アメリカの為替政策や経済政策に注目すると見えてくること

テクニカル編

アメリカの為替政策や経済指標はFXのマーケットにとっても非常に重要です。米ドルを取引しない場合であっても、アメリカの為替政策や経済状態については最低限把握しておくべきです。

なぜなら、米ドルは圧倒的な流通量をもつ基軸通貨であり、世界貿易による決済にはすべて米ドルが使用されているからです。圧倒的なパワーをもつアメリカの金融政策は、世界中の為替に大きな影響を与えます。今回はアメリカの金融政策を知る上で重要となる「FRB」と「FOMC」という2つの組織を紹介します。

FRB(アメリカ連邦準備理事会)

FRBはアメリカの金融政策における最高意志決定機関です。「The Federal Reserve Board」の略で、和訳するとアメリカ連邦準備理事会となります。

FRBは日本の日本銀行と同じくアメリカの中央銀行に相当する機関で、公定歩合・支払準備率・公開市場操作などの重要な国家金融政策を担っています。

FOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)

FOMCはアメリカの金融政策を決定する会議体です。「Federal Open Market Committee」の略で、和訳すると「アメリカ連邦公開市場委員会」となります。

FOMCのメンバーはFRB(米連邦準備制度理事会)の理事7名を中心とした合計12名で構成され、議長はFRB議長が担当することになっています。この会議体は米国の政策金利を決定するほか、今後の金融政策方針についての検討が行われます。FOMCから金融政策方針や政策金利の決定が発表されると、直ちに株価や為替、世界中のマーケットが反応します。

FOMCの影響力

世界中が注目するFOMCの動向

FOMCは年に8回開催されます。FOMCが決定した金融政策は、「1月下旬」「3月中旬」「4月下旬」「6月下旬」「8月上旬」「9月中旬」「10月下旬」「12月中旬」の火曜日、もしくは水曜日に発表されます。

FOMCの発表には世界中の投資家や企業家が注目しています。

為替への影響

FOMCの影響力は絶大で、議事録の内容や議長の発言によって為替が反応することも多いです。たとえば大方の経済パネリストの予想が外れ、蓋を開けてみたら金利が上がっていたというケースでは、米ドルは爆発的に急上昇するでしょう。

投資家たちはFOMCの声明文の中からも投資のヒントとなる材料を見つけようと必死です。

FOMCの発表のどこに注目すべきか

FOMC発表の中でよく耳にするのは「利下げ」「利上げ」という言葉。投資家や企業家はFOMCが発表する政策金利の動向に注目しています。

利下げをすると景気が良くなる

一般論として、政策金利を引き下げることで金融機関は安い金利で資金を調達できるようになります。企業は安い金利でお金を借りることができるので、経済活動が活発になり景気が良くなります。

利下げ効果で景気が良くなると国民の購買意欲が上がり、物価が上昇します。その一方で、低金利で通貨が流通しているため、通貨価値は下がりインフレを引き起こします。

利上げをすると景気が悪くなる

政策金利を引き上げると、企業は投資意欲はしぼみ、消費者は貯蓄に向かいます。経済活動が消極的になるので景気が悪化します。「利下げ」とは逆に通貨価値は上がり、デフレ傾向になります。

FOMCの活動の流れを簡単に整理すると

FOMCが立案する政策金利によって、アメリカ経済は以下のような循環をたどります。

①FOMCの利下げ政策により、ドルを使う人が増えて景気が良くなる
②景気は良くなるが、ドルの価値は下がっていく
③通貨の価値の下落を防ぐために、FOMCが利上げを決定する
④利上げによってドルの価値は上がるが景気が後退する

FOMCの発表日の早朝の為替動向には要注意

FOMCの政策は日本時間の早朝に発表されるため、専業FXトレーダーでもないとリアルタイムに見るのが難しいですが、その結果を受けて、朝起きたら発表前後で相場が一変して、ロスカットされていたという悲劇もときどき起こります。

FOMCの発表時期には、急激な為替変動で大きな損失にならないように損切りの自動で設定などの必要な手立てをしておきましょう。

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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