FX取引を行う場合、まず通貨ペアを選ぶことから始まります。
FX初心者の最初の悩みが「どの通貨ペアを狙っていけばいいのか」だと思いますが、結論からいえば、記事タイトルの通り、初心者は迷わず「米ドル/円」ペアから始めるべきです。
米ドル/円がFX初心者に最適な通貨ペアである理由
主要な通貨ペアのなかでスプレッドが一番狭い
スプレッドとは、1回1回の取引にかかる実質的な手数料のことです。当然ですが、手数料は安いに越したことはありません。
スプレッドが最も狭い(手数料が低い)のは米ドル/円ペアです。FX会社によって違いはありますが、2021年現在の米ドル/円のスプレッドは、0.2~0.3銭が主流です。
ちなみにユーロ/円で0.3~0.5銭、ポンド/円で0.6~1.0銭となっています。
微妙な違いですが、トレードを積み重ねると差は大きくなります。
安定している相場
米ドルは世界の基軸通貨です。国際的な取引で基準として採用されている基軸通貨は信用性が高く、有事の際でも値動きがおとなしいため、予想外の大きなマイナスが生じるリスクが少ない通貨です。
一方で、流通量の少ないマイナー通貨の場合、為替は政情不安や気候変動の影響をもろに受けてジェットコースターのような動きをすることがあります。これがマイナー通貨の面白さでもあるのですが、初心者にとっては難しい相場となります。それまで順調にプラスを積み上げていても、経験不足や感情に流されて大きな負けを喰らえば、一発でマイナス域まで持っていかれる危険があります。
しかし米ドル/円の場合は、圧倒的に取引量が多く激しい値動きが少ないため、積み上げてきたプラスが一発で消えるような大事件はほとんど起こり得ません。その分、一発で大きなプラスを得る機会も稀ですが、初心者としてはまずはコツコツとプラスを積み上げていくことを目指すべきでしょう。
圧倒的な情報量
アメリカの動向は世界の注目の的です。ニュースで取り上げられる機会も多く、日々発表される経済指標の数も頭ひとつ抜けています。ドルの値動きは判断材料が多いのです。
投資判断をする場合に、判断材料は不可欠です。南アフリカの大統領選の動向や、南アメリカの気候変動のニュースが、日本にどれぐらいの頻度で流れてくるでしょうか。なんの情報もないままトレードを行うというのは、あたかも試験範囲を知らされないままテストに挑むようなものです。
FX会社の選び方
初心者がFX会社を選ぶ際に注目しておきたいのは以下の4点でしょう。
スプレッドの狭さ
スプレッドとは、1回1回の取引にかかる実質的な手数料のことです。国内大手のFX会社のスプレッドには(0.2~0.3銭)の範囲で多少の違いがあります。
スワップ金利の高さ
スワップ金利とは通貨の金利差によって生じる金利のことで、ポジションを保有していると金利が毎日付与されます。通貨の組み合わせによって違いが生じますが、現在は米ドル/円のスワップ金利差が大きいので、非常に有利です。
米ドル/円のスワップ金利金額は、FX口座によって(58~65円)の幅で違いがあります。当然、高いスワップ金利が付与される口座を選ぶべきです。微々たる差に思われるかもしれませんが、塵も積もればなんとやらで、スプレッドの差と同様に無視できないものです。
最小取引単位
FXにおける最小取引単位は1,000通貨単位もしくは10,000通貨単位が主流です。100通貨単位や1通貨単位からトレードできる会社もありますが、メジャーなのはこの2つです。
リスクの小ささをFX会社選びのポイントと考えた場合、最小の取引単位は低ければ低いほど安心できます。
キャンペーン内容の充実度
ほとんどのFX口座で「新規口座開設+入金+一定数の取引」という条件を満たすことで、キャッシュバックキャンペーンを適用しています。せっかく口座を開設するのですから、キャンペーンが充実している口座を選ぶべきでしょう。
初心者は米ドル/円ペアからスタートしよう
これからFXを始める方や、始めて間もない初心者にとって、最大のテーマはいかに大きな損失を出さないかということです。その点、急激な変動リスクが少ないことや情報量の豊富さから、初心者が選ぶべき通貨ペアは、米ドル/円であると断定できます。
値動きの荒いマイナー通貨ペアで勝負するのは、自分なりの取引手法を確立して、ある程度の自信を持って取引できるようになってからにしましょう。
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