FXトレードには、スキャルピングから長期保有まで、ポジションを保有する時間によっていくつかのタイプがあります。リスクの観点から、一般的にFX初心者が選ぶべきスタイルは「デイトレード」と「スイングトレード」の2択だといわれることが多いですが、そのなかでも猫道場はスイングトレードを推奨しています。
そのいずれのスタイルを選択するにしても、2つのトレードの特徴を知ったうえで納得してから選ぶのが肝心です。
デイトレードとスイングトレード
一般的なデイトレードとスイングトレードのトレード方法は以下の通りです。
デイトレード⇒1日に1回~数回トレードをおこなう スイングトレード⇒1日1回もしくは数日に1回のペースでトレードをおこなう
「デイトレード」では1日に数回トレードを行う場合があるので、トレードをするためには1日に数時間程度の時間を確保する必要があります。一方で1日1回、もしくは数日に1回程度のトレードをおこなう「スイングトレード」の場合はトレード時間は多くても1日1時間以内ですが、その代わりに1回あたりのトレードのリスクを少し大きくとる必要があります。
これはどちらがいい悪いということではありませんが、自身の好みや生活スタイルから選択するためのタイプ分けです。
デイトレードとスイングトレードの特徴
デイトレードのメリット
・トレードを1日で終了させるので、ポジションの持ち越しリスクを回避できる ・トレードを翌日まで持ち越さないので、気になって夜眠れないということがない ・利食いが小さい反面、損切りも抑えることができ、大きな損失につながらない ・突発的な動きに反応できる旨味がある ・コツコツ利益を積み重ねていくことができる
ポジションを長期で保有すると、週末に市場が閉まったあと、月曜の朝に大きく相場が変わってしまい大きな損害が発生するリスクがありますが、デイトレードでは土日のポジション持ち越しをしないので、このリスクを回避することができます。
デイトレードでは大きな利益を狙うよりも、小さい利益をコツコツ積み重ねていく作戦が有力です。
デイトレードのデメリット
・1日に何度もトレードを行うので、ある程度のトレード時間を確保する必要がある ・チャートを集中して見る忍耐力と、判断力に裏打ちされた反射神経が必要 ・ネット環境のレスポンスが求められる
デイトレードをする場合はある程度の時間を確保する必要があるので、サラリーマントレーダーはあまりおススメできないというのが猫道場の意見ですが、時間を確保できる人であればデイトレードをチョイスしてもいいでしょう。
スイングトレードのメリット
・トレードをする時間はあまり必要ない ・事前にトレード内容を設定しておくだけで放っておくトレードも可能 ・トレンドに乗ることができれば1回あたりの利益を大きく狙える
本業が別にあって、隙間時間を使ってゆったりトレードしたいトレーダーに向いているのがスイングトレードです。スイングトレードで利益を出すためには、利食いを我慢する忍耐力と判断力が必要です。
スイングトレードのデメリット
・1回あたりの利益を大きく狙う分、損切りやマイナスリスクもそれなりに大きくなる ・中期的な相場を読むための経験が必要
損切りが連続した場合のメンタルに耐えうるかが勝てるかどうかの分岐点ともいえるので、少しの相場変動に一喜一憂してしまうタイプの人にはスイングトレードは向かないかもしれません。
初心者におススメするのはスイングトレードだが
選ぶのはどちらかひとつだけ
戦法を選ぶ際に一番やってはいけないのは、あっち行ったりこっち行ったりしてトレードが定まらないことです。デイトレードとスイングトレードでは戦い方が違うため、両立することが難しいのです。戦法に一貫性がなければ修正もできません。そこをよく理解してほしいと思うのです。
重要なのはリスク管理
収益をあげることとトレードの回数には相関関係はありません。トレードスタイルにより、小さい収益を積み上げるか、やや大きな利益を狙うかの違いがあるだけです。
重要なのはリスク管理がしっかりできること(=大きく資産を減らさないこと)です。1回ごとのトレードで絶対に損をしない方法などはありません。焦りの心が大きなマイナスを招きます。1回のトレードの損失額を2%以内に抑えることを徹底して、大負けを回避しましょう。
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