国内のFX会社が一斉にスプレッドの値下げに踏み切った理由

おススメのFX会社

FX口座を開設する際に注目しておきたいのが手数料です。厳密にいうとFXには手数料がかからないとされ、実質的な手数料にあたるのが「スプレッド」です。トレーダー目線でいえば手数料は安ければ安いほどいいわけで、FX各社はスプレッドをいかに狭くして顧客を囲い込めるかの熾烈な値下げ競争をしています。

スプレッド競争が始まる

各社のスプレッドの変動

2019年10月に一部の国内FX会社が一斉に(ドル/円)のスプレッドを縮小したことで話題になりました。(ドル/円)スプレッドの値下げ競争です。

2019以前は(ドル/円)スプレッドは「0.3銭(原則固定)」が主流だったのですが、2019年10月には一斉に(0.2銭)になり、業者によっては(0.1銭)というところも現われました。2019年以前と以後のスプレッドは以下のようになりました。

☞FXTF         (0.3銭)⇒(0.1銭)
☞みんなのFX     (0.2銭)⇒(0.2銭かわらず)
☞LIGHT FX     (0.3銭)⇒(0.2銭) 
☞GMOクリック証券  (0.3銭)⇒(0.2銭)
☞外為ジャパン     (0.3銭)⇒(0.2銭)
☞ヒロセ通商【LION FX】(0.3銭)⇒(0.2銭)

(※)社名クリックで企業ページへ

上記スプレッドは取引時間によっても多少変動するほか、原則固定とすることをやめて変動制にした会社もあるので、一概にスプレッドだけで比較することが難しくなりました。

基本的には上記スプレッドの通りですが、相場や時間帯によってスプレッドが異なるケースもあるので注意しましょう。

スプレッドが狭くなったことの意味

FX会社にとっては、手数料を安くするのは大きな決断です。(3銭⇒2銭)の値下げはトレーダーにとってどれほどの影響があるのでしょうか。

スプレッドは取引1回に対してかかるコストです。スプレッドが(0.1銭)狭くなれば、取引1000回で100円の計算になるので、あまり大きな影響はないように感じます。ただし、これから何百回、何千回と何年も続けていくと、かなりの差になることが分かるはずです。

恩恵を受けるのはスキャルピング

スプレッドの影響はトレードスタイルによって大きく異なりますが、とくに取引回数が多くなるスキャルピングでは、その差額は大きくなります。

実際にどれぐらい違うのか、シミュレーションしてみましょう。スキャルピングで(ドル/円)をトレードし続けるとどうなるでしょうか。年間トレード回数を1,200回と想定します。

  • 1万通貨で(ドル/円)を12か月で1,200回トレードした場合の手数料
・0.3銭の場合:30円×1,200回=36,000円(300pips分)
・0.2銭の場合:20円×1,200回=12,000円(100pips分)

短期間もしくはトレード回数の少ないスイングトレードなどではコストに大きな違いはありませんが、スキャルピングでは大きな差が生じます。年間24,000円の差というのはかなり大きいものです。

スプレッド以外で考慮すべき3つのポイント

スプレッドが狭いと手数料が安くなります。しかし、狭いスプレッドを提示している会社がかならずしもおススメの口座だとは限りません。スプレッド以外にも比較検討すべき項目があるからです。

約定力が弱い口座がある

注文時に何度かクリックをしても、なかなか注文が通らないことがあります。このようなことが多い(約定力が弱い)口座はおススメできません。とくにスキャルピングのように、小さな利益を狙うトレードでは、注文を出した瞬間に約定できないと勝てるトレードも勝てなくなります。

約定力の違いは実際にトレードしてみないとわからないところもあるので少々厄介です。スプレッドは安くても約定力が極端に悪い業者があるので注意が必要です。

スリッページが大きい口座がある

決めていた価格で注文を出しても、実際に約定する価格との間にズレが発生します。クリックしてから約定するまでコンマ数秒のタイムラグがあるからです。プラスに働く可能性がないとはいえませんが、不利に働くことが多いです。口座のシステムが脆弱だとスリッページは大きくなります。

瞬間的にスプレッドが拡大する口座がある

スプレッドについては各社が「原則固定」と謳っているように、0.2銭とか0.1銭というのはあくまでも原則であり、スプレッドは広がる可能性があるとしています。

どのような時にスプレッドが広がるのかというと「相場急変時」です。考えられる場面としては、次のようなものがあります。

・経済指標
・政治イベントや要人発言など
・突発的な値動き

相場にもよりますが、上に挙げたようなケースで(5銭)ぐらいまで広がる可能性があります。そのほか、定かではありませんが、売買が急増する相場急変時にスプレッドを広げて手数料稼ぎをする業者があるという噂も聞きます。

約定力とスリッページを確認する方法

約定力とスリッページは実際にトレードしてみないと結果はわかりません。しかし、しばらくトレードしていると、注文から約定までの時間が業者ごとにわずかに違うことに気付くことがあります。どちらも感覚的な判断になるので、何度が複数の口座でトレードして比較してみるといいでしょう。

(ドル/円)のスプレッドを縮小したFX各社の狙い

FX会社の利益はほぼスプレッドですから、ここまで狭くしてしまうと利益が期待できなくなるのではないかという疑問が沸いてきます。

ここからは猫道場主の想像なのですが、(ドル/円)のスプレッドだけでいうと、FX会社は赤字ではないかと考えています。それにもかかわらず値下げを断行したのは、顧客を取り囲む必要があったからです。FX業会社としては(ドル/円)の狭いスプレッドを魅力として口座数を増やし、他の通貨ペアもトレードしてもらうことによって利益を得る狙いがあるのだと想像しています。

あるいは、手数料を激安にする代わりに、別の部分で穴埋めをしているとも考えられます。スリッページや相場急変時のスプレッド拡大、他の通貨ペアにスプレッドを上乗せするなどといったことがおこなわれているのかもしれません。

複数口座を試すのがおススメ

(ドル/円)をトレードするならスプレッドが狭い業者を選んだほうが当然有利ですが、最終的には、トレードスタイルや約定力、スリッページなど総合的に判断して選ぶことが大事です。そのためには複数の口座を試してみることが必要です。

トレーダーは人それぞれですから、自分に合った口座を選びましょう。猫道場のおススメ口座も参考にしてみてください。

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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