「ポジポジ病」の原因は実効レバレッジを理解していないから

FXの基礎編

レバレッジや実効レバレッジの理解は、FXの仕組みを理解するうえで重要な要素です。これらの概念はトレードにおけるリスクヘッジを可能にするものであり、初心者が市場で長く戦うための指針になるものです。

実効レバレッジを理解して適切に運用することにより、多くの初心者トレーダーの悪癖「ポジポジ病」の克服にもつながります。

レバレッジと実効レバレッジの違い

レバレッジの仕組み

FXでは自己資金の何倍もの取引をすることができます。これをレバレッジ取引といいます。

繰り返しお伝えしているように、日本のFX会社が提供するレバレッジは法規制により最大25倍までとされています。10万円の自己資金に対して最大250万円分までの外貨取引が可能というわけです。

実効レバレッジの仕組み

混同されることも多いのですが、「レバレッジ」と「実効レバレッジ」は違う概念の言葉です。実効レバレッジとは、純資産額に対して現在のポジションが何倍に達しているのかを示す数値、つまり実際の運用レバレッジです。実効レバレッジがあまり高くなりすぎないように気をつければ、おのずとリスクも抑えることができます。

実効レバレッジの計算方法

実効レバレッジは下記の計算式で求めることができます。

(実効レバレッジ)=(取引額)÷(有効証拠金:資金合計+評価損益)

具体例をあげて計算してみましょう。

(取引通貨と数量)…(ドル/円)1万通貨
(現在のレート)…(110円)
口座残高…(80,000円)
評価損益…(+20,000円)
(1万通貨×110円)÷10万円(8万円+2万円)=11倍

この場合の実効レバレッジは11倍になります。

証拠金維持率とロスカットの関係

ちなみに実効レバレッジ11倍は、最大レバレッジ25倍に対する証拠金維持率が(44%)になります。各FX会社は証拠金維持率をロスカットの目安にしています。

証拠金維持率=(純資産)÷(必要証拠金×100)

一般的に国内のFX会社はロスカットの基準を(証拠金維持率50~100%)としている会社が多いようです。上記の例の場合、(証拠金維持率50%)であれば含み損が発生すると危険です。なお、証拠金維持率とロスカットの関係については別項でも確認してください。

実効レバレッジを自動計算してくれるサービスもある

FX各社は実効レバレッジや証拠金維持率を自動計算するサービスを提供しています。これらのサービスを積極的に活用してみましょう。

みんなのFX」が提供する「実効レバレッジシミュレーション」というツールは、取引通貨ペアのレートや数量、純資産額を入力すれば、予定ポジションの実効レバレッジを自動的に計算してくれます。希望の実効レバレッジを入力してエントリー数量を設定することも可能です。


ポジポジ病とその原因

初心者が陥りやすいポジポジ病

ポジポジ病というのは、「常にポジションを持ってしまう状態」のことです。トレード経験が少ない初心者や資金力の低い人ほど陥りやすい傾向があります。

・いつもポジションを持っていないと心配になる
・マイナスを少しでも減らすために大きなポジションを持ってしまう
・大きく稼ぎたくて資金力を越えたポジションを抱えてしまう

感情のおもむくままトレード計画や分析を無視してポジションを持ってしまうため、損失確率が高まってしまいます。

ポジポジ病からそのまま退場してしまう初心者も

ポジポジ病で大きなマイナスを背負った結果、FXから退場してしまう初心者も少なくありません。しかし、この壁を乗り越えることによって初心者から中上級者への道が開けることになるわけですから、なんとか悪癖を克服してもらいたいものです。

実効レバレッジを守ってポジポジ病を撲滅する方法

ポジポジ病克服のためには、確固とした基準をもつことが肝心です。つまり「自分が作ったトレードルールに100%従う」ということなのです。その答えのひとつが「実効レバレッジを守る」ことです。その具体的な方法を紹介します。

実効レバレッジは3倍までにする

初心者は効レバレッジを3倍までに抑えましょう。少し古いアンケートですが、2017年の「外為どっとコム」によれば、ベテラントレーダーの実効レバレッジは10倍程度というデータがあります。

一般的に、実効レバレッジが3倍であれば証拠金不足に追い込まれる危険は少ないとされています。したがって、初心者は3倍からスタートし、慣れてきたら次第に実効レバレッジを引き上げていく方法がいいでしょう。

証拠金を多めに預ける

ポジションを建てた後に為替相場が変動して為替差損が発生すれば、その分だけ純資産額が減少します。もしポジションと同額の必要証拠金しか預けていなければ、即座に証拠金不足に陥り、追証が求められます。したがって、当たり前のことですが、口座には必要証拠金よりも多めの資金を口座に入れておき、一定範囲内の為替差損に耐えられる体制で取引をするのが鉄則です。

FXで勝つための基本は細く長く戦うことです。そのための指標として実効レバレッジを上手に活用してください。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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