これから資産運用や投資を検討しているなら、少額からチャレンジできるFXがおススメです。FXは株式投資や外貨預金よりも少ない元手でも取引ができ、利回りも優秀です。
今回は、投資初心者が少額からトレードをする際にはFXと株式投資のどちらが有利なのか、数字を用いて具体的に解説していきます。
FXと株式投資の必要資金について
最初に少額投資における必要資金について比較をしていきます。人によって「少額」の解釈が違うのですが、今回のサンプルとして「10~20万円以下の元手でできる投資」という投資業界における一般的な平均値を使って計算しましょう。
FXの必要資金は10万円から
FX会社のなかには、松井証券やSBI FXトレードのように(1通貨単位)から取引できる会社があります。この場合は(ドル/円)の通貨ペアであれば最低(4円)から取引が可能ですが、実際に4円でトレードをしてもほとんど利益は出ません。したがって、ほかの記事でも紹介しているように、取引通貨単位に限らず元手として10万円用意しておきましょう。
株式投資の必要資金は20万円から
株式投資の場合は20万円程度用意しないと購入できる銘柄が限られてしまうため、満足のいく投資が難しくなります。多くの場合、株式を購入する場合は(1,000株)とか(1万株)など、最低購入株数が決められているからです。
最近では500円程度から株式投資ができるサービスや、単元未満株を売買できる証券会社もありますが、最低購入株数を購入しなければ配当や株主優待がもらえないため、株式投資特有のメリットがなくなってしまいます。
FXと株式投資の利回りについて
次に、FXと株式投資の利回りの差について解説していきます。当然ながら為替の変動はその年によって異なりますが、過去データの比較を確認しておくことで、おおまかな利回りの差の傾向はわかると思います。
FXの利回り
サンプルとして、(ドル/円)の直近3年間の平均的な「騰落率(とうらくりつ)」を使用します。騰落率とは、「指定した期間の始めと終わりの価格変化」を表すものです。たとえば、ドルを(=100円)で購入して1か月間保有して(105円)に値上がりすると、月間の騰落率は(5%)のプラスになります。
直近3年の年末の(ドル/円)の為替レートを比較すると、平均騰落率は(+2.02%)です。これを元に年間の収益を計算してみましょう。
①為替差益=(10万円×2.02%)=2,020円 ②スワップ=(10万円÷112円(ドル相場平均)÷1万×50円×365)=1,630円 ③手数料=(10万円÷112円×0.3)=3円 ④年間トータル収益=(①+②-③)=約3,650円 ④年間利回り=3.65%
少し細かい計算になりましたが、FXは過去3年間の平均で「元手10万円で年間3.65%の利回りが期待できる」ことがわかりました。
株式投資の利回り
株式投資の利回りは、東京証券取引所(TOPIX)が公表している配当の「加重平均利回り」を使って計算します。「加重平均利回り」とは、時価総額に対する配当金総額の割合を示したもの(配当金総額÷時価総額×100%)です。
2017年以降の加重平均利回りは2%前後です。また手数料については、一部に無料の証券会社があるものの、20万円規模の取引の場合で(250~300円)かかります。
①加重平均利回り=2% ②手数料=250円 ③年間トータル収益=(20万円×2%)-(250円)=3,750円 ④年間利回り=(3,750円÷20万円×1009=1.875%
株式投資では「元手20万円で年間1.875%の利回りが期待できる」ことがわかりました。
FXと株式投資のそのほかのメリット
FXの3つのメリット
FXのメリットは何といってもレバレッジをかけられることです。株式投資の信用取引でも最大約3倍のレバレッジをかけることができますが、FXのレバレッジは最大25倍ですからその違いは歴然です。FXは圧倒的に少ない資金で取引ができるということなのです。
2つ目は手数料が安いことです。元手10万円あたりの手数料は、FXが3円であるのに対して、株式投資では(125~150円)かかります。
3つ目は、ポジションを保有していると毎日スワップポイントがもらえることです。スワップポイントとは各国通貨の法定金利差のことで、超低金利の日本円を外貨に交換することで差益が発生します。株式投資の配当は多くても年に2回しかもらえませんから、この点においてもFXは有利です。
株式投資のメリット
株式投資は、投資先の選択肢が圧倒的に多いのが特徴です。FXであれば、せいぜい10~25通貨程度の選択肢しかありませんが、株式投資では数千社の企業のなかから投資先を選択することが可能です。
また、株式投資には株主優待などの特典があり、これはFXにはない楽しみのひとつです。
結論としては「少額投資においてはFXが有利」
FXは株式投資よりも少ない資本金でスタートすることができ、利回りも高いことがわかりました。その一方で株式投資の場合は、株主優待などの特典にも魅力がありますが、効率のいい投資先として検討した場合、結論からいえばFXに軍配が上がります。
最大の要因はレバレッジをかけることによる投資効率の高さですが、これはメリットである反面、リスクともなり得ます。少額投資は失敗しても損失が小さいので、根拠が薄いにもかかわらず軽い気持ちでエントリーしてしまう傾向もありますから、少額投資であるという原点に立ち返り、無理なレバレッジをかけたFXトレードをしないように心がけてください。
そのためには口座選びも重要です。少額投資をするに際しては、「1,000通貨」単位以下で取引できるFX会社を選びましょう。1通貨単位(約4円)から取引可能な松井証券FX(👈クリック)は初心者のトレーニングとしても最適な優良口座です。登録は無料ですからぜひ検討してみてください。
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