時間のない初心者にはスキャルピングはあまり向いていない

テクニカル編

スキャルピングは数銭から数十銭というわずかな利幅を狙って、一日に何度も取引を繰り返して、利益を積み上げていく投資方法です。ポジションを保有してから決済をするまでの時間が数秒から数分という短い時間で売買を繰り返すのが大きな特徴です。

一部ではプロ向きともいわれるスキャルピングについて、初心者がチャレンジすべきかどうかを解説します。

スキャルピングとはどんなトレード手法か

FXの手法には長期保有する手法のほか、短期の取引があります。保有期間の長さによって、スイングトレード(数日~数週間)、デイトレード(数分~数時間)、スキャルピング(数秒~数分)という分類がされ、取引時間が短いほど取引回数が増え、また為替リスクが小さくなる傾向があります。

スキャルピングはもっとも保有時間の短いトレードです。

「スキャルピング」とはもともと「頭の皮をはぐ」ことを意味し、インディアンの風習からきているという説があります。まさに頭の薄い皮を剥ぐように、ごく小さな利益を繰り返し積み上げていくのがスキャルピングという手法なのです。

スキャルピングの特徴

素早く繰り返しトレードを行う

スキャルピングの大前提は、素早く取引を完了させることです。短時間の取引を何度も繰り返して利益を上げていくスタイルですから、ちょっとしたスキマ時間でもトレードを行うことができます。仕事や家事の合間に取引することも可能です。

多くのFXトレーダーに共通する悩みが、相場の変化が気になって、なかなか眠れないことですが、スキャルピングであればそのような悩みからも解放されるでしょう。

1回の取引による利益損益の実額が小さい

短時間で為替相場が大きく動くようなことは起こりにくいため、スキャルピングでの1回あたりの利益額や損失額は、一般的にとても小さいものです。スキャルピングで得られる1回の利益は「1pips単位(0.01円ほど)」だと理解しておくといいでしょう。

また損益の実額が小さいので、よほどの事態が起こらない限り、ロスカットの恐れもありません。

スキャルピングのデメリット

スプレッドが増える

「スプレッド」とは、FXの1回の取引にかかる手数料のことです。もう少し具体的にいうと、取引通貨の「買値(Ask)」と「売値(Bid)」の差がスプレッドです。

円で米ドルを買うケースで、買値が「100.250円」、売値が「100.253円」とすると、スプレッドは0.3銭となり、これが取引手数料として差し引かれます。スキャルピングは何度も取引を繰り返すので、回数分だけスプレッドが増えていきます。収益も小さいため、スプレッドが積もり積もると無視できない金額になります。

約定力に左右される

約定力とは、注文した価格で取引がきちんと成立する可能性のことです。利用している口座や取引状況によって約定力が違うので、注文した価格と異なる価格で約定するケースがあります。

注文した価格と実際に約定した価格との差を「スリッページ」といいます。スキャルピングは、小さな利益を追求する手法なので、スリッページの差も致命傷になりかねません。

通信環境が致命傷になる場合も

短時間で取引をするスキャルピングでは、通信環境の悪化が大きな損失に繋がる恐れがあります。通信環境は約定力に繋がりますから、スキャルピングを行う場合には安定かつ早い通信環境が必要です。

スキャルピングで勝つことが難しい理由

経験値が問われる

スキャルピングで勝つためには短時間の一瞬の判断が重要です。いつ買って、いつ売るかの判断を的確に短時間かつ何度も繰り返さなければならいことが、スキャルピングがプロ向きといわれる理由です。

したがってFXに慣れていない人が、すぐにスキャルピングで成果を出すことは難しいでしょう。まずは取引に慣れてから少しずつ、少額で試しにスキャルピングに取り組んでいくというのが初心者から中級者のセオリーです。

忙しい人や根気がないとレーダーには不向き

FXにあまり時間をさけない人や単純な作業の繰り返しが苦手な人は、スキャルピングに向いていません。スキャルピングは頻繁に取引をしなければ成果は出ません。FXにさく充分な時間があり、それを楽しめる人でなければスキャルピングを続けることは難しいでしょう。

スキャルピングに適している通貨ペアとトレードの時間帯

スキャルピングは、相場にある程度の動きが必要なので、値動きが大きい相場が適しています。ただし、取引量が少ないマイナー通貨ペアの場合は価格が不安定で予測も難しくなるので、あまりおススメできません。

スキャルピングに適しているのは、取引量の多い米ドルやユーロと円のペアで、狙い目の時間帯はニューヨークやロンドン市場が開いている「16〜21時」と「21〜翌日5時」です。

スキャルピングをする場合はスプレッドの小さいFX会社を選びましょう。

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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