FXトレードをしている人であれば誰しも、いつかはFXだけの収入で生活する専業トレーダーになってみたいという憧れがあると思います。人によって理想の収益額は違うと思いますが、今回は日本人の平均年収よりも少し多めの、年収500万円をFXで稼ぐ方法をシミュレーションしてみました。
ギリギリのギャンブル的な内容ではなく、充分到達可能性のあるシミュレーションをしましたので、今後の目標として参考にしてもらえればうれしいです。
FXで年間500万円稼ぐために必要な投資資金
年収500万円が意味すること
最初にFXで年収500万円を得るための月収を算出しました。単純な計算です。
500万円÷12か月=41.66万円
月平均で42万円の収益があれば年収504万円に到達します。早速、月平均42万円を稼ぐために必要な投資資金とpipsを確認することにしましょう。
月収42万円稼ぐためには1日平均2万円の利益が必要
FXは土日を除く、月曜日から土曜日の朝まで祝日も含めてトレードをすることができます。したがって、1か月のうちトレードができる日数は21日から22日間ということになります。
かりに21日間で計算してみましょう。
42万円÷21日間=2万円
1日平均2万円の利益を稼ぐことができれば年収500万円が見えてきます。
1日平均2万円の利益を稼ぐために
さらに細かく、1日平均2万円の利益を出す方法を投資金額の設定を変えて検討していきましょう。FXは一か八かを狙うギャンブルではなく、技術を伴うトレードです。100%勝ち続けられるものではなく勝ったり負けたりしながらトータルでプラスにしていくことになります。
投資金額50万円のケース
投資金額50万円の場合は、使用する証拠金を投資資金の50%(25万円)以下に設定します。この設定により、(たとえばドル/円)の場合、かりに(ドル=120円)であれば5万通貨の取引が可能です。100pips(=1円)の値動きで5万円の利益になります。
それでは5万通貨の取引のケースでシミュレーションしてみましょう。
・1日2万円の利益を稼ぐためには40pips(0.4円)の利益が必要 ・1日平均40pips利益を出すためには、月間800pipsの利益が必要
結構大変なシミュレーションです。月のうち数日は目標を達成できたとしても、毎日クリアしなければならないとすると実現性はかなり薄いのではないでしょうか。
ここから逆算すると、投資資金が50万円ならば狙うべき年間収益は50万円以内にするというのが妥当な目標ラインのように思います。
投資金額100万円のケース
次に投資資金が100万円の場合を考えてみましょう。この場合も、使用する証拠金を投資資金の50%(50万円)以下に設定します。
この設定により、(たとえばドル/円)の場合、(1通貨=120円)であれば10万通貨の取引が可能です。証拠金は48万円(=120円×10万通貨×4%)になります。
・1日2万円の利益を稼ぐためには20pips(0.2円)の利益が必要 ・1日平均20pips利益を出すためには、月間400pipsの利益が必要
5万通貨の取引と比較すると、収益目標も50%に抑えることができるので、かなり現実味が増してきました。ただし、年間500万円の目標はまだ少し難しいように思います。
投資金額200万円のケース
さらに予算を増やして投資資金が200万円のケースを考えてみましょう。
・1日2万円の利益を稼ぐためには10pips(0.1円)の利益が必要 ・1日平均10pips利益を出すためには、月間200pipsの利益が必要
一日あたりの目標が(10pips)ということであれば、無理なトレードをしなくても、いよいよ手が届きそうになってきました。
投資金額500万円のケース
最後に投資金額500万円のケースをみてみましょう。やはり使用する投資資金を50%に設定してシミュレーションしてみましょう。
・1日2万円の利益を稼ぐためには4pips(0.04円)の利益が必要 ・1日平均4pips利益を出すためには、月間80pipsの利益が必要
投資予算を500万円用意できるのであれば、かなり余裕をもってトレードすることができます。1日につきわずか(4pipss)の利益が求められるだけですから、相場がちょっと変動すするだけでも達成できる内容です。
その結果として、年収500万円に対して年利100%の投資効果を得られることになりますが、ギャンブル的なトレードをしなくても、現実的な目標として掲げることができるのではないでしょうか。
税金はどうなるのか
FXの収益に対する税率は一律で約20%です。
より正確にいうと、2013年1月1日から25年間に渡って、所得税額に対して2.1%の「復興特別所得税」が課せられることになったため、現在の税率は、一律20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%(15%×2.1%)+住民税5%)です。
したがって、500万円の利益を得た場合の手取りは400万円弱ということになります。
投資金額100万円以上あれば大きな利益が狙える
今回は、投資資金を50万円から500万円まで複数設定して、収益500万円を獲得する可能性をシミュレーションしてみました。
その結果、投資金額500万円であれば、かなり実現性が高いことがわかりました。リスクを抑えるためには投資資金に対する目標収益を100%以内に設定すべきであり、投資金額50万円であれば目標収益を50万円以内に、投資金額100万円であれば目標を100万円以内にするのが妥当な目標ラインのように思います。
収益目標から逆算して投資金額を設定するのも、ひとつのアプローチです。
可能な範囲で投資資金を設定して、一攫千金を狙わず無理のない目標設定をしてください。また、当然ですが、実際のトレードではこのように順調にいくケースばかりでないことも充分理解してください。
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