シンガポールドル取引の基礎知識と取引の流れを解説

テクニカル編

シンガポールは1963年にイギリスから独立した都市国家であり、独立以降、東南アジアの貿易や金融の中心として発展してきました。東京23区ほどの国土に約500万人が居住しており、1人当たり名目GDP (国内総生産)は世界でもトップクラスです。

シンガポールは高度な都市インフラを構築しました。低い法人税率や投資優遇措置によって外資を積極的に誘致し、金融のみならずあらゆる産業において東南アジアのハブとしての地位を確固たるものにしています。

好調なシンガポール経済の理由

計画的な人材政策

シンガポールは、電子通信機器、医薬品、自動車などの製造業にも力を入れています。

他国から優秀なエンジニアを集めることで労働力を維持する一方で、国内の人材を有効に育成するために優秀な人材に対してエリート教育を施しています。

圧倒的に高い富裕層比率

シンガポールの平均所得が高い理由には富裕層割合の多さがあります。シンガポールには貧困層が20%いますが、富裕層が10%もいます。10%の富裕層によって、シンガポールの平均所得は底上げされているのです。

低い所得税率と法人税率

税制においてもさまざまな施策が講じられています。シンガポールは所得税が最高22%と低く、年収の上限もありません。ちなみに日本の所得税は最高(45%)です。このようなことから、シンガポールには富裕層が集まりやすいのです。

また、シンガポールは法人税率も低いため、ビジネスがしやすいといわれており、海外からの企業誘致も盛んです。

シンガポールドルの特徴

シンガポールはアジア屈指の金融センターとして発展を遂げましたが、中央銀行がありません。中央銀行に代わって「シンガポール通貨金融庁(MAS)」が金融政策をおこない、「通貨バスケット制」という仕組みを管理しています。

通貨バスケット制を採用

シンガポールドルは、「通貨バスケット制」による管理変動相場制を採用しています。「通貨バスケット制」とは外貨に対する変動幅を一定の枠内に収まるように管理する制度で、これによって米ドルやユーロなどの主要通貨に対する変動はかなり抑えられ、安定感を維持しています。

なお、シンガポールには政策金利が存在しません。シンガポール経済は貿易に大きく依存しており、物価の動きよりも為替レートの動きのほうが景気に大きく影響するからです。

地域学的リスクは低い

東南アジアの国々の中には、デモが頻発する国や反体制勢力の活動が盛んな国も存在しますが、シンガポールは建国以来、強固な一党独裁体制が維持されているため、そのようなリスクとは無縁です。政治リスクがシンガポールドルに与える影響は非常に限定的です。

(シンガポールドル/円)取引の注意点

抜群の安定性

主要国通貨に対するシンガポールドル相場の安定性の高さは、リーマンショックの際に証明されました。リーマンショック発生時には、ほとんどの通貨が対円で大きく下落しましたが、シンガポールドルの対円相場は(シンガポールドル=60円台~80円)を推移しました。

豪ドルやNZドルなどの資源国通貨が半値近くまで下げたのと比較すると、圧倒的な安定性をアピールしました。

香港ドルとの比較と(米ドル/円)との相関性

同じような都市国家通貨である香港ドルに比べて、シンガポールドルの方が値動きは大きいです。

香港ドルは米ドルだけに連動させる固定相場制を採用していますが、シンガポールドルは米ドルや円など複数のメジャー通貨に対して「通貨バスケット制」を対応させています。ちなみに通貨バスケット制では、どのような比率でどの通貨と連動させているかは非公開です。

(シンガポールドル/円)相場は(米ドル/円)との相関性が高いといわれているので、並行運用も可能です。

リスクオフ市場に弱い

シンガポールドルはほかのマイナー通貨と比較すると安定感の高い通貨であることは間違いないのですが、マイナー通貨である以上やはり「リスクオフ市場」に弱みを見せます。

たとえば、シンガポールとの取引が多い中国の景気減速や米中貿易摩擦の懸念が高まると、リスクオフ傾向が強まり、安全通貨である米ドルや円に投資家の資金が流出します。

シンガポールドルを扱うFX会社

シンガポールドルを扱う会社はあまり多くありません。大手では「IG証券」「みんなのFX」「ヒロセ通商などがありますが、安定・継続的に取引できる口座を選びましょう。

ヒロセ通商はメジャー通貨の取引でも常に候補に挙がりますが、マイナー通貨の取引にも定評があります。スプレッドの狭さとともにシステムの安定性にも力を入れており、エントリーおよび決済の高速処理に優れています。シンガポールドルにチャレンジする際にはぜひ検討してみてください。


シンガポールドルの今後の動向

シンガポールドルは取引コストも高めであり、スワップポイントにもあまり期待できませんが、主要国通貨ペアと比べるとボラティリィが高く、予想外の相場に直面する可能性もあります。

最近人気も高まってきており、対円では上昇あるいは下落は数年継続する傾向があるので、中期的なリスクも低く為替差を狙ったトレードが成立しやすいという分析がされています。


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