FXトレーダーのほとんどは、サラリーマンや自営業など、仕事を他に持っている方が大半だと思います。サラリーマンであれば22時とか23時からトレードする人も多いと思います。この時間帯は曲者です。会社帰りに一杯飲んだ後や、家に帰って風呂に入ってサッパリしてビールを飲みながトレードしている人も多いのではないでしょうか。
今回は、酒を飲んでトレードしてはいけない理由について解説します。
酒を飲んで車の運転をする人や仕事をする人はいない
酒を飲みながら車の運転や仕事をする人はいません。真剣勝負の世界であるFXでも、これらと同じように、あるいはそれ以上に真剣さが求められます。
真剣勝負の世界に酒を持ち込むべきではない
FXトレードをする際に、パソコンやスマホの画面の向こうにいるのは、世界中に50万人以上いるといわれているFXトレーダーだけでなく、銀行の為替トレーダーやヘッジファンドといった投資のプロ集団です。かれらは豊富な資金量と最新の情報をもとに、神経を張り詰めさせながら厳しいトレードをしています。
そんな相手と対等の立場で戦わなければならないのがFXの世界です。真剣勝負の相手に対して、酒を飲みながら戦って勝てるような甘い世界ではありません。
カジノでアルコールが振舞われる理由
海外のカジノでアルコールが振舞われるシーンを目にすることがあります。その理由は、酒を飲ませて客の集中力を低下させて負けさせようとしているからです。
カジノでスリルを味わう楽しさは格別のものですが、FXはギャンブルではなく、投資であり、スリルを味わうことが目的ではありません。この事実について、トレーダーはしっかり認識すべきです。
酒飲みトレードにはこんな危険がある
酒飲みトレードでやってしまう代表的な失敗例にはこのようなものがあります。
・指標を見落として間違ったエントリーをする ・損切りを入れ忘れる ・勢いや直感でエントリーしてしまう ・予定した桁数や通貨ペアを間違えてエントリーする ・泥酔していつエントリーしたのか覚えていない
FXに限らず、成功に欠かせない投資の前提があります。それは「思考がクリアであること」です。アルコールは思考を鈍らせます。それどころが、上掲のような初歩的なケアレスミスで資金を失ってしまうとしたら、非常に残念なことです。
たまたま上手くいくとさらに深みにハマる
たまたま酒飲みトレードで勝ってしまう可能性がないとはいい切れません。アルコールの後押しで気が大きくなって、大張りがハマって大勝ちすることもあるでしょう。ただし、これはのちのち大問題に発展するパターンになりやすいのです。
ウソみたいな勝ち方をすれば実に痛快な思いもするでしょう。しかし「たまたま」の成功体験から根拠のないトレードを続けていると、やがて来るべき時が来た時にはとんでもない大ケガをすることにつながります。
酒飲みトレードをしないために
最後に酒飲みトレードをしない工夫についてお伝えします。ただし、これらはいずれも自ら律して禁じなければならないことを念押ししておきたいと思います。ルールを守るか守らないかは自分次第です。
飲んだら絶対に取引画面にログインしない
素面(しらふ)でも自制することが難しいのに、飲酒しながら冷静なトレードをすることはさらに難しい注文です。飲酒をすることによって気持ちが大きくなり、ルールを無視したギャンブルトレードをしがちになります。
FXの目的はトレードの回数を増やすことではなく、利益を稼ぐことです。わざわざ資金を失うことがわかりきっている不利な状況下でトレードをする意味はありません。
ながらエントリーも厳禁
トレードをしているときはそれ以外のことをしないようにしましょう。他事をしていると、気が散ってトレードの精度や分析力が鈍ってしまいます。
テレビを見ながら、テレワークしながら、食べながら、歩きながらスマホで、ゲームしながらのFXも、飲酒同様厳禁です。
後悔あとに絶たず
これまでコツコツ儲けてきたのに、酒の勢いで間違った方向に多額の投資をして、これまでの資金が全てパーになったという話も耳にしたことがあります。このような情けない結果にならないように、飲酒トレードは絶対にしないように心がけましょう。
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