FXで勝つためには何が必要でしょうか?
ネットや書籍で「勝つための手法(テクニック)」を探しているトレーダーは多いでしょう。しかし、手法とはエントリーの方法を切り取ったトレードの断片に過ぎません。なぜその手法が有効なのか、理論的に自分で説明できなければ、最終的にその手法を運用し続けることはできないからです。
今回はFXの勉強法の基本とトレードスタイルの重要性についてお伝えしていきます。
FXの正しい勉強法について
FXには正しい勉強方法があります。それは、正しい方向に努力することです。
手法は大切ですが、その手法を理論的に説明する説得力が必要です。そして、その手法を継続的に運用するためには、説得力の基礎を固める努力が必要です。
基礎学習の第一歩は書籍を購入することから
最初に専門用語の意味やひと通りのトレード手法について書籍で学びましょう。ネットの知識だけでは体系的に学べないので不充分です。大きな書店にいけば、入門書からテクニカル分析の詳細な解説書まで、関連書籍が山ほど置いてあります。分かりやすい本を購入して、それらを読破することからはじめましょう。
ネットの無料の情報で不充分だと考えるもうひとつの理由は、FXに限らず特定分野の勉強をするためには身銭を切って自己投資をする必要があると考えるからです。タダの情報は、なかなか頭に入ってこないものです。
まずは王道のテクニカル分析から学ぶ
分析方法といってもさまざまですが、最初は基本ロジックを勉強すれば充分です。学習しておきたい基本的なロジックとして「為替の値動きの原理」「ローソク足の見方と使い方」「チャートパターン」「マルチタイムフレーム分析」などを押さえておきましょう。
基本的な原則を理解してから、応用的なテクニカル分析を学んでいきます。
有名なテクニカル分析には「MACD」「ボリンジャーバンド」「RSI」「ストキャスティクス」「サイコロジカルライン」などがありますが、面倒がらずに興味をもって情報収集してみてください。
その先の雑多な手法の知識は今のところ必要ありません。
資金管理はトレード手法の一種と考える
初心者が先送りしたがるのが資金管理です。これは断言しておきますが、資金管理ができなければFXで生き残ることはできません。
「適当にレバレッジやポジションサイズ(掛金)を決めている」「勢いや勘だのみでトレードしている」という初心者は破滅するまであっという間です。
トレードを開始するための重要な準備
投資環境を整えること
プロトレーダーのように何台ものモニターは必要ありません。一台でいいので、できるだけ大きなインチのモニターを使用しましょう。
また、スマホで為替状況のチェックをすることは問題ありませんが、スマホでは表示されない情報があることから、エントリーで多用することはあまりおススメしません。
FX会社選びの注意点
口座を開く際にはMT4が利用できるFX会社を選ぶべきだと思います。
MT4は世界で最も利用されているチャートシステムのひとつで、とても利便性に優れているチャートです。過去データが豊富でかなりの年数のチャートを検証することができるうえ、インジケーターも豊富でチャート機能も優れています。
MT4は無料でダウンロードできるので、複数の口座をもつ場合は、MT4を標準装備した口座もひとつは持っておきましょう。
目標はトレードスタイルの確立
自分の生活や性格に合致したスタイルが理想的
FXのトレードスタイルには、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードなど、さまざまな種類があります。勝てるトレーダーになるためには、自分がどのスタイルで勝負するかを決めなければなりません。
自分の性格や日々のライフスタイルにあったトレードスタイルを採用しないと、どれだけ優れた手法を知っていても勝てません。
ありがちなトレードスタイル選びの失敗パターンは、情報商材やFX会社の広告に煽られてスキャルピングに走ってしまうことです。FX会社からすれば手数料がたくさん入るスキャルピングやデイトレードをしてもらったほうがうれしいわけです。しかし、トレーダーにとって大切なことは、性格とライフスタイルがそのトレードスタイルに合っているかどうかということです。
初心者のトレードスタイルは二択か
スキャルピングやデイトレードは、いつでもチャートを見ることができる環境があるなど、一日の多くをトレードに費やすことができる時間的余裕がなければ成立しません。仕事をもっている人であれば、本業に差支えが出る恐れがあります。
したがって、結論をいえば、初心者は早朝深夜など取引の時間帯を厳格に決めてスキャルピングを行うか、あるいはスイングトレードの二択になるとは思います。FXはあくまでも投資の一環です。生活や仕事に支障をきたすようでは本末転倒ですから、そのような方向に走ってしまうことがないように充分気をつけましょう。
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