FXを始めると、MT4という言葉をよく耳にするようになります。
MT4(メタトレーダー4)というのは、いわゆるチャートシステムのことで、多くのトレーダーが取り入れている高性能ツールです。
MT4は海外のシステムということもあって、使い勝手の面で少し不安な気持ちになるかもしれませんが、日本のFX会社が提供しているチャートシステムより使い方は簡単で、なおかつ、たくさんの便利機能が装備されています。これを使い始めると他のチャートが使えなくなるくらいの利便性を感じると思います。
そこで今回は、初めてMT4を使う初心者のために、その特徴とメリットをできるだけシンプルに解説します。
MT4の魅力とは
ロシア生まれの万能分析ツール
「MT4(メタトレーダー4)」は、世界でもっともメジャーなFX専用ツールです。MT4を開発したのはロシアのMetaQuotesという企業で、2005年にリリースされました。MT4は30言語対応で世界中に200万以上のユーザーが存在しています。もちろん日本語表記もあります。
高性能かつ無料の最強FXツール
MT4の人気の秘密は「無料」「豊富なチャート」「分析ツール」「優秀な自動売買システム」の4点にあります。
MT4にはチャートやテクニカル指標が多数用意されており、画面表示やチャートの色などを自由にカスタマイズすることができます。自動売買システムも装備されており、これらすべてのサービスが無料で提供されています。
オリジナルのテクニカル指標をプログラミングすることが可能であり、自由度の高い自動売買システムがあることが、MT4が上級者に支持され続ける理由です。MT4をベースにオリジナルの自動売買ロジックを作成し、作成した自動売買ロジックを販売しているトレーダーも多くいます。
バラエティ豊富なチャートツール
MT4にはバーチャート・ローソク足・ラインチャートなど、豊富なチャートが用意されています。チャートウィンドウを分割することで、複数のチャートを好みに応じて同時に表示することが可能で、特定のウィンドウを最大化できるなど表示の自由度が高く、トレーダーにとっての使い勝手のよさが追求されています。
高性能なテクニカル分析を装備
世界中のトレーダーがMT4を手放さない理由のひとつに、多くのテクニカル指標を装備していることがあります。
MT4をインストールした時点で、すでに50以上のテクニカル指標が使用可能な状態になっており、テクニカル分析をする上で基本的なテクニカル指標(移動平均線、ボリンジャーバンド、トレンドライン、水平線など)は全て導入済みです。「Meta Editor」という機能を使えば独自のテクニカル指標をプログラミングすることも可能です。世界中のトレーダーが作った特殊なインジケーターを無料でダウンロードして、自分で使用することも可能です。
画面上では複数のテクニカル指標を自由に表示できます。ベテラントレーダーはバーチャート・ローソク足・ラインチャートなどのチャートとあわせて、複数のテクニカル指標を同時表示して分析精度をアップさせています。
自由度が高い自動売買システム
MT4には専用のEA(自動売買ロジック)による自動売買システムが備わっています、EAを活用すれば、一定の条件を満たした場合に「売り買い」を自動で行ってくれるので、24時間パソコンの前に張り付いていなくても大丈夫です。
また、プログラミングでオリジナルEAを作ることも可能です。オリジナルEAを作って過去のチャートを用いて成績をテストすることもできます。
MT4のデメリット2つ
MT4のデメリットは、高性能であるがゆえにFX初心者には使いにくく感じる可能性があることです。日本の各FX会社は独自に特色ある取引ツールを開発しています。使い勝手の点だけでいえば、FX会社の独自の取引ツールのほうがアドバンテージがあるように思いますが、圧倒的に高性能であるMT4には性能面で劣ります。
また、現実にはMT4に対応している国内のFX会社が少ないことはデメリットといえるでしょう。
MT4に対応している国内のFX会社
MT4を利用するためにはMT4を取り扱っているFX会社で口座開設する必要があります。口座開設すればMT4を無料でダウンロードでき、パソコンにインストールしてすぐに使うことができます。ダウンロードやインストールの手順などは、FX会社が違ってもほとんど同じです。
その後、口座開設のタイミングで発行されたIDとパスワードを入力すれば、MT4にログインすることができます。
MT4を導入しているおもな国内FX会社
楽天証券 OANDA Japan(オアンダ・ジャパン) ☞OANDA Japanの申し込みはこちら FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン) 外為ファイネスト サクソバンク証券 AVA TRADE(アヴァトレード) EZインベスト証券 FOREX.com(フォレックス エクスチェンジ) YJFX!(チャート表示のみ)
取引ツールの性能や自由度にどこまでこだわるかという問題にもなりますが、もしこれからFXの勉強をしたいという気持ちがあるのであれば、ぜひMT4の導入にトライしてほしいと思います。
チャート分析はトレーダーにとって必須です。MT4を導入すればプロと同じ土俵で勝負できるようになります。
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