チャートの予測を重視するテクニカル分析に対して、各国の経済政策や金融政策をもとにして為替を分析するアプローチを「ファンダメンタルズ分析」といいます。
ネットでは、「FXで稼ぐためにはテクニカル分析だけで充分」という意見もありますが、大きな相場のトレンドを分析するためにはファンダメンタルズ分析は有効に働きます。ファンダメンタルズ分析は、おもに先進各国が発信する経済情報がおよぼす為替変動へのインパクトに注目しています。
ファンダメンタルズ分析が注目する指標とは
ファンダメンタルズ分析で重要とされる項目は「金融政策」「財政政策」「経済指標」の3つです。
アメリカの金融政策を決めるFOMCという会合は年8回開催されます。この会合から発信される金融情報は大変重要で、すぐさま為替に影響を与える力があります。FOMCのほか、ユーロの金融政策決定機関であるECB理事会、日銀の金融政策決定会合の方針もあわせて、為替相場の大きなトレンドを予測することが可能です。
また、経済政策では、アメリカの3つの経済指標(「雇用統計」「インフレ率」「消費指数」)に注目します。FX会社は経済指標や各国の経済政策などの情報を発信しているので、各社のサイトから各国の経済政策をチェックすることもできます。
ファンダメンタルズ分析はテクニカル分析とのセットで考えるべき
ファンダメンタルズ分析単独では正確に市場分析をすることは難しいのですが、テクニカル分析との組み合わせによって勝率は劇的に向上するといわれています。
たとえば、テクニカル分析で買いのサインが出て、なおかつファンダメンタルズ分析で上昇機運の裏付けがとれていれば、為替レートがアップする可能性はかなり高まり、積極的に買いを仕掛けることができるはずです。
コメント