「損切り(ロスカット)」とは、損失を抱えている状態で保有している通貨を決済することで、損失が少ない段階で早めに判断をし、負けを最低限に抑えるために行うテクニックです。レバレッジを効かせたFX取引において重要なトレード手法ですから、最初にマスターしておきましょう。
実際に損切りのタイミングがわからないビギナーも多いと思います。そこで今回は、損切りの必要性とルールについて解説します。
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なぜ損切りが重要なのか
感情を排除することは難しい
FXで戦うためには、勝つことよりも負けることのリスクを考えておかなければなりません。実際のトレードでどのくらいの損失が許容されるかを事前に決め、損失を最小限に抑えるためのルールを徹底することが重要です。
人間には感情があるので、「相場が戻るかもしれない」という根拠のない期待から、なかなか損切りに踏み切れなかったり、「資金が減ってしまう」という恐怖心から冷静な判断ができないことがあるからです。
損切りしないとどうなるのか
損失が生じた際に、決済せずに待っていればプラスに転じる可能性もあります。したがって、株取引であればしばらく塩漬けにしておく方法をとることも可能ですが、FXではそれが難しいのです。なぜなら強制ロスカットという仕組みがあるからです。
FX取引では、一定幅の相場の下落が発生すると、FX会社が強制的に精算(ロスカット)してしまうというルールがあります。
相場が下落したケースで、株と同じように相場が戻ることを期待してポジションを持ち続けた後に、さらにそのまま相場が下がってしまうと、ポジションを自動的に強制決済するロスカットが執行されてしまうのです。
したがって、トレーダーがもっとも気にかけなければならないのが強制ロスカットを避けることです。強制ロスカットが発動する手前で決済を行うことができれば、損失は少額で抑えられるわけです。
初心者が陥りやすい損切り遅れのミスをなくすためには
初心者は相場の動きに一喜一憂してしまいがちです。ポジションを持っている最中は、冷静な判断ができなくなることも多々あります。実際に、資金が大きい取引をしているときに引くに引けなくなってしまい、結果大きな損失を被るというのは、よくある失敗例です。
そうならないためには、エントリー(注文)と同時にストップ注文(逆指値注文)をしておくことが賢明です。そうしておけば、あらかじめ設定した水準で自動的に損切りが行われます。
ぜひ損切り2%ルールを実践してほしい
なぜ2%なのか
損切りの目安は買値からの値下がり率10%以内といわれることがあります。そのほかにも損切りの基準はさまざま紹介されていますが、ある有名な投資本で紹介され、それ以降多くのトレーダーが実践しているのが損切り2%ルールです。
当サイトでは損切り2%を推奨します。その理由は、成功しているトレーダーの多くが損切り2%を採用しているという経験則によるものです。多くの成功者たちが、稼ぐこと以上に市場で生き残ることの重要性を理解し、2%ルールを順守しています。
その内容は、1回の取引において、最大損失額を2%に納めるというシンプルなものです。
たとえば、証拠金100万円で1ポジションを持っている場合、このポジションでの含み損が2万円に達したときが損切りのタイミングです。同時に3ポジションを持っていた場合は、3ポジションの合計含み損が2万円に達した時点が、3ポジションとも処分して損切りするタイミングになります。
損切り2%ルールを徹底する
損切りをする場合は、保有しているポジションをすべて決済することがポイントです。「決済したあとに相場が戻ったらもったいない」という考えで損切りラインを変更したり、ポジションを一部残したりすると、損益計算が複雑になり、結果的に損失が大きくなってしまうこともあります。
損切りの基準として2%ルールを順守し、確実に損失を抑える手段を選びましょう。また、エントリーと同時にストップ注文することも忘れないようにしてください。
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