FX初心者が失敗するパターンは、「勉強不足」「メンタル」「詐欺」の3つに分類することができます。勉強不足によって思いがけず大きな損失が出てしまうことも多いのです。
FXにもあるマーフィーの法則
FXによって一攫千金のイメージをもっている人は、いきなり奈落の底に落とされてしまう可能性があるのがFXの恐ろしさです。逆に自分ではギャンブルをしているつもりがないのに、知識不足によって大博打になっていて、それに自分も気がつかないという、背筋が凍りそうな状況の人もいるのです。FXはただ漫然とやっていれば勝てるような甘い世界ではありません。
「自分が買うと為替が下がり、自分が売ると為替が上がる」という自虐的経験則(いわゆるマーフィーの法則)は、FX取引においてもいわれることです。しかし、この現象は不思議でもなんでもなく、ちゃんとした理由があります。
多くの人が、相場が上がっていくチャートを見て買い時と判断します。ところが、相場が上がっているということは、現在上昇トレンドが確認されている以前に、すでに買っているトレーダーが多くいるということです。したがって、そのあとに買いを入れても、その直後にすでに先行して買った人がどんどん売っていきますから、相場は下がっていくのです。
したがって、自分が先行して上昇トレンドをつくる側に立つことがポイントであり、そのための情報収集やチャートの分析が必要になるということです。
正直者はバカを見るだけ
FX初心者は知識をネットやtwitterの情報で判断してしまいがちです。実際にネット上には無数の情報で満ちており、一見とても有益であるような書きぶりがされています。しかし、ネットの情報をもとに動く前に、一旦立ち止まって考えてみてください。その情報のどこに信憑性がありますか?
「中卒フリーターだった僕が、年間1億円をFXで稼いで、悠々自適生活をしています」などと発信している情報が事実なのかどうか、確認のしようがないでしょう。自分の贅沢な生活をアピールするために、ブランド品に囲まれた部屋の様子や、クルーザーや高級外車をバックに写真をとったり、チャートや「MT4」の画面が投稿されています。それらの画面すら偽造されている可能性があります。
また、FXを始めるにあたって、何を参考にしたらいいのかわからないのは誰もが一緒です。最初に書店で手に取った本や、たまたまYouTubeの配信で目にした方法を鵜呑みにして、実際にその手法を使って勝ったという経験があると、その後も、同じ方法を盲目的に信じてしまう場合があります。その方法で常に勝てればいいのですが、実際には単純な手法だけで勝つことは難しいのです。
初心者はたくさん本を読むべき
FXの勉強をスタートする場合には、まずは初心者向けに書かれた本で勉強してください。初心者向きの書籍には、取引のための大切なポイントが書かれています。基礎の部分の理解が浅いと、いつまでたっても勝てないし、負けた原因もわからないままになってしまいます。いくつかの入門書を読み込んで知識の基礎を固めましょう。
書籍は個人著書のものより、大手出版社から出ている書籍を選びましょう。大手出版の場合はイラストも挟んで分かりやすく解説されているし、信頼のある専門家に話を聞いて、きちんと内容を吟味して掲載しています。それに比べて個人著書の書籍は、著者の主観が強い傾向があり、読み手の判断が必要になるため、初心者には向いていません。
入門書からスタートして、徐々に専門的な書籍にシフトしていく。このあたりは、学校の勉強と変わりません。
稼いでいる人のブログやYouTubeで取引の方法が紹介されています。これらは基礎を抑えている前提で書かれているので、初心者には向いていませんが、教科書が専門的な書籍にシフトしたころには、理解も深まっているかもしれません。ただし、これらの方法が自分に合わなかったりすることもあります。情報を取捨選択するのもトレーダーとしての才能の一部だと考えて、短絡的な内容の情報に流されないようにしたいです。
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