初心者の安全な掛け金の限界点はレバレッジではなくロット数で決める

テクニカル編

最初は恐る恐るトレードを始めた初心者トレーダーも、慣れてくると利益をあげるために投資金額を上げていきたくなると思います。

それでは、具体的にどのようにして投資額を上げていけばよいのでしょうか。そこで今回は、初心者がトレード額を大きくしていくときの基準と注意点について解説します。

レバレッジの本当のリスクがわかっていない

レバレッジを抑えるとリスクを抑えられるか

レバレッジを利かせて証拠金の何倍ものポジションをたてて、より大きな収益を狙えるのがFXの最大の魅力であり、醍醐味です。逆にいえば、判断を誤った場合にはロスカットによって預けた資金を失うこともあるし、場合によっては証拠金以上の損失を出して借金になる危険もあり得ます。

このようなことから、レバレッジ(2~3倍)ぐらいに抑えてチャレンジしている初心者トレーダーも多いのではないでしょうか。実際に低いレバレッジによるトレードを推奨するサイトもよく目にします。しかしこの方法では、適切なリスク管理とはいえません。

レバレッジと実効レバレッジの違い

レバレッジを小さくしてもロスカットを受けてしまうことがあります。それは、そのトレードがトレーダーの資金力に見合わない「実効レバレッジ」になっているからです。

実効レバレッジとは、現在進行中のポジションが純資産額に対して何倍に達しているかを示す数値であり、このような計算式で求めることができます。

(実効レバレッジ)=(為替レート)×(保有ポジションの数量)÷(有効証拠金額)

実効レバレッジをコントロールすることが重要

預けている証拠金に対して余裕のないボリュームでポジションをたててトレードしていれば、レバレッジに関係なく含み損が発生した瞬間にすぐに破綻してしまいます。つまり、レバレッジが高い低いというのがFXの本質的なリスクなのではなく、レバレッジと証拠金とのバランスが正しいかどうかがポイントなのです。

適切な実効レバレッジに留めておけば、多少の為替差損が生じてもすぐにロスカットまで追い込まれることはありません。一般的には、実効レバレッジを3倍以内に留めておけば、簡単には証拠金不足に追い込まれる恐れはないとされています。

ロットを上げていく基準は資金管理と連動するべき

投資金額をあげていく場合に、その基準となるのは「ロット数」です。

適正なロット数の基準とは、「儲かっているから大きくする」といったものではなく、あらかじめ決めたトレードルールや資金管理に従って決めていくものです。具体的には、1回のトレードの想定損失額を全資金の何%にするかを決めてから、想定損失額から逆算してロット数を決めていくのが正しいやり方です。

想定損失額2%ルールの根拠

2%ルール」というのは、海外の著名投資家やグループがおこなっている投資における資金管理のルールです。2%の根拠は「連敗」を前提にして、経験則によって仮定されたものです。

FXトレードでは、連勝することもあり、当然のように連敗することもありますが、2%ルールでは、5連敗しても損失は資金総額の10%に抑えられることになります。

たとえ5連敗しても、10%の損失であれば決定的なダメージにはなりません。10%のマイナスは10%のリターンで取り戻すことができるので、2%ルールは経験則的にいっても妥当な設定だと思います。

資金10万円で(ドル=100円)、1回の損失額を全資金の2%にするルールを適用した場合、「pips」で表現すると、以下のようになります。

①10万円の2%であれば、想定損失額は(2000円)
②1万通貨のトレードでは(2000円=20pips)となる

リスク管理は市場での生き残りのための最大要素である

2%にこだわる必要はないがリスクが大きすぎるルールはおススメしない

2%ルールは、あくまでも経験則に基づいた目安であり、厳密にこだわる必要はありません、もっと厳しく管理して(1%)にしてもいいし、(5%)に緩める選択も可能です。

ただし、気をつけておきたいのは、損失が増えれば増えるほど人間は正常な判断がつきにくくなるということです。人間の心理として、利益の皮算用はしても損失の皮算用はあまりしないものです。まずは、マーケットで5年間生き残るという意味でも、あまり緩すぎる資金管理のルールは適用すべきではないと考えます。

自分がルールを守れなくなった時点でゲーム終了

はじめは想定損失額のルールを守っていたとしても、負けが続くとだんだん自信がなくなってきます。このようなケースでは、せっかく決めたルールを逸脱したトレードに走りがちです。

トレーダーの心理として、資金やロットが大きくなるにつれて、利食いは早くなり、損切りはずらしてしまう傾向があります。このようなルール無視のトレードをすることによって、さらに傷口を広げてしまうことになります。焦りや不安、欲や恐怖などのマイナスの感情が入り混じると、普段どおりのトレードができなくなりますから、その点には注意しましょう。

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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