基本中の基本である「ストレート通貨」と「クロス通貨」の特徴を学ぼう

FXの基礎編

FXトレードの用語に「ストレート通貨」と「クロス通貨」があります。これは世界の基軸通貨であるドルとの関係によって、取引する通貨ペアを2つに分類したものです。

この用語の意味を知ることで為替市場の仕組みが理解できるようになります。

インターバンクにおける通貨交換の仕組み

ドル以外の組み合わせはすべてクロス通貨

クロス円」という言葉を聞いたことがあると思います。クロス円とは(ユーロ/円)とか(英ポンド/円)といったように、右側の通貨が「円」になる通貨ペアです。それと同様に、「クロス英ポンド」や「クロスユーロ」といったクロス通貨もあります。

ストレート通貨とは「ドルストレート」のこと

世界の基軸通貨は米ドルです。インターバンク市場ではドルと外貨は直接交換されています。これを「ドルストレート」といいます。このルールに従えば、ユーロや円を含む通貨ペアは「ユーロストレート」とか「円ストレート」といわれるはずですが、そのような使い方はされません。つまり「ストレート通貨」とは「ドルストレート」のことなのです。

ドル以外の通貨は直接取引されない

ドル以外の通貨同士は直接取引されることはほとんどなく、一旦ドルに交換してから目的の外貨に交換します。(英ポンド/円)の買いトレードの手順はこのようになります。

①円をドルに交換する
②ドルを英ポンドに交換する

このようにドルを介在(クロス)する取引となるため、クロス通貨と呼ばれるのです。もっとも、実際に二段階で両替がおこなわれるのではなく、そのときの為替レートにより算出された売買価格で直接交換することができます。

クロス円トレードが難しいといわれるわけ

一般的に「クロス円」トレードは難易度が高いといわれています。その理由について解説します。

クロス円トレードのチャートの見方

クロス円相場のメカニズムを(英ポンド/円)のトレードを例に解説していきます。

前述のように、円を英ポンドに換えるためには、(円⇒ドル⇒英ポンド)のプロセスが必要です。トレーダーが実際に画面で目にする(英ポンド/円)チャートというのは、(英ポンド/ドル)と(ドル/円)を掛け合わせたものなのです。

三角関係を意識する必要がある

(英ポンド/円)の相場の動きは(英ポンド/ドル)と(ドル/円)の三角関係をイメージするとその本質が見えてきます。

(英ポンド/ドル)上昇基調 (ドル/円)上昇基調 強い上昇基調
(英ポンド/ドル)上昇基調 (ドル/円)下降基調 不安定な動き
(英ポンド/ドル)下降基調 (ドル/円)上昇基調 不安定な動き
(英ポンド/ドル)下降基調 (ドル/円)下降基調 強い下降基調

トレンド相場における2つのレート傾向の組み合わせは上記の4つがあります。①④は一方向への明確な動きとなりますが、②③の動向は非常に不安定です。

クロス円トレードの戦い方

クロス円トレードでは「デイトレード」が有効だといわれています。

どの通貨ペアも基本的には米ドル相場の影響を受けて価格が変動しますが、ドル以外の通貨が市場の主役になるケースがあります。たとえばイギリスでブレグジット(EU離脱)が発表されたときは、英ポンドが市場の主役になりました。このようにドル以外の通貨が市場を先導すると、ドルが追随して大きなトレンドが発生しやすくなるのです。上の表でいうところの①のパターンです。

大事件のあとには、1日から数日のうちに基軸通貨であるドル中心の相場に戻っていきます。つまり、ドル中心の相場に戻るまでの間の相場の動きを狙ったデイトレードが有効に働くというわけです。

クロス通貨トレードは分析が難しい

クロス通貨ペアの相場を分析するためには、2種類のチャート分析が必要です。例題でいえばトレンド相場における①~④の組み合わせによる検討です。

2つの通貨ペアのチャート上で①や④のような明らかな傾向があれば大きな利益を狙えるメリットはあるのですが、現実的には②や③、あるいは表では示しませんでしたが、両方もしくは片側の通貨ペアが値動きが少ないレンジ相場であることのほうが圧倒的に多いはずです。

このような複雑な相場の組み合わせを読解する力が必要になるため、クロス通貨トレードは初心者にはハードルが高いといわれているのです。

初心者はドルストレートから始めるべき

ドルストレートは値動きを予想しやすい

ドルストレートを初心者におススメするのはトレンドを予想しやすいからです。ドルは世界の基軸通貨です。世界で最も取引量があり、機関投資家も企業も個人トレーダーもドルの動きに注目しています。

3つの通貨の値動きで価格レートが算出されるクロス通貨と異なり、ドルストレート通貨は2つの通貨の強弱でレートが決まります。当然ですが、関わる係数が少ない方がシンプルに値動きを予想することができるはずです。

初心者は(ドル/円)一択でいい

初心者がチャレンジすべき通貨ペアはドルストレートです。ドルストレートには(ドル/円)(ユーロ/ドル)(豪ドル/ドル)(英ポンド/ドル)などがありますが、日本で得られるオーストラリアやイギリスの情報はそれほど多くないので、日本の初心者トレーダーは(ドル/円)の一択でいいでしょう。

(ドル/円)の取引手法については書物やネットで多く紹介されていることもあり、初心者でも取り組みやすい通貨ペアだといえます。


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