よっぽどムリなトレードをしない限りFXで破産する心配はほとんどない

初心者を狙う罠

インターネットでFXの情報を調べていると、「億万長者になった!」とか「自己破産した!」といった話を耳にする機会も多いですが、実際のトレードでは、このような大儲けや大損というのはごく稀なケースです。

ほとんどのトレーダーは日々の投資で少さくプラスやマイナスを繰り返しているはずで、実態としては「ちょっと負けの方が多い」というトレーダーが優勢かもしれません。プラス収支の場合でも、「億り人を目指してFXを始めたけど、思ったより儲からない」という感想をもっている人も多いでしょう。


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実際にどれぐらい為替は動くのか

それでは、日々のトレードで、どれぐらいの相場の動きがあるのでしょうか。日本国内のトレーダーが扱う一般的な通貨ペアである(ドル/円)で確認してみることにします。

(ドル/円)の収支サンプルを見てみよう

(ドル/円)というのは安定した通貨ペアです。猫道場主の経験上、24時間単位で考えた場合に(0.5円)以上の変動があるのは週に1回くらいの頻度だと思います。

実際のトレード収支をイメージすると以下のようになります。

①(ドル=100円)のときに1万通貨(100万円分)を購入する
②(ドル=100.5円)のときに売却すると(5,000円)の利益が出る
③(ドル=99.5円)のときに売却すると(5,000円)の損失が出る

「FXで数千万円儲けた」とか「相場変動で退職金が吹き飛んでしまった」といった情報を耳にする機会もあると思いますが、普通に(ドル/円)取引をしている限り、破産するような事態に陥るケースは考えにくいといえるのではないでしょうか。

過去には為替の大変動が発生している

しかし、過去には以下のような事件が発生し、(ドル/円)では数十円単位で為替が動きました。

発生年度 事件・トピックス (ドル/円)の変動最大幅
2020年 新型コロナウイルス パンデミック (112円)⇒(102円)
2015年 スイスフランショック (120円)⇒(85円)
2011年 東日本大震災 (83円)⇒(76円)
2008年 リーマンショック (112円)⇒(90円)

5年に1回ぐらいのペースで大事件が起こっていると考えればいいでしょう。実際に、スイスフランショックやリーマンショックの為替の激動で破綻したトレーダーは少なくありませんでした。しかし、繰り返しになりますが、このような不運は滅多に起こるものではありません。

収支の大きさを決める要素

「100万円を使って5,000円の損益が出る」という投資結果は、リスクは小さくとも投資としての魅力もほとんどありません。しかし、ここで注意しておきたいのは、このトレードは以下のような条件下でおこなわれているということです。

・1回の取引での損益であること
・レバレッジを活用しない(1倍)トレードであること
・(ドル/円)という安定的な通貨ペアであること

したがって、取引を繰り返す場合やレバレッジを効かせたトレード、あるいは(ドル/円)以外のハイリスク通貨の場合は、話は少し変わってきます。

取引回数を増やしてみる

為替市相場は秒単位で変動します。したがって、相場変動が(0.05円)の微動であっても、トレードを10回繰り返して10回ともプラスを得たと仮定すると、「0.5円分の利益を得た」ことと同じになります。スキャルピングによって1日に100回トレードをして勝ち続ければ、理論的には(50円)の為替差益を得たのと同じことになるわけです。

当たり前の話ですが、大きな為替差益を狙うためにはトレード回数を増やせばいいのです。

レバレッジを効かせる

1万通貨の投資に対して(0.5円)の変動で(5,000円)の損益が出るのは「レバレッジ1倍」のケースです。したがって、レバレッジを効かせたトレードはまったく様相が異なります。

国内のFX会社は法規制によりレバレッジの最大倍率が(25倍)に限定されていますが、海外業者の場合は数百倍から1,000倍を超えるレバレッジを設定しているケースもあります。

投資予算を(1万円)として、レバレッジの違いによる(ドル/円)取引結果の差を見てみましょう。

レバレッジ 交換可能なドル(=100円) 為替損益(0.5円変動した場合)
25倍 250,000円 12,500円
100倍 1,000,000円 50,000円
1,000倍 10,000,000円 500,000円

同じ予算であっても、レバレッジの大きさによってこのような損益の差が生まれます。ハイレバレッジの破壊力を充分実感できると思います。

マイナー通貨やリスクの高い通貨

南アフリカランドやトルコリラといったマイナー通貨や英ポンドの値動きは、数円~数十円の乱高下をするケースを散見するため、猫道場としては初心者トレーダーにおススメしていません。一般的にマイナー通貨は金利が高いので、スワップ狙いで投資するケースも多いのですが、為替差を上回る為替差損が発生する可能性が高いのです。

FXで破綻を防ぐ方法

取引回数を増やし、レバレッジを高くし、為替変動の大きい通貨ペアに投資することで、FXは際限なくハイリスクハイリターンになっていきます。

レバレッジを上げることは必ずしもハイリスクと直結するとはいえない一面もありますが、勝算の低いトレードが増えてしまう「ポジポジ病」は疑いなく有害です。また、金利スワップや一発逆転を狙ったマイナー通貨への投資についても同様におススメしません。

ベテラン投資家はともかく、初心者が安定した成績を残すためには、より慎重であるべきです。小さくコツコツ積み上げるのがFXの王道ですから、ビギナー各位はこの初心に帰ってムリのない投資をするように心がけましょう。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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