化しておけば、長期的に安定して稼げる可能性も広がります。
投資予算を適正にコントロールできる
複数口座を持つことにより投資資金を小さく分散して投資することが可能です。投資というのは、一点集中で大きな金額を投資するほどリスクが大きくなり、利益が出た時には大きな金額が入りますが、損失が出ると立て直しが難しくなります。
分散した投資を行えば一気にすべてを失うほどの損失にはなりません。何より初心者は利益を得るよりも、損失を少なくするのが一番肝心です。
長期短期のトレードを並行して行うことでリスク分散する
FXの取引スタイルには、短期間の取引で利益を稼いでいく短期トレードと、スワップ利益や通貨の長期保有で利益を出す長期トレードがあります。
投資運用はリスク分散を念頭に置いて運用すべきですから、トレードスタイルも長期と短期を並行して計画的に行うほうが確実に損失も防げます。この場合に1つの口座で長期用と短期用の通貨を併用して持っていると収支管理が難しくなります。
管理画面を見た時に「どれが短期用で、どれが長期用の通貨か」が全く分からなくなります。また、長期トレードと短期トレードでは運用が全く違うので、口座によって活きる強みも違います。
複数口座の開設は初心者も見習うべき
初心者であっても複数の口座を運用するメリットは充分あります。その場合、いきなり複数の口座に申し込むのではなく、まずはひとつの口座に登録し、実際に運用してみましょう。
そのうえで、その口座に使い勝手や条件面で不満に感じる点が見つかれば、条件を満たしている口座に広げてみるといいでしょう。
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