猫道場主のアドレスには日々、怪しげな儲け話のメールやスパムメールが送られてきますが、同じように迷惑メールで困っているトレーダーも多いのではないでしょうか。猫道場主は迷惑メールが送られるたびに迷惑メールフォルダに移動しているのですが、同じ内容のメールが次々と差出人のアドレスを変えて送ってきます。そのアドレスを迷惑メールフォルダに移動しても、次の日にはまた違う差出人アドレスから送ってくるという「いたちごっこ」の状態です。
迷惑メールやスパムメールは犯罪です。猫道場主と同じ悩みをもつトレーダー各位にも、ぜひ迷惑メール撲滅にご協力ください。
迷惑メールは「オプトイン」によって法律で禁止されている
「オプトイン」とは、2008年施行の「特定電子メール法」で定められたルールで、受信者側が事前に「メールを送信してもいいよ」と許可しないと、送信者は広告メールなどを送ってはいけないというものです。
違反者には送信方法を改善するよう通告され、命令を無視してメールを配信し続けると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
その場合、広告メールに以下の内容を記載することが義務づけられています。
・送信者の氏名又は名称、住所 ・受信拒否およびクレーム受付のためのメールアドレスまたはURL ・受信拒否の通知ができる旨の文章
オプトインがないメールはすべて迷惑メールであると判断してよいと思います。
迷惑メールの実態について
迷惑メールの種類
迷惑メールには、「スパムメール」と「フィッシングメール」の2つに分類できます。
・スパムメール⇒広告や宣伝を目的としたメール ・フィッシングメール⇒受信者に対する何らかの詐欺行為を目的としたメール
さらに細かく分類すると、商品やサービス、サイトの宣伝などの「広告宣伝メール」、お金や情報をだまし取ろうとする詐欺目的の「架空請求メール」や「出会い系」、法外なサイト利用料を要求する「不当請求メール」、ウイルス感染を目的とする「ウイルスメール」、懸賞の当選やかんたんな副業で高額収入が得られるといった「金儲け詐欺メール」、メールの転送を誘導する「チェーンメール」などがあります。
アドレスをどうやって集めているのか
海外からのスパムメールの場合は、数字と英字をランダムに組み合わせて、マッチするアドレスに自動的に送られるケースが多いようです。
FXに関する迷惑メールの場合は、Yahoo!広告やGoogle広告に無料プレゼントや資料の配布の広告を出してアドレスを登録させたり、メルマガ広告やブログ広告に同様の広告を出してアドレスを集めているようです。確証はありませんが、アンケートに答えたり、プレゼントに応募するために登録されたアドレスが転売されるケースもあると思います。
危険な迷惑メールもある
迷惑メールの中には、メール受信のための解除URLが記載されているものがありますが、絶対にURLをクリックしてはいけません。ウイルス感染してデータが壊れてしまう危険があるほか、人質型の悪質メールである場合もあります。
URLをクリックするとエロ動画などが表示され、「動画を解除するためには〇万円」といった恐喝的な指示が来ます。恥ずかしくもあり、警察や消費者センターに通報する手続きが面倒で、お金を支払ってしまうケースも多いと思います。
巧妙なフィッシングメールに注意
ネットショッピングやオンライン決済に注意
最近増えているのがクレジットカードやネットショッピングの決済に関する迷惑メールです。「あなたのAmazonのアカウントは停止しています」「〇〇カードの支払いが無効になりました」「Yahoo!のアドレスがセキュリティ上の問題でロックされています」といった類いのフィッシングメールには注意しましょう。
本物と見わけがつかない偽のWebサイト
添付されているURLをクリックすると、Amazonや楽天などのECサイトや、銀行のネットバンク、オンラインゲームなどに巧妙に仮装した偽物のWebサイトにアクセスします。それらの偽のWebサイトにIDやパスワードを入力すると個人情報が盗まれ、知らない間にECサイトで買い物をされたりキャッシングされるといった被害も数多く報告されています。
スパムメールにもさまざまな種類がある
国内からの迷惑メールの多くは、アフィリエイト目的のスパムメールです。FXに関するものでは、情報商材のアフィリエイトや無料講座、FX塾のアフィリエイトが多いです。
そのほかには「なりすまし」のケースも見られます。「アドレスを変更しました」といった知人になりすますパターンのほか、企業を仮装するケースもあります。運送会社を装った不在連絡や、金融機関のふりをした不正利用の警告といったさまざまな偽装パターンがあります。
最近よく届くのが添付フォルダのついた海外からのスパムメールです。妙な日本語のメールには注意しましょう。
迷惑メール撃退にご協力をお願いします
迷惑メールを消去するだけでは状況は変わらない
迷惑メールをマメに消していけば直接の被害は発生しません。また、迷惑フォルダに自動で振りわけておけば、受信トレイで目にすることはなくなりますが、迷惑メール自体が減るわけではありません。
メールを捨てて終わりではなく、多少時間がかかって面倒でも、積極的に迷惑メールを撲滅するための行動をとりましょう。
各メールサービスか公共機関への通報を
迷惑メールは詐欺、イカサマ、悪質なアフィリエイトです。大量の迷惑メールに紛れて大切なメールを見逃してしまったり、不注意にクリックしてウイルスに感染する可能性もあります。
見覚えのないメールが度々送られてきた場合は、迷惑メールとして各メールサービスもしくは行政に通報しましょう。同じドメインからの迷惑メールが一定数通報されると、総務省による行政処分の対象になり調査が始まります。そのほか、一般財団法人日本データ通信協会が運営している迷惑メール相談センターでは電話やメールでの相談も受けつけています。
ぜひトレーダー各位にも、迷惑メール撲滅のご協力をお願いします。
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