韓国における特異な金融環境と韓国ウォン投資の可能性について

初心者を狙う罠

日本人の感覚だと、一般の個人が銀行からカネを借りるケースは住宅ローンに限られていると思います。借り入れの使途は転売用ではなく、あくまでも自己居住用なので、購入した住宅価格が上がろうが下がろうが、あまり関係ありません。

サラリーマンや個人事業主による不動産投資も好調ですが、投資資金を家賃回収するという、比較的低リスクであることが人気の秘密です。株式や仮想通貨といったリスク資産を、借金をして購入するというのは、普通の日本人には理解に苦しむところですが、これが普通の市民の感覚としておこなわれている国があります。それが韓国です。


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韓国の多重債務者は446万人

韓国で「多重債務者」が劇増している

韓国メディア「中央日報」によれば、韓国の「多重債務者」の割合が集計を取り始めた2012年以来、最高水準に達したそうです。「多重債務者」とは「金融会社3社以上からの借入がある債務者」のことを指します。

20代~30代の中・低所得者層を中心に、金利が高い貯蓄銀行や、いわゆるサラ金からの借入も広がっています。2022年3月末時点で、多重債務者は個人債務者全体の(22.4%)に達しており、こちらも、統計を取り始めてから最高水準であるとしています。

これが恐るべき数値である理由

韓国の人口は2020年で5178万人なので、全人口の10%弱が多重債務者ということになります。多くの多重債務者が、利払いのために借り入れる「自転車操業」状態に陥っています。韓国では2022年になってから法定金利の値上げがおこなわれていて、破綻の連鎖を生み出す懸念が広まっています。

債務上限からみた韓国市民の借金

日本の住宅ローンの場合、ほとんどの金融機関で、融資額は元利金返済額が年間所得の3分の1に収まるように上限が設定されています。年収720万円の人であれば、年間の返済額は240万円以下(つまり月額20万円以下)に収まる計算です。

一方、韓国の20~30代の債務者の約(10%)は、所得の半分近くを元利金の償還に充てているとされています。韓国の金融当局の試算によれば、家計貸出金利が(7%)になると、「190万人が所得の(70%)以上を元利金償還に充てることになる」としています。所得の(70%)が借入返済に充てられる状況というのは、生活破綻のレベルを大きく上回っています。

韓国経済の展望

個人の借金に対する韓国人の考え方やその深刻度合いを確認したところで、韓国の国家としての金融の考え方をみていきましょう。これは、FXトレーダーが注目しておきたい韓国ウォンの動向に直結するテーマでもあります。

プラスの要素を見いだしにくい韓国経済

国内消費が限定的である韓国にとって、将来を見いだせる可能性があるのは貿易です。しかし、その展望は明るいものではありません。

主要輸出国である中国の景気後退、エネルギー価格の高騰や、先行きの見えない日韓関係や米中関係の悪化など、マイナスの要素が解消することはなく、今後も韓国経済にとって不利な状況が続くことが予想されます。

韓国はなぜ利上げをしなければならないのか

ウォンの価値が下落しているもうひとつの理由が、アメリカの利上げの影響です。アメリカ金利の上昇にしたがって、韓国国内からの外国資本の流出が深刻化しているのです。韓国銀行は2022年7月には政策金利を(0.5ポイント)引き上げて(2.25%)としましたが、さらなるウォン安を食い止めるためには、韓国銀行としても利上げに踏み切らざるを得ません。

利上げのジレンマ

ところが、急速な利上げを進めれば、債務破綻する個人が急増する懸念が強まります。しかし、利上げのペースが鈍れば、米韓の金利差逆転によって韓国からの資金流出がさらに強まるでしょう。現在の韓国は利上げのジレンマに立たされているといえます。

金利上げ以外の有効な対策としては、韓国銀行による通貨介入ぐらいしか考えられない状況です。韓国政府やマスコミが日米との「通貨スワップ」の必要性を強調している理由も、中央銀行による通貨介入のための資金を必要としているからなのかもしれません。

韓国ウォン投資の可能性

韓国ウォンに投資の魅力がなかったわけ

韓国政府や韓国銀行の基本的な方針として、ウォンを一定のレートに止めおきたい意向があり、なかば公然と通貨介入がおこなわれてきました。これによって、(ドル/韓国ウォン)レートは、一定の価格(防衛ライン)に達すると跳ね返される「ワロス曲線」と呼ばれる不思議なチャートを描いていました。為替の動きが少ない韓国ウォンには投資の魅力が乏しかったのです。

ウォン下落を見越した長期トレードの可能性

かつては(ドル=1200ウォン)を防衛ラインとする時期が続きましたが、世界情勢の変化やアメリカ金利政策の転換によって、その壁が破られるようになってきました。中長期的には、韓国ウォンはさらに弱含みで推移する可能性が高いと思われます。一方的なトレンドが発生すれば、大きく稼げる可能性が広がります。

マイナー通貨のトレードの工夫

韓国ウォンにチャレンジするのであれば、同じく弱含みの円ではなく、(ドル/韓国ウォン)の組合せが有力です。調べたところ、国内のFX会社で(ドル/韓国ウォン)を扱う会社はありませんでした。したがって、海外のFX会社を使うことになりますが、決済には韓国ウォンもしくはドルでの精算が求められるため、両替手数料が発生します。これではあまり旨味がありません。

対策としては、日本のFX業者で、(韓国ウォン/円)と(ドル/円)を互いに逆のポジションで同価値だけ保有する方法が考えられます。この手法であれば、間接的に(ドル/韓国ウォン)をもつことと同じ意味となり、円で直接決済することも可能になります。知識として覚えておきましょう。


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