コロナ時代における為替相場の常識の変化について考えてみる

FXの基礎編

FX初心者にとって不可解に見える相場の動きですが、学習をすすめることによって為替相場の動きから一定のパターンを読み取れるようになります。しかし、昨今はこれまでの相場常識とは異なる動きが生まれているといわれています。その原因はどこにあるのでしょうか。

今回は、昨今の為替相場の新常識を解説していきます。


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為替と日経平均は反比例する

(ドル/円)相場と日経平均の相関性

過去の(ドル/円)チャートと日経平均株価のチャートを並べてみると、お互いが相関性のある動きをしていることがわかります。株価が高いときは円安(ドル高)となり、株価が下がると円高(ドル安)になる反比例の関係です。

リスクオンと円安の関係

景気の見通しが暗い「リスクオフ」の局面では株安がすすみ、ドルや円、ユーロが買われ、リスクの高い新興国通貨や高金利通貨が売られることになります。

景気の見通しが明るい「リスクオン」の局面では、これとは反対の現象が起きます。リスクオン相場では、ゼロ金利で金利がつかない円やユーロ、ドルといった安定通貨から、利回りが期待できる株式や、高リスクながら金利の高いマイナー通貨に資金が流れ込んでいきます。まとまった資金を運用する機関投資家が積極的に投資をすることによって、為替相場が「円売りドル買い」に集中し、円安が加速するのです。

円安株安の時代

しかし、昨今の為替と株価の関係を観察していると、これまでの「円高株安」「円安株高」の常識が崩れていることがわかります。

円安期待で株価が上昇する

リスクオンの際の「円安株高」というこれまでの常識が崩壊に向かっています。自動車などの輸出企業が多い日本の場合、従前であれば、円安になれば企業業績が向上し、株価も上がるという経験則がありました。2012年に始まったアベノミクス以降も、「円安によって日本企業の輸出が増え、業績が改善する」との期待で日本の株高につながりました。

日本の産業構造の変化

ところが、実際には輸出が期待したほどには増えませんでした。そのため、市場では日本経済への信頼度が薄らぎ、株価の低迷が続いたのです。その背景にあったのが、日本企業の産業構造の変化です。

2010年代以降、日本企業は、円高や人件費の増加への対策として、積極的に海外への生産拠点の移転をすすめてきました。その結果、これまでとは異なり、各企業は直接的に円安の恩恵を受けにくくなっていたのです。これにより、「円安=株高(企業の業績好調)」という定説が崩れ、「円安株安」が顕著になっていきました。

コロナパンデミックが為替と株価の相関性を壊した

新型コロナウイルスの感染拡大により、為替の動きに変化が出てきています。市場における円に対する評価の変化です。コロナショック前までは、「市場で不安心理が高まると円が買われる」とされていましたが、パンデミック後はその現象が見られず、株安と円安が同時に進行しました。危機的な状況に強みを発揮してきた円への評価が下がっているのです。

パンデミックはドル高を生んだ

その一方で、ドルの評価が高まっています。その理由は2つあります。

経済の停滞感の受け皿としてのドル

感染拡大による世界的な株価暴落によって資金の流れが滞ると、世界市場に金融取引や貿易の決済資金を確保できなくなるという恐怖心が生まれ、国際間の決済で最も使われるドルの確保がすすんでいきました。

日米間の金利差の影響

円安はしばらく継続する

2021年11月になると、円相場は(115円)台にまで値下がりし、その後もズルズルと円安が続き、2022年6月には(130円)を突破しました。今後すぐに円相場が回復するとは考えにくく、やがて(150円)を超えるのも必至といわれています。

その最大の理由は、日米間の金利差の拡大です。FRB(連邦準備制度理事会)が2021年11月3日に、コロナ対策として続けてきた量的緩和の規模を段階的に縮小する政策転換(テーパリング)を決定し、2022年にも金利上げの手を緩めず、段階的に利上げの発表がおこなわれています。

それに対して日本の場合は、日銀がゼロ金利政策を固持しています。日米の金利差の拡大により、円売りドル買いの動きがますます強まっているのです。

株安へも波及する

日経平均株価は、2021年9月14日に(30,795.78円)の年初来高値をつけましたが、その後は伸び悩んでいます。2022年7月段階では26,000円台を一進一退で推移しています。円安による輸入費用の増加が企業や経済に与える打撃に、投資家の注目が集まってきています。

ポストコロナで円相場はどうなるのか

円安株安が定着する

この先コロナ禍が収束した場合に、かつての「円安=株高」の構図は復活するのでしょうか。猫道場主の個人的な見解としては、日銀のゼロ金利政策に変化がない限り、「有事のドル買い」が強化され、「円安=株安」の新常識が定着する可能性が高いと考えています。

猫道場主が考えるトレード戦術

猫道場主の予言が的中するのであれば、今後(ドル/円)相場は、日経平均とリンクするように動くのではないでしょうか。すなわち、日経平均を参考にしながら、株価が下降トレンドであれば(ドル/円)の買いトレードをするということです。成否は定かではありませんが、早速、少額から実践してみようと思います。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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