FXで収益が発生した際に、自分の口座から現金を引き出すためにはどんな手順が必要なのでしょうか。今回はFX口座からお金を引き出す方法とともに、出金に関する注意点についてもあわせて解説します。
FX口座から資金を引き出すための準備
基本的にどのFX口座を選んでも資金の引き出し方はほとんど一緒です。最初にFX口座を開設する際に、トレーダーは金融機関の口座を指定しているはずなので、その時点で準備は完了しています。ちなみに、出金する場合だけでなく資金を追加する場合にも同じ銀行口座を使います。
口座から資金を引き出す際に気をつけること
外貨は出金できない
現時点でFX口座から引き出すことが可能な金額を確認します。入出金ページに「引き出し可能金額」「出金可能金額」などの欄がありますから、そこでチェックしてください。取引口座にある残高のうち、引き出したい金額を指定口座に送金する依頼をかけます。
注意点は「日本円」しか引き出すことができないということです。外貨として持っている資金は、ポジションを手放して日本円に交換しないと送金できません。
たとえば、FX口座に10万円入っていて、10万円全額でドルを購入(ポジションを保有)している場合は、1円も引き出すことができませんし、2万円分ドルを保持しているケースでは、8万円まで出金することが可能です。
指定銀行口座に送金されるタイミング
それぞれのFX会社のサイトに「引き出し完了までに○日ほどかかります」といった説明があるので、チェックしておきましょう。一般的には、土日祝を除く営業日の午前中に送金を予約すれば、当日中に送金されます。
平日の午後や休日については、送金予約をしてから遅くとも3営業日以内には指定口座に振込まれますが、諸条件によって記載されている日数以上に待たされる可能性もあります。
送金可能な単位や条件が異なる
FX会社によって送金可能な金額の設定が異なります。上限金額が設定されているほか、1,000円単位で送金可能な場合や、1万円未満は送金できないなど、条件はさまざまです。
トレードの利益に対して税金が発生する
FXで得た収益に対しておよそ20%の税金がかかります。納税についてはトレーダー自身が確定申告しなければなりません。税務署はFXの収益を確実に把握していますから、面倒がらずにかならず納税してください。ときおりニュースになったりしますが、多額な収益が発生した場合に、「確定申告をしなければわからないだろう」という安直な認識で放置したままでいると、翌年になって多額の追徴金を納めなければならない事態になります。
GMOクリック証券のケースで解説
最初に説明したように、出金(送金)の手順はどこのFX会社でもほとんど変わりませんが、具体的な例を示して説明したほうがわかりやすいと思うので、「GMOクリック証券」のケースで詳しく説明します。
送金可能な金額を確認する方法
パソコンの会員ページで口座の資金をチェックして送金可能な金額を確認します。スマホのアプリでも手続き可能です。
・【マイページ】をクリックする ・【入出金・振替】(出入金・振替履歴・状態)の欄に残高が表示される ・【入出金・振替】をクリックして送金手続きをおこなう
出金するための条件
GMOクリック証券では、1回の操作で1万円から1億円まで送金可能です。最低出金額は1万円ですが、残高が1万円以下の場合は残高全額の一括出金のみ可能です(分割出金はできません)。送金日については、毎営業日15時までの受付で翌営業日に送金、毎営業日15時以降であれば翌々日に振り込まれます。土日祝日の予約は、翌営業日の受付として対応します。
GMOクリック証券では金融機関への送金手数料がかかりません。そのほか、詳しい条件や開設手順については同社のオフィシャルサイトで確認してください。
出金トラブルを避けるためには国内の信頼できる会社と契約しよう
高いレバレッジやキャッシュバックキャンペーンが魅力的な海外のFX会社ですが、出金トラブルも散見します。トラブルの原因としては、ユーザーが海外業者の出金ルールを理解しないまま誤った手順で出金の手続きをしたことが原因で出金拒否に至るケースが多いようです。海外のFX会社では銀行口座ではなくキャッシュカードやデビットカードによる決済を採用している場合が多く、このことがトラブルの要因になっているようです。
その一方で、詐欺行為を働く悪徳な海外FX業者は確実に存在します。相手が海外業者の場合、不当な出金拒否を受けても対処が難しいのが実態です。裁判で争うにも連絡先がわからず、トレーダーが泣き寝入りする結果になることは珍しくありません。
これらのトラブルを考えた場合、初心者の場合はとくに、信頼できる国内の大手FX会社を選ぶべきであると、猫道場は考えています。
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