香港ドル取引の基礎知識と取引の流れを解説

テクニカル編

香港は1997年にイギリスから中華人民共和国に返還され、現在は中国の特別行政区として独立した政治と経済体制(一国二制度)が採用されています。香港市場は東京やシンガポールと並ぶアジア国際金融拠点であると同時に、中国企業の重要な外貨調達拠点としての側面も持っています。

香港ドルの特徴

世界中の通貨のなかでも、香港ドルはかなり特殊な事情があります。

香港ドルは、イギリス統治時代から中国返還後の現在まで独自の運用がおこなわれています一般的に、通貨を発行する役割を担っているのは日本銀行や米国のFRBといった中央銀行ですが、香港ドルは「香港上海銀行」「スタンダードチャータード銀行」「中国銀行」の3行から発行されています。

安定通貨としての人気が高い

香港ドルは、香港以外では中国広東省の一部地域やマカオで流通しているだけですが、外国為替市場では(米ドル/香港ドル)の取引量がトップ10に入るほど活発化しています。香港ドルはマイナー通貨でありながら安定的な動きをしているため、投資家に人気があるようです。

ドルペッグ制の採用

1983年の金融危機における暴落を受けて、香港ドルはドルペッグ制」を採用しています。「ペッグ制」とは特定の基準通貨と自国通貨を連動させ、交換比率を一定にする制度で、ドルペッグ制は基軸通貨として米ドルを対象としています。

香港ドル相場は(米ドル=7.75~7.85香港ドル)という狭い範囲で推移しています。為替相場がこの基準から逸脱する値動きを見せると、通貨発行銀行が香港ドルを売買(要するに為替介入)してレートを調整するのです。

中国経済の影響を色濃く受ける

原則として中国人民元は海外への持ち出しが制限されていることから、中国企業は取引の自由度が高い香港ドルを利用して海外企業に投資するケースが多く見られます。

中国から香港へ恒常的に莫大な資金が流入するため、中国企業全体の経済状況は香港経済に大きな影響を及ぼします。ちなみに中国もドルペッグ制を採用していて、(米ドル=8.6元)に固定されています。したがって人民元と香港ドルとの関係でいえば(香港ドル=1.1人民元)を維持しています。

米中の政治経済状況によっては今後大きな変化も

ドルペッグ制を採用していることから、香港ドルは米国経済との強い連動性を持っています。アメリカの雇用統計や失業率のような経済指標とともに、政策金利に関してはとくに注目が必要です。

経済問題とともに、昨今緊張状態にある米中関係が香港経済や香港ドルに及ぼすインパクトについても注目しましょう。

(香港ドル/円)取引の注意点

スプレッドが小さい

(香港ドル/円)のスプレッドは(0.15円)程度と小さいです。

香港ドルの運用の旨味とは

(米ドル=7.75~7.85香港ドル)の範囲でしか変動しないというのは、大きな損失を受けるリスクがないことを表しますが、為替変動による利益がほとんどないことを意味しています。このようなことから、香港ドルにはFXの対象としてあまり魅力が感じられないように思われるかもしれません。

しかし、この「大きく変動しない」性質を利用したトレードは有力です。円との金利差は小さいのですが、為替変動のリスクの不安がないので、「レバレッジ」を活用した長期保有によるスワップポイントの積み上げが安定志向の投資家に注目されているようです。もっとも、今後の日本の金利政策に変化があればマイナススワップに転じるかもしれないので、その点は注意です。

香港ドルを扱うおススメのFX会社

香港ドルはマイナー通貨に分類されていますが、(香港ドル/円)を取り扱うFX会社は少なくありません。そのなかでも猫道場おススメの会社を紹介します。

●GM0クリック証券⇒原則固定のスプレッドが魅力。サポートも充実。
松井証券⇒24時間外為ニュースを配信。30種類以上のテクニカル分析機能。
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●外為ジャパン⇒ユーザーアンケートでもダントツの取引ツールの使いやすさ。
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香港ドルの今後の動向

2019年に発生した抗議デモに対する中国の規制圧力に、アメリカをはじめ西側諸国が反発しました。アメリカからの経済的制裁として、香港ドルと米ドルの交換が禁止されるという報道もありましたが、2021年12月現在、その危機は回避したように見えます。しかし、人権問題に端を発した北京冬季オリンピックへのボイコットの動きなど、予断を許さない状況は続いています。

現状では香港ドルは通貨としての一定需要を確保できているものの、市場全体の投資家が米中関係をネガティブに捉えた場合は、現在の安定的な為替推移から一転して下落に転じるリスクもあります。香港ドルをトレードする場合はこのようなシナリオも想定しておくべきでしょう。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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