過去を基準に考えていてはいつまでたっても「損切り」は決断できない

FXの基礎編

「損切り」の難しさと重要性は繰り返しお伝えしていますが、それだけ、自分の大切な資産をみずから切り捨てる決断をすることは難しいということです。

「損切りしなければ損失じゃない。どんなに含み損が出ても上がるまで持っていればいい」といった根拠のない無茶なトレードをして、実際にロスカットを喰らって大きな損失を出すケースが多いのは、最悪の結果はある程度予測していたとしても認めたくない、要するに「わかっちゃいるけど、やめられない」からです。

「損切り」できるようになるきっかけ作りは自分次第

そのうちいつか値が戻るという願望のもと、ポジションを塩漬けにしていると、いつまでも値上がりせずに最終的にロスカットされてしまう確率が高いのですが、トレーダーとしては負けを認めたくない気持ちが優り、損切りを決断することができません。感情は論理より強いのです。

根拠のない願望が地獄への一里塚

(ドル=120円)の時に10万ドルを買ったと仮定します。その後、円高が進んで(ドル=110円)までドルが下落してしまいましたが、トレーダーは損切りを決断できずにポジションを塩漬けにしました。損失額はこの時点で100万円に及んでいます。

https://catty-fx.com/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png

このままでは100万円のマイナスだ。これはさすがにキツイ。せめて112円まで戻ってから損切りしたい…。

結局、このトレーダーは(100円)から(112円)まで戻ったとしても損切りすることができません。

https://catty-fx.com/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png

いやいや、そんなはずはない。頑張ればこのまま120円まで戻るはずだ。せめて115円まで戻らないと納得できない…。

心の中でこのように考えているからです。ひょっとして買値(120円)に戻るかもしれないという色気がある限り、この人は(115円)でも損切りすることができないでしょう。含み損はまだ50万円もあります。

実際に(112円)や(115円)はいずれも、この世に存在しないものです。トレーダーはマボロシを見ているのです。最終的にこのケースでは、一度も値を戻すことなく(102円)に下がったところでロスカットを受けることになり、損失額は180万円まで膨らみました。

「損切り」できないのは過去へのこだわりが大きいから

「損切り」させない心境というのは、現在よりも過去を重視していることを意味しています。過去は既に過ぎ去っているので、もうこの手で触れることはできません。その一方で未来はまだ現実になっていないので触れることはできません。

結局、人間には現在しかありません。トレーダーは現在のこの瞬間を基準にして行動を起こすしかないにも関わらず、含み損(=過去)に囚われているといつまでたっても決断できないのです。

挽回するチャンスはかならずくる

負けトレードの先には必ずチャンスがあります。しかし、回復の見込みがあるにもかかわらず、資金を塩漬けしてしまうと、みすみす成功のきっかっけを掴むチャンスを逃してしまうことになります。

含み損は拡大するかもしれないし、あるいは目減りするかもしれません。すでにトレーダーの予想から外れている以上、どちらに動くのかはわかりません。しかし、この場合は一刻も早いタイミングで損切りしなければなりません。損失100万円(ドル=110円)で確定させることにより「泥沼から脱出できる」と自分に言い聞かせる必要があります。

マイナスの目減りよりも重要なことは、機会損失を被ることです。この事実に思い当れば、トレードの間違いを認めて損切りを決行し、重荷で身動きが取れない状態から脱出することができます。

トレードで失う金額への恐怖の有無で決める

いくらの損失額までメンタルを維持できるか

損切りの難しさの大きな理由は、実損額に対する恐怖です。したがって、トレーダーのメンタルを揺るがすような大きなトレードにチャレンジするべきではありません。

ただし、実損額に対する感受性は人それぞれです。例にあげた「損失100万円」の可能性があるトレードについて、100万円失うことを容易に受け入れられる資力があるトレーダーであれば否定はしません。しかし「損失額100万円に対する恐怖心」がある多くのトレーダーは、このような危険なトレードをしてはいけないのです。

許容できるマイナスを越えてしまうと、ギャンブルトレードで挽回しようという危険な欲が出てしまいます。

資金管理の重要性を再確認してほしい

初心者は、FXを始めるにあたって1回のトレードで許容できるマイナスが額の範囲を決めましょう。たとえば2万円の損失まで認めることができるのであれば、そこから逆算してトレード量を決めればいいのです。指標となるのは「許容できる下げ幅(損切りライン)」と「ロット数(掛金)」です。

この基準を定める作業が資金管理だということです。


猫道場もランキングに参加しています。応援よろしくおねがいするにゃ!

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP