メキシコは中南米の中でブラジルに次ぐ経済規模をもつ新興国家です。銀などの鉱物資源のほか、メキシコ湾岸では石油や天然ガスが産出されます。そのため、メキシコペソは資源国通貨と位置づけられ、原油など資源価格の動向に影響を受けやすいという特徴があります。
メキシコペソの特徴
アメリカ経済の影響を色濃く受ける
アメリカと国境を接しているメキシコは地理的条件から対米依存度が高く、経済的にもアメリカと切っても切り離せない関係があります。メキシコの輸出全体の80%がアメリカ向けで、輸入の50%が米国からです。したがってメキシコペソの為替もアメリカの金融政策に左右されます。
たとえばFRB(アメリカ連邦準備理事会)が政策金利を引き上げると、米国債の利回りは上昇し、メキシコペソの為替が下降します。米国債の利回りがよければ、わざわざリスクの高いメキシコペソを購入しなくてもいいという投資家心理が働くためです。
高水準の政策金利
メキシコペソはトルコリラや南アフリカランドと並んで政策金利が高く、スワップポイントによる運用をおこなうトレーダーに人気があります。メキシコの政策金利は2021年現在(4.50%)で、トルコ、中国に次ぐ高金利通貨となっています。
マイナー通貨のなかでは比較的安定している
一般的にメキシコのような新興国の通貨は金利が高いというメリットがある一方、政治や自然環境が不安定というデメリットがあります。メキシコペソも例外ではなく、「メキシコ通貨危機」など、過去に相場の大きな変動を経験していますが、高金利の新興国通貨のなかでは比較的安定していて、リスクが低いことから人気があります。
原油価格の影響を受けやすい
メキシコは、産出量世界1位の銀をはじめ、世界有数の原油輸出国です。原油はメキシコ経済を支える重要な輸出品であることから、メキシコペソは原油価格の変動に大きく影響を受けます。
(メキシコペソ/円)取引の注意点
少額資金から投資が可能
(メキシコペソ/円)は2021年現在5円台近辺で推移しています。(米ドル/円)や(ユーロ/円)は100円以上のレートですから、圧倒的に少ない予算でトレードが可能です。
(千通貨)で取引する場合、(米ドル/円)では4,500円程度必要ですが、(メキシコペソ/円)では300円となり、(1/20)の予算で取引できます。
スワップポイントで人気
(メキシコペソ/円)はスワップ狙いのトレーダーの人気が高い通貨ペアです。
また、長期運用を考えると微々たるものですが、日本とトルコの休暇が重なった場合に、複数日のスワップポイントをまとめ受けすることが可能です。ちょっとした裏技です。
メキシコペソの今後の動向
メキシコペソは過去20年の長期スパンでみると、上下動を繰り返しながらも通貨価値は下がり続けています。メキシコでは2019年から断続的に利下げがおこなわれています。今後も追加利下げが続く可能性はありますが、それでも金利の旨味は充分にありますから、スワップポイントを期待する長期保有におススメできる通貨です。
今後もアメリカの施策次第でメキシコの景気が変動していくと考えられますが、メキシコペソは新興国通貨のなかでも安定性が高いので、よほど大きなアクシデントがない限り、中期的にも(5~6円)の範囲の推移で落ち着く可能性が高いでしょう。同じく高金利のトルコリラや南アフリカランドと比較しても、リスクは小さいと考えられます。
メキシコペソを扱う場合の注意点とおススメ口座
高金利通貨のなかでは比較的リスクが少ないことで注目されているメキシコペソですが、対応しているFX会社はあまり多くありません。
対応しているFX会社の中でおススメしたいのがヒロセ通商【LION FX】(👈クリック)です。
ヒロセ通商【LION FX】(👈クリック)ではメキシコペソを1,000通貨から対応しています。初心者も安心して始められる24時間サポートなどバックアップ体制も充実しているので安心です。適切なリスク管理をしつつ手堅い長期型トレードできる点で、数あるマイナー通貨のなかでもメキシコペソは初心者でもチャレンジできる通貨のひとつだと思います。
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