「Pips(ピップス)」とはFX取引で使用される単位で、「通貨単位の1%」あるいは「値動きの最小単位」を示し、通貨ペアのスプレッドの計算や売買によって生じる損益計算に用いられます。FXにおいて頻繁に使用される指標なので、最初に慣れておく必要があります。
米ドル円の場合⇒日本円の日本円の最小単位1円の1%なので、1ピップス=0.01円 ユーロ米ドルの場合⇒最小単位1ドルの1%なので、1ピップス=0.0001ドル
それでは、実際にピップスがどのように表現されているのかを見てみましょう。
ユーロ米ドルの通貨ペアでは、かりに為替が1.1600から1.1601に変動した場合は1ピップス変動したことになります。米ドル円の通貨ペアをみてみると、120.00から120.01の上昇は1ピップスの変動に相当します。
FXの世界で通貨単位ではなくピップスによる表示が普及している理由は、ピップスを利用することによって投資効率を見やすくすることができる点にあります。たとえば、証拠金100万円で100ピップスの利幅で稼いだ人と、証拠金1億円で1ピップスの利幅で稼いだ人がいるとすると、利益は同じ100万円ですが、前者は少額の証拠金で大きな利益を出しており投資効率がよいと判断されるわけです。ここまでのところで、なんとなく理解はできましたか? まだ難しいですよね。
計算が苦手な人の場合は「100ピップスの利益」=1円と覚えておくと便利です。これに1000とか1万など通貨単位を掛けると利益の実数が出ます。
理解を深めるためにもうひとつ例題を解いてみましょう。たとえば米ドル円の通貨ペアで「1万ドルで30ピップスの利益」のケースは実額でいくらの利益になるでしょうか?
このときの計算式は「30ピップス=0.3円なので、0.3円×1万(ドル)」となって、答えは「3000円の利益」となります。実際にトレードに慣れてくるとピップスについても自然に理解が深まるので、現時点ではあまり心配することはありませんが、永遠に理解しないままトレードを続けていくのはご法度です。
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