「自己資金1万円で始めるFXトレード」がうまくいかない理由

初心者を狙う罠

インターネットや初心者の本では、どれもこれも少額資本によるFX投資を推奨しています。一例をあげれば「1万円で始めるFXトレードで年間30万円儲ける方法」といった類いの宣伝文句です。

しかし、そうした情報を鵜呑みにしてFXを始めた初心者の大多数は、早々に市場から撤退するのがお決まりのパターンであり、さらにはギャンブルトレードに発展して大きな借金を背負うケースも後を絶ちません。

結論からいえば、「自己資本1万円」といった少額資本でFX投資をすることには無理があります。今回はその理由と、用意すべき自己資金の目安についても解説します。

少額資本によるチャレンジが推奨される理由とは

FXの教本や初心者用ネットサイトは、どれもこれもが「少額資本でFXを始めよう」と訴えています。またFX会社としても、手軽にトレードを始められることに顧客の注目を集め、投資のマイナス側面を強調することは少ないように感じます。

FXの世界では1年以内に70%以上の初心者が撤退するという現実があります。顧客の入れ替わりの多い市場にあって、FX会社も新規顧客を獲得し続けなければなりません。FX会社や各サイトが少額資本でのスタートをアピールしているのは、自己資金のハードルを低くして新規顧客を募集するという現実的な側面があるわけです。

少額資本からのスタートが失敗しやすい理由

多くの場合、初心者はトレード序盤でマイナスになる

FXでは初心者の間に学ばなければいけないことがたくさんあります。トレードシステムやトレード手法に慣れるための期間が必要ですが、実戦では経験も重要です。書籍やサイトなどで充分学習したつもりでも、実際の相場は教科書通りに動くことはなく、最終的には「経験がモノをいう」世界なのです。

FXはいくらスキルを積んでも100%勝てるというものではなく、勝ったり負けたりを繰り返して最終的にプラスがマイナスを上回ることで収益が生まれます。それはどんな優秀なプロトレーダーでも同じです。

当然ながら、初心者は参入当初はマイナスのほうが大きくなる傾向があります。自己資金が少ないと、序盤の負けで資金が枯渇して、そのまま退場という結果になりがちなのです。

ケアレスミスもつきもの

また、発注操作の不慣れによって誤発注するケースは山ほどあります。「売り」「買い」を逆にしてしまったり、発注額を1桁間違えるなどのケアレスミスはトレーダーなら誰しも一度は経験があるでしょう。結果として想定外の手痛い損失を被ることになります。

ビギナーズラックからの心の緩み

初心者の多くは当初は負けトレードが多くなりますが、たまにビギナーズラックで大勝ちするケースがあります。これはFXに限らず、そのほかの投資やギャンブルにも共通する現象です。

ビギナーズラックの成功体験から生まれるのは「心の緩み」です。「FXで儲けるのは簡単」とタカをくくってしまうと危険です。根拠のないギャンブルトレードで一発退場となるケースも出てきます。

知らず知らずのうちに掛け金が大きくなる

最初のうちは恐る恐る少額の掛け金でトレードしていても、慣れてくるとリターンの小ささに歯ごたえを感じられなくなってきます。

少額トレードでは、1回のトレードでの負けは数百円~数千円程度で収まることがほとんどですから、たとえば損切りをする際も躊躇なく損切りボタンをタップすることができます。しかし、掛金が大きくなって、10,000円単位の損得を目の前にすると冷静な判断ができなくなります。その結果、判断が遅れて大きな損失を招く可能性があります。

欲をかいて損切りが雑になる

それとは逆の反応として、損切りによる損失確定が「もったいない」という心境になってくる場合があります。

相場は常に上下しているため、損失が出ているタイミングをしばらく我慢することができれば、そのうちプラスに転じる可能性があります。トレードを繰り返して、このような「とらぬ狸」を何度も見ているうちに、「損切りせずにナンピン(更に買い増する)を入れてみよう」といったギャンブルを仕掛けたくなってきます。これこそがFXの罠です。

実際にナンピンを入れて成功すると、後戻りができなくなってきます。さらに「含み損がいくらか増えてきた時に逆転のナンピンを仕掛けた方が、利益が大きくなる」といった悪魔的な発想につながってしまいます。このような危険なトレードが裏にハマれば、大きな損失となるのはいうまでもありません。

本気でFXに取り組むための自己資金

自己資本は30~50万円

それでは、自己資金はどれぐらい準備しておくべきかということになりますが、猫道場主の結論としてはできれば50万円以上、最低でも30万円は用意しておきたいところです。

これまで説明したように、少額トレードはやがて自己資金以上の過大なトレードにエスカレートしがちであるという点とともに、少額トレードでは、どうしてもお金によるプレッシャーを感じることができないため、技術的な向上がすすまない傾向があるからです。

負けトレード額を想定しておくのがおススメ

自己資金額の設定とともに、FXが負けを伴う投資であることから、予想される負け金額(月額合計)を想定しておくことをおススメします。サラリーマンであれば最大で給与の20%までを目安にしておくべきでしょう。

・(月給250,000円)⇒月間の投資負け金額は最大で(5万円)まで
・(月給350,000円)⇒月間の投資負け金額は最大で(7万円)まで

上記以上の負けは出ないようにレバレッジを設定して、トレードをおこなうようにします。給料の20%の損失となればかなり大きなプレッシャーですが、この重圧に慣れることこそ、ホンモノの投資家としての大きな一歩になると思います。

FXにおいて資金管理はなによりも重要です。軽い気持ちで少額資金から投資をスタートしたにもかかわらず、気がつけば本業の収入に見合わないほどの投機的なトレードになってしまったという例は少なくありません。このような危険を回避するためにも、自己資金には余裕をもって取り組み、自分の資力に見合ったトレードを続けていくように心がけましょう。

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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