多くのFX初心者は「外国為替市場」の本当の仕組みを知らない

FXの基礎編

FXトレードがおこなわれている「外国為替市場」について、多くの初心者はその本当の意味をよく知らないのではないでしょうか。

今回は外国為替市場の仕組みを解説し、実際に外貨がどのように取引されているのかについて、わかりやく解説します。FXがどんな仕組みで成り立っている市場なのか、理解を深めていきましょう。

外国為替市場とはなにか

外国為替市場の意義

「外国為替市場」とは何でしょうか。その質問に対して、日本銀行の「Q&Aコーナー」にはこのような記載がされています。

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(円と外貨を交換する)様々なニーズを満たすため、各国の通貨を交換(売買)する場として、外国為替市場があります。もっとも、「市場」といっても、魚市場や野菜市場のように特定の場所や建物を指す訳ではなく、特定の枠組みの中でおこなわれる取引全体を示す抽象的な概念であり、多くの外国為替取引は電話や電子機器を通じておこなわれています。

為替市場とは「バーチャル空間」である

要するに日銀は「為替市場とは抽象的な概念である」といっています。証券市場の場合は世界各国に証券市場が存在し、そこで実際に取引がおこなわれていますが、外国為替市場というのは実体がない「バーチャル空間」なのです。

インターバンク取引について理解しよう

外国為替取引には2つの方法がある

ふたたび日銀の「Q&Aコーナー」を引用すると、外国為替市場における取引には以下の2つの方式があるとしています。

①個人や企業が金融機関とおこなう取引(金融機関からみた対顧客取引)
②金融機関同士が直接または外為ブローカーを通じておこなうインターバンク取引

インターバンク取引とは

一般的に外国為替市場とは「インターバンク市場」のことで、FXトレードもインターバンクを通じておこなわれています。「インターバンク」とは「銀行間」という意味で、具体的には金融機関や大手証券会社を指します。銀行や証券会社同士で直接、通貨取引をする場合もあれば、ブローカー(仲介業者)を経由して間接的に取引する場合もあります。

なぜインターバンクが必要なのか

商取引は売買双方が直接おこなう相対取引が基本です。お互いが合意すれば、売買代金はいくらでも構いません。これがビジネスの基本です。しかし、為替相場が通常の商取引と同じように取引ごとに違ってくると、少々厄介なことになります。

株式売買を例にして考えてみましょう。株価はその国の通貨で値段がつけられています。株式売買が国内限定であればいいのですが、海外の投資家が日本企業の株式を買いたいときにはどうなるでしょうか。日本円がドルやユーロ、豪ドルに換算するといくらになるのかについて、一定基準に基づいたレートがなく取引ごとに交渉によって決まるとすれば、株の価値は取引ごとに違うものになってしまいます。これでは株式市場は大混乱でしょう。

このような混乱を生まないために、銀行同士が取引する「インターバンク市場」の為替レートを取引基準として、株式売買がおこなわれているというわけなのです。

誰が為替レートを決めているのか

個人投資家がインターバンク市場で金融機関と直接取引をすることはできません。したがってFX会社を介してトレードをおこなっています。FX会社もまた、インターバンクで直接取引がきるわけではないので、提携する金融機関(カバー取引先銀行)を経由して取引をおこなっています。

FX会社と「カバー取引先銀行」の関係

インターバンク市場で直接取引できないFX会社は、「カバー取引先銀行」と契約して、外貨の取引をしています。

カバー取引先銀行はインターバンク市場の実勢為替レートをもとに、独自の為替レートをFX会社に提示します。FX会社は、カバー取引先の提示レートに一定額を加減して売値と買値を決めています。この「一定額」によって「スプレッド」が生じ、FX会社は実質的な手数料として利益を得ています。

スプレッドとはなにか

スプレッドについて、もう少し詳しく解説します。基本的に取引手数料がかからないことがFXの魅力のひとつとされていますが、実際には「スプレッド」が実質的な取引手数料です。FXのスプレッドは、ある時点で取引をする際の買値(ASK)と売値(BID)の差額を意味します。

たとえば(ドル/円)のケースで確認してみましょう。

・ASK(ドル=100.20円)
・BID(ドル=100.00円)

FX会社はユーザーに対して、このように売買価格を表示しています。この場合は買値と売値の差(0.2円)がスプレッドとなり、FX会社の実質的な手数料になるわけです。

スプレッドが手数料になる仕組み

買値(ASK)と売値(BID)の差の差(スプレッド)がFX会社の利益になる仕組みを、もう少し詳しく解説します。

ASK(ドル=100.20円)で新規に買い注文が成立したとすると、スプレッドが(0.2円)の場合はBIDは(ドル=100円)になります。

新規でASK注文をしたトレーダーは、「売値で売り注文をおこなう」ことになるので、(ドル=100.20円)でドル円を買った時点で(0.2円)の含み損が発生していることになります。この「含み損」はトレーダーが取引コストとして負担していることを意味します。すなわちこれが、FX会社の利益になるわけです。

外国為替市場の仕組みから見えてくるもの

今回は外国為替市場の仕組みを解説しました。実際にどのように外貨が取引され、為替レートがどのように決まり、FX会社がどのように収益をあげているのかまで、初心者トレーダーにも理解が深まったことと思います。

ゲームに挑むためには、その成り立ちを知ることが非常に重要です。FXというゲームのアウトラインを理解したことで、今後はその戦い方にも自然と良い変化が生まれると思います。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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