FXをこれから始めたい人や初心者からでてくる質問に「FX向きの性格はありますか?」というものがあります。為替相場は人間の心理を反映した集合体であり、実際にFXに「向き不向き」があるのは事実です。
今回は、相場と人間の性格の間の関係性について解説します。
FXには性格によって向き不向きがある
FXや株式投資などのトレード経験がある人は理解できると思いますが、トレードと人間の性格の間には深い関係性があります。
投資に向いている性格の人は、トレード開始からどんどん利益を上げていく一方で、投資に向いていない性格の人は、ある程度の技術を身につけているにもかかわらず、いつまでたっても大きな成果を出すことができません。成果が上がらないのは自分の性格に問題があることに気づかないまま、相場から退場してしまう人も多いのです。
FXに向いている性格の人
FX向きの性格というのはどのような性格を指すのか、具体的に紹介していきましょう。
研究熱心な性格の人
真っ先に挙げられるのは「研究熱心な人」です。研究熱心な人は、勝ったトレードの分析だけでなく、失敗したトレードの原因追求を積極的におこないます。粘り強く研究を続けることにより、長期にわたって成果を残すことができます。
FXの世界で成功しているトレーダーのほとんどが、研究熱心な性格な人であるといっても過言ではありません。
一発逆転を狙わない人
FXの成功者のなかには、年間数億円の利益を出している人もいます。FXに対してそのような夢を抱いているトレーダーのなかには、一発逆転を狙うギャンブルトレーダーがいます。
実際にFXを始めてみればすぐにわかるのですが、一発逆転を狙ったトレードの成功率はかなり低く、ほとんどの場合は失敗トレードになってしまいます。為替の世界では堅実な人の方が好成績を残すことができるのです。
キレない人
トレーダーとして最も重要な性格はキレないことです。トレードに関しては冷静沈着で、どんな場面においても自分を見失わないように心がけないと相場の罠に嵌ってしまいます。
そのほか、猫道場主の個人的意見ですが、パソコンの画面に毒づいたり、物に当たったりすることもトレードにプラスにならないと思います。「言霊」というとオカルトじみた感じがするかもしれませんが、汚い言葉は自分に跳ね返ってきます。何よりも、このような悪い精神状態で勝負に挑むと成功率が下がってしまうように思います。
FXに向かない性格の人
先ほど紹介した「FXに向いている性格の人」のなかでも「向かない性格の人」を一部紹介しましたが、そのほかにも「トレーダーとして大成しない性格の人」の典型例があります。
我慢できない人
目の前のパソコンの画面では1秒単位でお金が減ったり増えたりしています。利益がどんどん増えている時はいいのですが、お金が出て行く様子を見ていると落ち着かない状態になり、数万円単位でマイナスが膨らんでいくと心が折れそうになることもあります。
このような場面で、我慢できないタイプの人はトレード前に想定した損切りラインまで耐えることができなくなったり、目標とする利益確定の到達を待たずに決済してしまうことがあります。このようなトレードが積もり積もっていくと、緩やかに負けていくことになります。
ある程度痛みに対する耐久力がないと、FXでは成功しにくいといえるのです。
自分を信じられない人
大きく負け越すと、「再び立ち上がることができないのではないか?」と思えるほどの苦痛を味わうことになり、自分自身を信じることができなくなってしまいます。そのまま市場から退場してしまう初心者も多いのですが、退場してしまえばそこでおしまいです。これまでトレードに費やした時間が無駄になってしまいます。トレーダーは自分の信念を信じて相場の世界へと戻ってこなければいけません。
最初から自信がある人はいません。その反対に、技能の裏付けのない自信過剰な人はカモにされるだけですから、初心者は大ケガしないようにコツコツトレードを重ねながら少しずつ自信を深めていくのが吉です。
もう少しだけ慎重に、もう少しだけ辛抱強くなればいい
「数年間FXをしているのにずっと負け続け越している」というトレーダーは、テクニックだけでなく自分自身の性格について振り返ってみるといいでしょう。
もっとも、FXに不向きな人であってもあきらめることはありません。自分の性格を根本から変えることは難しいですが、トレードに向かう姿勢なら変えられます。「もう少しだけ慎重に、もう少しだけ辛抱強くなる」。これだけで結果はずいぶん変わるはずです。
コメント