必要証拠金・有効証拠金・余剰証拠金の3つの証拠金の意味と計算方法を紹介

FXの基礎編

FXを行う上で覚えておきたいのが、「必要証拠金」「有効証拠金」「余剰証拠金」という3つの証拠金です。FXの取引画面にも、この3つの証拠金が必ず表示されます。FX初心者が正しいトレード方法を身につけるためにも、証拠金の意味とその計算方法を確実に覚えましょう。

証拠金とはなにか

証拠金とはFXの取引口座に預け入れるお金(保証金)のことであり、外貨を取引する場合には証拠金がなければ取引を行うことができません。証拠金には「必要証拠金」「有効証拠金」「余剰証拠金」という3つの種類があります。

・必要証拠金⇒取引額に比例して最低必要となる金額
・有効証拠金⇒証拠金と含み損益を合わせた金額
・余剰証拠金⇒有効証拠金から必要証拠金を引いた金額

必要証拠金の基礎知識

必要証拠金とは通貨を購入するために必要な資金のことです。たとえば、1万円分の通貨を購入する場合は、必要証拠金を1万円用意する必要があります。

必要証拠金とレバレッジの関係

基本的に、FXでは必要証拠金以上の通貨を購入することはできませんが、レバレッジを活用すれば必要証拠金以上の通貨を購入することが可能です。10万円の証拠金で10倍のレバレッジをかければ100万円分の通貨を購入できます。

必要証拠金の計算方法

必要証拠金=(現在の為替レート)×(購入通貨数)÷(レバレッジ)

たとえば(ドル=100円)の場合であれば、レバレッジ25倍で1万通貨分購入した場合の必要証拠金は以下の計算で求めることができます。

(100円)×(1万通貨)÷25=4万円

有効証拠金の基礎知識

有効証拠金は証拠金と含み損益を合わせた金額です。FX取引所によっては「実質証拠金」や「純資産」と表示されることもありますが、全て同じ意味です。

10万円の証拠金があるとします。5万円の利益が出ている場合の有効証拠金は15万円、3万円の損失が出ている場合の有効証拠金は7万円になります。

有効証拠金と証拠金維持率の関係

証拠金維持率とは、現在保有しているポジションが口座の残高に対してれぐらいの比率を占めているかを示す数値です。有効証拠金と必要証拠金から証拠金維持率を計算することができます。

証拠金維持率が高いというのは大きな損失に耐えられることを表します。証拠金維持率が低くなると、強制ロスカットが執行されるリスクが高まるので注意しましょう。

有効証拠金と証拠金維持率の計算方法

・(含み益がある有効証拠金)=(証拠金)+(含み益の額)
・(含み損がある有効証拠金)=(証拠金)-(含み損の額)
・(証拠金維持率)=(有効証拠金)÷(必要証拠金)

通貨ポジションをもっていると、レートに応じて損益額が変動します。損益額が変動するため有効証拠金も常に増減します。

余剰証拠金の基礎知識

余剰証拠金は有効証拠金から必要証拠金を引いた金額です。現在のFX口座の余裕度を数値化したものであり、余剰証拠金内であれば通貨を追加注文することが可能です。

余剰証拠金に余裕があれば、比較的安全な取引をしている証明になり、余剰証拠金に余裕がない場合は、リスクが高い取引をしているということになります。

余剰証拠金があればロスカットシステムが使える場合がある

日本国内のFX会社ほとんど採用していませんが、海外のFX会社では、口座残高がマイナスになった場合に、マイナスをペナルティなしで帳消しにしてくれる「ゼロカット」というシステムを導入しているところがあります。

余剰証拠金の計算方法

(余剰証拠金)=(口座残高)+(ボーナス・キャンペーン額)+(含み損益)

余剰証拠金の管理が重要である理由

通貨を新規購入できなくなる

余剰証拠金がマイナスになると、あらたに通貨を購入することができません。たとえば、手元に9000円しかない状態で1万円分の通貨を購入することはできません。

対処方法として、最も簡単な方法は、FX口座に資金を追加で入金することです。口座に資金を1000円入金して資金が合計1万円になれば、1万円分の通貨を購入することができます。

ロスカットの可能性が高まる

余剰証拠金がマイナスになると、ロスカットが行われる可能性が高まります。

余剰証拠金は含み損が大きくなった場合にポジションを維持するために使われます。厳密には証拠金維持率が一定割合以下になるとロスカットされるのですが、計算式を紹介した通り、余剰証拠金と証拠金維持率の間には密接な関係があります。余剰証拠金が減ると、証拠金維持率も低くなりますから、ロスカットを防ぐためには余剰証拠金を多くしておくことをおススメします。

レバレッジを高くすれば余剰証拠金は大きくなる

余剰証拠金は有効証拠金から必要証拠金を引いた金額なので、レバレッジを高くすることによって必要証拠金を低くすることができます。

必要証拠金を低くすることができれば、有効証拠金から引かれる金額が減るため、余剰証拠金が大きくなるのです。ただし、レバレッジを上げるのはリスクを高めることになるのでバランスには充分注意しましょう。

ボーナスやキャンペーンを使って余剰証拠金を大きくする

FX会社はトレーダーに長く取引してもらうために、定期的に「入金金額の100%分をボーナス支給」といったようにボーナスやキャンペーンを実施しています。

余剰証拠金は口座残高にボーナスやキャンペーン額と含み損益を足した合計です。ボーナスやキャンペーンを実施している場合は、積極的に参加して余剰証拠金を大きくしていきましょう。

3つの証拠金の意味を確実に把握しよう

通貨を購入するためには「必要証拠金」が必要です。「有効証拠金」と「余剰証拠金」が低くなるとロスカットが行われる可能性が高まります。「余剰証拠金」が少なくなると、あらたに外貨を購入できなくなります。

FX取引を行う上で3種類の証拠金は重要な指標になりますから、それぞれの証拠金についてしっかりと覚えておきましょう。

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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