最近イライラしたり、ムキになってFXをしていませんか?
FXはメンタルの影響を大きく受ける投資です。たくさん儲けたいという気もちはわかりますが、その頑張りが焦りにつながって、逆効果になってしまうかもしれません。それでもほとんどのトレーダーにとって、平常心でトレードを続けるのは大変なことだと思います。
今回は、トレードでイライラしてしまう原因と、その先に待ち構えている危険について解説します。
イライラトレードが危険なわけ
感情を押し殺してトレードすることの難しさ
誰もが今よりもお金を増やしたいと思ってFXをしています。利益を求めて日々、チャート分析を勉強し、トレード手法についても試行錯誤をくり返しているのですが、それでも、なかなか好結果につながらないことがあります。結果が出ないとイライラして我慢がきかなくなり、ムキになって難しい局面で勝負に行くなど、泥沼にハマってしまうことも少なくありません。
誰もがこれが最悪の展開であることは頭では理解していても、感情を抑えてトレードすることは難しいものです。
イライラが頂点に達すると自傷行為に走る場合も
FXトレードでは、レートがほんの少し自分の意図と反対方向へ動いただけでもイライラして、「おれをバカにしやがって!」と怒り出してしまいます。損切りになった直後に、意地になってポジションを追加するといった一種の自傷行為は、典型的な怒りの感情の現れです。
冷静さを失った状態では勝てるはずがありません。
自分がイライラしていないかどうかチェックしてみよう
ムキになってトレードしても悪い結果になるのは目に見えています。普段の自分がFXが原因でイライラしていないかどうか、以下の項目でチェックしてみましょう。
普段から何かにせき立てられているような感じがある
日常生活のなかで、いつも焦っているような状態になっていないでしょうか。
朝、出かける前の準備の様子を振り返ってみましょう。着替えをしながら、同時に歯磨きや食事やカバンの中身の確認、会社の仕事の段取りなど、準備しなければならないチェックポイントが頭のなかにグルグル回って、まだ出かけるまで充分時間があるにも関わらず、着替えを焦ってしまうといった経験があればかなり重症です。
パソコンやスマホに向かう時間が増えている
パソコンやスマホに向かう時間が増えてきているようであれば、イライラ予備軍かもしれません。FX以外のことに気が回らず、生活に悪影響が出ていないでしょうか。以下のチェックポイントで確認してみましょう。
・入浴や洗顔、ハミガキなどの身だしなみが疎かになっている ・このところ家族や友人とゆっくり過ごした記憶がない ・長い期間、買い物をしたことがない ・何か月も週末に外出していない
なんでもない場面でもいつもイライラしている
なかなか自分では気づきにくいのですが、自分がイライラしたり怒りっぽくなっているサインは色々あります。
怒りの感情が高まると忍耐力が下がってしまいます。スーパーでレジが少し混んでいるだけでイライラし、レストランで料理がなかなか出ないときもすぐにソワソワし始めます。状況が悪化すると、このような周囲の出来事がすべて、「自分を怒らせようとしてやっている」という強迫観念にとらわれてしまいます。
イライラの原因はFXをしていることの罪悪感
FXでイライラしてしまうのは、FXに罪悪感を覚えていることが原因かもしれません。普段、FXのことをこんな風に思っていないでしょうか。
・FXはまともな人間がやるものではないと思う ・FXは社会になんの価値も生み出さないと思う ・FXは金を奪い合うだけの醜い世界だと思う ・FXをしていることを家族に知られたくない
実際に多くのトレーダーが心の底で、FXで稼ぐことは「ズルくて悪いことだ」と思っています。FXですぐにイライラしまう原因の多くは、FXをすることへの罪悪感なのです。
心理学的にいう「罪悪感ブレーキ」と呼ばれるこの感情は、無意識のうちに成功や達成を自ら邪魔するような行動を誘導してしまうことがあります。さきほど説明したように、あえて勝算のない勝負を仕掛けるなどの自傷行為に走ってしまうこともあるのです。
この心理状態をたとえるなら、自動車のアクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものですから、車は前に進みません。
FXを家族やパートナー公認の投資にすべき
FXに罪悪感がある限り、トレードで勝つことは難しくなります。はっきりいって、スタートラインから間違っているといわざるを得ません。
FXは孤独なゲームですが、理解者がそばにいることでずいぶん力になるものです。また、トレードから少し離れた位置にいる人は冷静な判断ができるものです。トレードの収支を家族やパートナーと共有することで、破綻を防ぐことができます。FXに後ろめたい気持ちをもつ必要はありませんし、絶対にそのほうが勝てる可能性は高まります。
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