FXにおいて重要なことは、ひたすら利益を追求することではなく、損失を防ぐための対策をしっかりと講じることです。常に損失が出る可能性を考えて、事前に失敗例を把握しミスを未然に防ぐための対策を行いましょう。
今回はFX初心者が破滅する6つのパターンを紹介します。
初心者トレーダーが破滅する6つのパターン
勘や思い込み、勢いでトレードしてしまう
投資は勢いや結果論ではなく、根拠に基づいて行うべきものです。「ローソク足でサインが出た」「雇用統計を参考にした」など、根拠に基づいた意思決定をするようにしましょう。
取引ルールが決まっていない
FXでは、自らの取引ルールに基づき感情を排して機械的に取引する姿勢が非常に重要です。たとえば、「損切りの基準が決まっていない」「レバレッジがまちまち」という初心者トレーダーは要注意です。このようなルールなき取引をしているトレーダーは、傷口が広がらないうちにすぐに一旦取引をストップし、作戦を練り直したほうが無難です。
資金の限界を超えた取引をしてしまう
FXはあくまでも余裕資金の範囲内で投資を行うものですが、少ない資金で高額投資ができるため、実力以上のレバレッジをかけて取引してしまうのもFX初心者が陥りやすい失敗パターンです。
FXのレバレッジは25倍までと決められ、それに応じた必要資金が定められています。ギリギリの証拠金で取引をすると少しの値動きで証拠金維持率が100%を切ってしまい、強制決済(ロスカット)や追証の危険が高まります。
FX初心者はつい、大きな利益を狙いたいという欲が前面に出て、必要資金を投資に回してしまう傾向があります。やがて悪条件が重なると、焦りによって冷静な判断ができなくなってしまいます。
常にポジションを持ちたがる
FXは常時値動きしているため、ポジションを持っていないと「チャンスを逃しているのではないか?」という気持ちになります。しかし、すべての場面がチャンスとは限らないわけで、「ポジションを持つということはリスクでもある」という視点を忘れてはいけません。
常にポジションを持とうとせず、根拠とルールに基づいて意思決定するようにしましょう。条件が揃っていない時はじっと我慢して、冷静に相場を見つめることも重要です。
いろんな通貨ペアに手を出してしまう
FXでは様々な通貨ペアを取引することができますが、あれもこれもと複数の通貨ペアに手を出すことは大きなリスクを伴います。とくにマイナーな通貨ペアは流通量や情報量が少なく、急激な為替の変動を起こすことが知られています。
自分が取引をする通貨ペアを決めたら、基本的にはその通貨ペア以外には手を出さないようにしましょう。初心者が取り組むべき通貨ペアは(米ドル/円)が基本です。その後、取引に慣れたところでほかの通貨ペアにチャレンジするようにしましょう。
損切りできない
初心者が最も陥りやすいミスのひとつに、適宜に損切りができないことがあります。「もう少し待てば為替が回復するかもしれない」などと根拠のない期待感で損切りのタイミングを失い、さらに損失が拡大するのは典型的な失敗パターンです。「損失が〇〇%になったら損切りする」というルールを決め、事前の注文で損切りを設定するなど、傷口が広がらないように工夫しましょう。
ポジションを持っているということは、常にリスクを抱えているということでもあります。スワップ狙いでポジションをもっているケースでは、知らない間に損失が拡大し、強制ロスカットになってしまうリスクもあります。
リスク管理を行って無理のないトレードを心がけたい
為替相場は常に動いています。為替の動きを正確に予想することは、どんな投資家も不可能です。したがって、FXではある程度の損失は許容し、長期的に利益を残すという姿勢が非常に重要です。
また、取引の技量をあげるためには、常に勉強や分析を続けることも重要です。投資の理論は日々進化しているので、あたらしい分析手法を覚える貪欲さをもちましょう。
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