ビットコインの2022年上期の暴落は今までとは事情が違うかもしれない

初心者を狙う罠

ビットコインの暴落が止まりません。2022年7月現在、ビットコイン価格はピーク時から(60%)以上下落し、「ルナ」の崩壊はアルトコイン全体に対する信頼性を大きく損ないました。このような情勢において、評論家のなかには「仮想通貨は終わった」という人もいます。

これまでも相場の乱高下を繰り返してきたビットコイン相場ですが、今回の大幅な下落はこれまでのケースとは事情が違うという見方もされています。


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金融引き締め局面におけるビットコインの凋落が意味するもの

今までも、ビットコインは大暴落を乗り越えながら価格を上昇させてきました。しかし2022年上期のビットコインの暴落は、これまでの歴史と比較して前例のない状況だといわれています。なぜなら、これまでの大暴落は「金融緩和局面」におけるものだったのが、今回は「金融引き締め局面」に発生したからです。

インフレ局面に晒される仮想通貨

30年ぶりの歴史的なインフレの影響により、インフレを抑制するためのプレッシャーを感じている各国中央銀行は、急速に金融引き締めへと舵を切っています。

ビットコインの暴落は、世界中の中央銀行が通貨の流通量を減らそうとしていることが原因であり、投機的な投資商品である仮想通貨が真っ先に売られるのは当然であるとする専門家も多いのですが、実際にその是非はわかりません。なぜなら、歴史の浅い仮想通貨は、これまでインフレ局面を経験したことがないのです。

ビットコインはドルにとって代わるといわれていた

最終的な目標として、ビットコインはドルに取って代わるものとして作られたものです。ゆくゆくはそうなると信じている人たちもいます。ビットコインが未来の世界通貨になるのであれば、世界の主要準備資産通貨であるドルの凋落をもたらすインフレ局面ほど、本来であればビットコインをあらたに保有するのに最適なタイミングであるはずです。

ところが、ビットコインに投資した人たちの多くは、ビットコインがドルに取って代わられることを望んでいません。投資家が望んでいるのは、「ドル建てでリッチになること」なのです。したがって、ビットコイン価格は一般的にドル建てで示され、ドル連動型ステーブルコインはドルレンディング(ドルに裏付けされていること)で成立しているのです。

ビットコインの現時点での限界点

ビットコインやステーブルコインの価値はあくまでもバーチャル空間に存在するものにすぎず、FRBや世界の中央銀行に保証されたものではありません。バーチャル通貨を本物のドルと交換できなければその価値は幻想にすぎないといえるでしょう。

仮想通貨は部分的にしかドルの裏付けを受けていない

ビットコイン市場に存在するドルは、投資家が仮想通貨を購入する時に支払った対価だけです。また、ドル連動型ステーブルコインにおいても100%のドル保証を受けているわけではありません。

つまり、仮想通貨業界全体としては、部分的にしかドルの裏づけがない状況なのです。仮定の話ですが、もし、投資家全員が保有する仮想通貨をドルと交換しようとすれば、システムが保有するドルを投資家に分配することになり、仮想通貨の資産価格は数十分の一まで下がるはずです。デリバティブや原資産とオプションを組み合わせた合成オプションであれば、おそらくその交換価値は限りなくゼロになるでしょう。これが「実体価値がない」といわれる仮想通貨の限界です。

米中の仮想通貨市場への影響力

米中2大国の貨規制の動向によって、ビットコインや仮想通貨市場は変貌する可能性があります。

アメリカの金融政策は仮想通貨市場に甚大な影響を与えています。そのポイントは、これまで解説したように、金融市場に流通するドルの総量の変化です。一方、中国では2017年のビットコイン暴落以降、規制強化がすすんでいます。ビットコインのマイニング規制や国内のユーザーへのサービス提供の停止により取引量が激減していますが、今後、融和策への方針転換が起これば、劇的に市場への化学反応が起こるはずです。

今後ビットコインはどうなるのか

数年単位での低迷が予想される

米中の金融政策の転換に期待が集まる一方で、多くの経済評論家が、世界的な金融引き締めが長引けば、ドルの希少性が継続するため、ビットコインや仮想通貨の数年単位の低迷を予想しています。ビットコインは以前のように値上がりを繰り返すことができなくなるかもしれません。

仮想通貨は別のステージに移行できるか

要するに、インフレによって仮想通貨の「ドルペッグ」に限界が近づいているというのです。将来的に仮想通貨がさらに発展するためには、ドルではなく仮想通貨そのものの価値を示すことができるあらたなパラダイムシフトが求められることになります。もしそうなれば、2022年のビットコイン暴落は仮想通貨が業界として発展するための試練であり、何年か後には「ビットコインが金融市場の一部として発展するための試練だった」と回顧する日が訪れるのかもしれません。


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