総合的なチェック項目に加えて、それぞれのトレーダーのこだわりや目的に応じたFX会社選びについて解説を進めたいと思います。
安心感のある取引がしたい
なんといっても大手のFX会社には安心感があります。GMOクリック証券、DMM FX、YJFX!、ヒロセ通商、外為どっとコムといったところが考えられます。
FX以外の商品も扱っているGMOクリック証券とDMMは会社規模としては双璧ですが、純粋にFXだけの規模感で見るとYJFX!、ヒロセ通商、外為どっとコムが上位の御三家といえるでしょう。
自動売買システムを活用したい
FXには裁量トレードと自動売買という、大きな分類があります。裁量トレードでは人間が相場分析をして手動で売買注文を出しますが、自動売買はあらかじめ設定しておいた条件にもとづいて、コンピューターが自動的に注文を出して売買をします。人間心理による影響を受けないことや基本的に放置していても良いことから、近年では自動売買の人気が高まっています。
自動売買にはリピート系と呼ばれる設定どおりの注文をひたすら繰り返すタイプと、テクニカル分析によって得られた売買シグナルをもとに売買をするタイプがあります。
リピート系自動売買で有名なのはマネースクエアの「トラリピ」やインヴァスト証券の「トライオートFX」などです。一方、テクニカル分析をもとに自動売買をするためにはMT4やMT5と呼ばれるソフトを使用します。MT4やMT5のサービスを提供しているFX会社は少なく、独自にEAと呼ばれる自動売買プログラムをインストールしているトレーダーも多いです。
FX以外の投資にもチャレンジしたい
株などFX以外の投資にも興味がある人もいると思います。おそらく最も多彩な商品を取り扱っているのは、GMOクリック証券でしょう。
FX以外に株式、投資信託、先物、CFD、バイナリーオプションといったように豊富なラインナップが用意されています。そのほか外資系のIG証券やサクソバンク証券はFX以外にも多彩な金融商品を取り扱っていることで知られています。トレイダーズ証券ではFXに加えてバイナリーオプション取引、LINE証券では投資信託、インヴァスト証券ではETF(上場投資信託)の自動売買など、それぞれ証券会社によって取扱商品に特色があります。
金融庁の認可を受けていない海外FX業者に注意
「外資系」FX会社とは別に、いわゆる「海外FX会社」というものがあります。
どちらも外国資本のFX会社である点では共通しているのですが、前者の外資系は日本国内で金融庁の認可を受けている業者で、後者は日本では無登録の業者です。無登録の海外FX会社のなかには、日本では考えられないような高レバレッジが利用できたり、独自の取引システムを売りにしているFX会社もあります。
こうした無登録業者は出金時のトラブルが多く報告されています。海外FX業者については、安心取引の保証がないことを理解したうえで、自己責任で取引してください。
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