ビットコイン投資はFXや株式投資よりも圧倒的に値動きが大きく、スリリングです。相当ハイリスクなので、猫道場としては大きな資金でチャレンジすることはおススメしないのですが、余剰資金の範囲であればゲーム感覚で楽しめると思います。
今回はビットコインの2つの投資法を紹介します。FXとの違いを理解したうえで危険のない範囲での投資を心がけましょう。
ビットコイン投資はいくらから可能か
ビットコインは2022年4月時点で、500万円前後で推移しています。それではビットコイン投資のために最低1口500万円のまとまった資金が必要かといえば、そんなことはありません。
結論からいうと、暗号資産投資は「数百円」という少額からでも始めることが可能です。
ビットコイン投資の最低単位
ビットコイン投資は「仮想通貨取引所」を通じておこないます。取引所によって最低投資金額が異なりますが、国内のおもな取引所3社の取引単価を紹介します。
仮想通貨取引所 | ビットコインの最小取引単位 |
Coin check | 500円 |
DMM Bitcoin | 0.0001BTC |
GMOコイン | 0.0001BTC |
(1BTC=500万円)のレートの場合、「DMM Bitcoin」や「GMOコイン」では、最小取引単位は以下のようになります。
(1BTC=500万円)×(0.0001BTC)=500円(最小取引単位)
ビットコインで儲ける2つの方法
ビットコインの基本的な投資方法には「現物投資」と「レバレッジ投資」の2つがあります。
現物投資
「現物投資」はビットコインを「安値で買って高値で売る」というシンプルな取引方法です。たとえば(1BTC=400万円)の時に「1BTC」購入し、(500万円)に値上がりすれば、利益は(100万円)になります。実際には(0.01 BTC)とか(0.1 BTC)といった小単位で購入することになると思うので、この場合の収益はそれぞれ(1万円)もしくは(10万円)ということです。
「現物投資」には「短期保有」と「中期~長期保有」の2種類の稼ぎ方があります。
短期保有
「短期保有」は、数時間から数日などの短期間でビットコインの売買をおこないます。FX同様にチャート分析のスキルが必要なので、初心者よりも投資に慣れている中上級者に適した投資手法といえるでしょう。
中期~長期保有
「中期~長期保有」は、数週間から数か月といった長いスパンでの取引で、ビットコインを保有して、一定期間放置しておくだけです。チャート分析の技術は必要ないので、投資の収支はともかく、初心者でも取り組みやすい投資手法といえるでしょう。
レバレッジ投資
FXと同様、ビットコインもレバレッジをかけたトレードが可能です。FXでは25倍までのレバレッジが可能ですが、ビットコインのレバレッジは3倍までとなっています。レバレッジをかければ利益が3倍になりますが、当然ながら運用リスクも3倍です。
レバレッジ投資では「売り(ショート)」トレードも可能
「売りトレード」とは、いわゆる「先物取引」のことで、ビットコインを「将来売買すること」を約束する取引です。現物取引と違い、レバレッジ投資では現物資産の受け渡しがなく、「先に売ってあとから買い戻す」ことで生じる差額のみを清算します。
レバレッジ投資のリスクは想像以上に高い
相場変動の幅は予測不能
レバレッジが3倍までと規制されていますが、値動きが圧倒的に大きいので、そのリスクの大きさはFXの比ではありません。FXであれば(10%)以上の損益が発生することは稀ですが、ビットコインの場合は相場が半値以下になったり2倍になることも珍しくなく、マイナス発生時には手元資金以上に損失を出してしまうケースが少なくないのです。
証拠金維持率に注目すべき
FX同様、ビットコインでも「証拠金維持率」に注目しなければなりません。証拠金維持率は「レバレッジ投資に必要な証拠金に対して、純資産がどれだけの割合を占めるか」を表わす指標です。ビットコインのレバレッジ投資では、値動きの大きさを勘案して「証拠金維持率」を多めに見ておく必要があります。
「追証」リスクもFXより大きい
証拠金維持率が一定水準を下回ると、取引所は取引を自動的にストップさせます。多くの取引所では「ロスカット」水準が証拠金維持率(100%)に設定されていて、証拠金維持率が100%未満になると、証拠金が100%を回復するまで建玉を強制決済します。
いわばロスカットは、顧客の「証拠金(預入金)」がマイナスになる防波堤になっているのですが、急激な大暴落が起きるとロスカットが働かず、「追証(証拠金の積み増し請求)」、つまり取引所に対する借金が発生するケースがあります。
レバレッジ投資をする場合は充分注意してほしい
レバレッジ投資は現物投資に比べて資金効率が高い反面、ロスカットや追証のリスクが格段に大きくなることを理解したうえでトレードに臨みましょう。投資初心者は比較的リスクの少ない現物投資からスタートし、ビットコインの相場の仕組みを理解したうえでレバレッジ投資にすすむべきでしょう。
猫道場主自身はビットコインを扱ったことはありません。あくまでも書籍などの知識の範囲での感覚ですが、FXと比較してビットコインのチャート分析は難しいのではないかと感じています。むしろ、チャート分析が及ばない理由による値動きがあまりに大きいと思うのです。
冒頭でも言及しましたが、ビットコインや仮想通貨は、余剰資金の範囲であればゲーム感覚で楽しめるのではないかというのが猫道場主の結論です。初心者トレーダーの参考になればと思います。
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