為替相場はまるで生き物のようなもので、どこまで上がってどこまで下がるかを正確に当てることは到底不可能です。あらゆる投資家は毎回のトレードの場面で頭を悩ませています。
FX相場では、わずかな判断ミスの結果、それまでコツコツ積み上げてきた含み益が一発で消し飛んでしまうという悲劇も当たり前のように発生しています。
そこで、安全かつ一定の利益を確保しつつ、さらに上を狙える投資法として考え出されたのが「トレーリングストップ(トレール注文)」という手法です。トレール注文は、初心者もぜひ習得しておきたいテクニックです。
トレール注文の仕組み
トレール注文とは
トレーリングストップとは、含み益が出ている状態において一定の利益を確保しつつ利益の上乗せを狙う手法をいいます。相場の動きを追跡(トレール)して、損切り(ストップロス)ラインを変化させていくことから、トレーリングストップ、あるいはトレール注文と呼ばれています。
1ドル=100円の時に1万通貨買って、しばらくして101円まで上がったとします。1万通貨の取引で相場が1円動けば、10,000(通貨)×1(円)で利益が1万円出ている(含み益)ことになります。
このときのトレーダーの心理状態は、これからさらに相場が上がるかもしれないので、まだ売りたくないという気持ちがある一方で、逆にここから下がって結局マイナスになってしまうリスクもあるので、利益を確定してしまいたいという気持ちもあり、判断に悩むところです。
判断できないときには助けがほしい
ここでトレーリングストップの登場です。101円の時点で売ってしまわずに、とりあえず100円50銭くらいで逆指値注文(損切り注文)を出しておきます。「101円から100円50銭まで下がったら売ってしまう」という注文です。
こうしておけば、かりに101円から下がりだしても100円50銭で強制的に決済するので一定の利益を確保できます。100円の時点で買っているので、101円から100円50銭まで下がっても、まだ50銭(50pips)の利益は確保できている状態です。10,000(通貨)×0.5(円)では5,000円の利益になります。
トレール注文の本領発揮
このシステムが優秀な理由は、逆指値注文によって最低でも5,000円の利益を確保しつつ、その後も相場の上昇による更なる利益の上乗せを待つことができることです。
もし101円から102円に上がれば、今度は101円50銭での逆指値をし、103円に上がれば102円50銭で逆指値するというように、相場の上昇に合わせて最低限確保する利益も底上げしていくことで、さらに確実に大きく利益を狙っていくことが可能になります。
初心者は自動トレール機能を活用したい
トレール注文の唯一の弱点は「相場変動に合わせていちいち自分で逆指値の設定をしなければいけないこと」です。こまめに相場をチェックして、これだけ上がったから逆指値をこれだけ上げようといった具合に、細かな設定をしていかなければならないのです。
しかしFX口座によっては、トレールの幅を設定することにより自動で逆指値の値段を変動させるサービスを設定しているものもあります。
たとえば、1ドル=100円で買って101円まで上がった時にトレールの幅を「50pips」と設定しておけば、101円50銭まで上がった時には101円で逆指値、102円まで上がった時には101円50銭で逆指値という具合に、自動的に50pips刻みで逆指値を変更してくれます。
トレール注文は一定の条件下で、為替の反転による判断ミスを食い止め、確実に収益をあげることができる優れた方法であり、初心者も積極的に取り入れていきたいテクニックです。
以下のFX口座は、このような自動トレーリングストップ(トレール注文)に対応しています。一度確認してみるといいでしょう。
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