ビットコインの投資にはさまざまなリスクが伴います。凄く儲かりそうだから、今話題だからと飛びついて、危険をかえりみずに安易にはじめてしまうのは危険です。ビットコインにはどのような危険性があるのか、具体的に見ていきましょう。
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ビットコインの危険性
値動き幅に制限がない
株式市場は、一日の変動幅について「ストップ高」「ストップ安」という値幅制限を設けていますが、仮想通貨にはそのような制限がありません。ビットコインは実態よりも評価が高い傾向があるのですが、国や政府機関や中央銀行といった機関の介入を一切うけていないビットコインは、ふとした要因によって価格が大きく乱高下するケースが頻繁に見られます。
ハッキングの危険性
ホットウォレットとコールドウォレット
ビットコインの取引に使用されるシステムのブロックチェーンのセキュリティレベルは非常に高度なので、現在ではハッキングの恐れは少ないと考えられています。
しかし、ビットコインの保管には注意が必要です。ビットコインの保管場所には2つの種類があります。ひとつは「ホットウォレット」といい、インターネットに接続された環境にあるものです。もうひとつは、インターネットから遮断された環境にあるタイプで、「コールドウォレット」といいます。
より危険性が高いホットウォレット
ホットウォレットはハッキングのリスクが高いといわれています。実際に過去の大規模なハッキング事件の多くがホットウォレット上で発生しています。ビットコインは、かならずネット環境から遮断されたコールドウォレットに保存するようにしましょう。
ビットコイン投資の危険性が注目された流出事件
過去には何度も、仮想通貨取引所のホストコンピューターが大規模なハッカー被害を受けています。日本でも、過去にハッキングによってビットコインを含む仮想通貨が流出した事件が報告されています。大手仮想通貨取引所の「Binance」が2019年5月に攻撃を受けた際には、44億円相当のビットコインが流出しました。
現在では、仮想通貨取引所のセキュリティは相当高度化されているといわれていますが、サーバー攻撃を受ける可能性がゼロになったわけではありません。ハッカー側の能力も日々進化しているからです。
政府による取引規制の可能性
ビットコインの法整備の2つの方向性
取引開始から四半世紀も経っていない仮想通貨市場ですが、短期間のうちに大きく世界を左右するような一大マーケットに成長しました。急速な発展とは裏腹に、法整備が未熟であるという現状があり、今後、世界各国で法整備がすすむことが予想されます。
エルサルバドルや中央アフリカ共和国のように、ビットコインを法定通貨として採用する国がある一方で、取引規制の方向に向かう国もあります。
中国政府の仮想通貨取引禁止令
中国政府は、2021年に暗号資産に関する厳しい姿勢を打ち出しました。5月には国内のマイニングが禁止され、6月には金融機関のオンライン決済の中止、9月には仮想通貨を使った決済や関連サービスの全面禁止が発表され、ビットコインやアルトコインの価格は軒並み下落しました。
中国以外の各国についても、今後の動向を注視していく必要があります。
ビットコイン投資における危険を軽減する方法
余剰資金の範囲内での投資
ビットコイン投資は大きく利益を生むこともあれば、想定以上のマイナスを喫するリスクもあります。大きく儲けようとして多額の資金を投じると、取り返しのつかない状況になる可能性があります。「一か八か」の勝負は、投資ではなくただのギャンブルです。
リスクを軽減するためには、あくまでも余剰資金の範囲で投資をするべきです。投資が最悪ゼロになったとしても、勉強代として割り切ることができる範囲で始める覚悟が求められます。
パスワード設定に注意する
他のサービスで使用していないパスワードに設定する
パスワードをハッキングされたらオシマイです。ハッカーの脅威から資金を守るためには、簡単に推測できるパスワードを設定してはいけません。履歴からパスワードを盗まれる可能性が高まるので、パスワードの使い回しは論外です。多少の面倒はあっても、ほかのサービスで利用していない独自のパスワードを設定しましょう。
二段階認証を設定する
「二段階認証」はハッキングのリスクを半減させます。ユーザーにとって面倒な手続きが必要な二段階認証は、ハッカーにとっても同じく面倒なものだからです。
猫道場流ビットコイン投資との付き合い方
ビットコイン投資は「最悪ゼロになってもいい」という心構えで
以前からお話ししているように、猫道場主は、ビットコイン相場はFXに比べて読みにくいと考えています。相場が読みにくい相場に対して、多額の資金を投じることは危険です。したがって、投じるべき資金額は、前述のように「最悪ゼロになってもいい金額」です。
他の暗号資産との分散投資は有力か
複数の投資先への分散投資によってリスク分散を狙うことができます。ビットコインだけに投資を集中させると、大暴落した場合には逃げ道がなくなります。
証券会社や仮想通貨取引所は、複数の仮想通貨への分散投資をアピールしていますが、猫道場としてはその手法はあまりおススメしません。仮想通貨が一斉に下落する「共倒れ」のリスクを否定できないからです。分散投資をする際には、ビットコインと国内株式投資、もしくはFXや外貨投信などの組み合わせが有効だと思います。
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