FXを始めたばかりの初心者は、「エントリーポイント」についてあまり理解していないと思います。精度の高いエントリーポイントを見極めるためには、トレードの基礎の理解が必要です。
そこで今回は、初心者にも理解しやすいエントリーポイントの見極め方を紹介します。紹介する内容は基礎的な考え方です。トレードに慣れるにつれ、独自のロジックを組み合わせて自分なりのスタイルを構築してください。
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エントリーポイントとは
FXにおける「エントリーポイント」とは、新規に注文を出すタイミングのことです。注文は買いと売り、いずれも可能で、新規に買い注文を出すことを「買いエントリー」、売り注文を出すことを「売りエントリー」といいます。エントリー注文を出し、保有した「ポジション」を決済することによって利益を狙います。これらの用語は頻出なので、最初に覚えてしまいましょう。
エントリーポイントを見つけるための基準
直感や思いつきでエントリーしていては成長がないどころか、瞬く間に投資資金を失って退場させられることになります。エントリーポイントを見つけるためには、相場の流れ(トレンド)を判断することが重要です。
上昇トレンドと下落トレンド
「上昇トレンド」とは、相場が右肩上がりに上昇していく状態のことで、「下落トレンド」は相場が右肩下がりに下落していく状態をいいます。トレンドは一直線に上昇・下落するのではなく、上がったり下がったりを繰り返しながら上昇・下落していくという特徴があります。
押し安値と戻り高値
上昇トレンドの場合、相場は一直線に上昇するのではなく、下がったり上がったりを繰り返しながら上昇していきます。このとき、一時的に価格が下がるポイントを「押し安値」といい、そのタイミングで買いエントリーする「押し目買い」という手法があります。
下降トレンドにおけるエントリーポイントは上昇トレンドの逆です。一時的に価格が上がる「戻り高値」のタイミングで売りエントリーする「戻り売り」というテクニックがあります。
ブレイクアウト
レンジ相場や「サポートライン」と「レジスタンスライン」から一気に相場が動き出す現象を「ブレイクアウト」といいます。実は、為替相場の多くはトレンド相場ではなく、ある一定幅を上下する「レンジ相場」が主流です。代表的な通貨ペアである(ドル/円)では、レンジ相場の割合は(70%)以上とされています。
レンジ相場は「サポートライン」と「レジスタンスライン」によって支えられています。サポートラインとは、同じ価格で何度も買い支えられている底のラインを指し、レジスタンスラインは、同じ価格で何度も跳ね返されている天井のラインです。
一旦サポートラインやレジスタンスラインを超えると、急激に相場の価格は動いてトレンド相場に移行するため、このタイミングが絶好のエントリーポイントになります。ただし、最初のうちは、ブレイクアウトの瞬間ではなく、しばらくチャートを観察して、確実にトレンドへの移行が確認できてからエントリーするといいでしょう。
エントリーポイントを学習するための工夫
トレード記録を残す
エントリーした際に、どのような基準で参入を決断したのか、その結果どうなったのかについて、記録を残すようにしましょう。結果論ではなく、自分のエントリー基準を確立するための大事なプロセスです。面倒がらずに続けてください。
安易にエントリーポイントを変えない
一定期間、自分で決めたエントリーポイントを守ってトレードしましょう。すぐに目移りしていろんな方法を試してしまう初心者がいますが、あれこれと試しているうちに、自分勝手なトレード手法を作り上げてしまうこともあります。こうなると収拾がつかなくなってしまいます。
大負けを喫しないために
エントリーポイント通りにエントリーしても、かならず勝てるとは限りません。FXは、勝ち負けを繰り返しながら最終的にプラスを残すという、かなり難しい課題が課せられているゲームです。したがって、「大きく負け越さない」ことが勝ち残りのための秘訣であるといえます。
相場が読めない場合は無理にエントリーしない
相場が読めないときは、無理にエントリーすると失敗する確率が高まります。初心者が失敗する典型的なパターンに、むやみにエントリーしてしまう「ポジポジ病」がありますが、判断が曖昧なエントリーを繰り返して損失が膨らんだ結果、ギャンブルトレードに走ってしまう初心者もいます。
負けが続いた場合は、少し冷静になってしばらくトレードを中断しましょう。
かならず損切ラインを決めておく
相場に絶対はありません。為替がエントリーポイントの見極め通りに動かないこともあります。したがって「損切り」の設定は必須です。エントリーポイントで注文したときに、ある一定の価格で損切りラインを決めておきましょう。深追いして傷を大きくしないことが、FXの「上手な負け方」です。
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