FXを始めるための第一歩は口座開設です。
取引口座を開設するのは難しいことではありません。FX会社を選んで、ホームページ上に設けられている口座開設ページにアクセスし、所定の記入と提出資料を準備するだけで登録は完了しますが、いくつかの注意点を知っておくとスムーズな手続きができます。
口座開設の流れ
FX会社のホームページにアクセスして必要事項を記入する
FX会社のホームページにアクセスして、メールアドレスやパスワード、生年月日を入力し、アカウントの仮登録を行います。すると、登録したメールアドレス宛てにメールが届くので、認証手続きを行って本登録を済ませてから、口座申込フォームで必要事項を記入します。
口座申込フォームに記入するのは、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、職業、資産状況、投資経験といった項目です。
必要書類を提出する
記入を終えたのち、必要書類を準備します。必要な書類は本人確認書類(身分証明書)とマイナンバー書類(画像データやコピー)をアップロードもしくはFAX、郵送でFX会社に送ります。
本人確認書類(身分証明書)に該当するのは、運転免許証もしくは健康保険証などです。
FX会社の審査を受ける
本人確認書類の提出後、FX会社は所定の審査を行います。審査にパスすると本人確認コードを記載した書類が転送不要の簡易書留郵便で登録した住所に届きます。あわせて、登録したメールアドレスに口座開設完了の通知が届くので、ログインを行って本人確認コードを入力します。
なお、一部の会社では、スマートフォンなどで自分の顔と写真付き本人確認書類をいっしょに撮影してアップロードすると、本人確認が完了するサービスを導入しています。この場合は郵送によるログインID・パスワードの受取りが不要で、口座開設を申し込んだその日から取引を始めることも可能です。
FX会社に証拠金を入金する
証拠金としてインターネットバンキングやATM、銀行窓口などを通じて入金すれば準備はすべて完成です。すぐに取引が可能です。
口座開設の審査について
FXの取引口座を開設する際には審査があります。とても高いハードルのようなイメージを抱くかもしれませんが、それほど厳格な内容ではないのでプレッシャーを感じる必要はないと思います。
口座開設時に具体的にどんなことを審査しているのかについてFX会社は内容を公開していませんが、次の4つの常識的なチェックポイントだと思われます。
・FX取引のために充分な資産を持っているかどうか ・本人が申し込んでいるかどうか ・成人年齢(20歳)に達しているか ・申し込み内容に虚偽はないか
FX会社が重要視しているのは登録者の経済状況
気になるのは最初に挙げた登録者の資産内容です。かりに証拠金を超える損失を出した場合に、本人がそれを負担できるかどうかを判断する意味で、保有資産の確認はFX会社にとって重要な判断基準となります。ただし、FX会社は信用調査機関などを通じて厳格に資産状況をチェックしているわけではなく、あくまで自己申告に基づいて審査しています。
職業や収入について記入する欄がありますが、無職やアルバイト、学生、専業主婦でも取引口座を開くことは可能です。「過去に自己破産したことがある」という人でも、現在の経済状態に問題がなければ口座開設を拒まれることはないでしょう。結局、いざという場面で困るのは自分自身です。口座申込フォームには、正直に自分の職業や経済状態の実態を記入するようにしてください。
虚偽申告は絶対にダメ
一方で、FX会社が最も厳格にチェックしているのは本人確認です。なりすましなどを防ぐため、提出した免許証やマイナンバーカードのアップロードデータなどといった本人確認書類をもとに、実在の人物が本人の名義で口座を開こうとしているかどうかを確かめています。
年齢も審査基準のひとつですが、20歳未満の人でも口座開設が可能なFX会社もあります。ただし、その場合は親権者(法定代理人)の同意が必要になるので、あらかじめ了承を得ておきましょう。
また、他人の名義を借りて口座を開設することはFX会社の約款違反(名義貸し)に該当し、その事実が発覚すると強制解約の対象になります。それだけでなく、利益が発生した際には脱税や詐欺罪に問われる可能性がありますから絶対にやめましょう。
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