2022年になってビットコイン価格が暴落するなど、好調のように見えていた仮想通貨市場が大きく揺らいでいます。これまでの法則から、一旦落ち込んだビットコイン相場はかならず回復するとの予測で、価格が落ちた瞬間がエントリーチャンスとみて、あらたに参入しようと考えている投資初心者も多いことでしょう。
しかし、これまでのビットコインの歴史が証明しているように、慎重にリスクヘッジをしていない投資家が、大きな損失を被る危険は常にあります。ビットコイン投資の怖い部分です。
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ビットコイン取引の4つの方法
まずは、基本的なビットコインの取引方法を紹介します。
現物取引
「現物取引」は、ビットコインを実際に販売所や取引所で売買する王道のトレード方法です。
ビットコイン相場は大きく値動きするため、株式投資と比較して大きな利益を得られる可能性があります。もちろん、想定される損失額も大きくなりがちですが、自分の資産の範囲のみで売買をおこなうため、投資資金以上の損失が発生することはありません。
レバレッジ取引
FXと同じように、ビットコイン投資でも「レバレッジ取引」をおこなうことが可能です。FXの場合はレバレッジの上限は25倍(国内口座の場合)ですが、仮想通貨では3倍までとなっています。レバレッジ3倍といっても、値動きが大きい分、FXの25倍と比較しても充分すぎるほどハイリスクハイリターンです。
空売り
「空売り」は、手元にビットコインがなくても、後に買い戻すことを条件にビットコインを売却できる仕組みです。価格が高い段階で空売りして、下落したら買い戻す方法により、手元にビットコインがなくても利益を得ることが可能です。ちなみに、価格が上がる時だけでなく、価格が下がるケースでも稼げるチャンスがあります。レバレッジ取引との組み合わせにより、大きな利益を狙える可能性が広がります。
積立投資
「積立投資」は、少ない投資額で始めることができる投資方法です。また、分散投資を選択することも可能で、ビットコインに的を絞らずに運用することでリスクを抑えることも可能です。
AIが過去のデータを分析して効率の良い投資をおこなうので、投資家自身が投資先や投資額で頭を使う必要がありません。
ビットコイン投資のポイントは無理をしないこと
ビットコイン相場は変動が大きく、非常にリスクが大きいです。2022年上半期だけをみても、その相場は大きくダウンしています。
全体的に弱気な相場から「かならず回復する」との見込みや、一部の仮想通貨には上昇の兆しが見えることから「今が最大の買いのチャンス」とばかりに投資を煽る記事も目立ちますが、仮想通貨は先読みが難しく、リスクヘッジが最大の投資のポイントです。そのためのいくつかのヒントを紹介します。
分散投資する
ビットコインをはじめほとんどの仮想通貨は連動し、昨今の仮想通貨相場をみると、軒並み価格ダウンが見られます。したがって、投資ターゲットは仮想通貨だけに一点集中するのではなく、そのほかの堅実な投資商品(株式など)に投資したほうが無難です。
情報収集を欠かさない
ウクライナ情勢や中国による取引規制などを受けて、仮想通貨市場は大きく揺らいでいます。一般的な投資家が上流の情報を得ることは難しいとは思いますが、仮想通貨をめぐる大きな事件やトピックをキャッチした際には、すぐに撤退できる体制をとっておきましょう。
かならず損切り設定をする
仮想通貨投資においてもFX同様、損失を拡大させないための「損切り」設定は欠かせません。むしろ、相場の乱高下が大きい分、FXよりもシビアな体勢で臨むべきです。
手数料の安い取引所をつかう
仮想通貨取引の手数料には、取引手数料(売買手数料)、入出金手数料、送金手数料の3つがあり、FXにおける実質的な手数料である「スプレッド」も手数料とみなすべきでしょう。したがって、手数料全体として、FXよりもかなり高額になることを知っておきましょう。手数料は仮想通貨取引所ごとに異なります。最新の内訳は各社のホームページなどで確認してください。
初心者におススメできないアービトラージ
最後に、「この方法だけはやめてほしい」というビットコインの取引方法を紹介します。それは、「アービトラージ(裁定取引。いわゆるサヤ取り)」です。安く買える取引所でビットコインを購入して、高く売れる取引所で売ることで、その差額が利益になります。
仮想通貨取引の「必勝法」と思われるかもしれませんが、実際には、売買のタイムラグにおける価格差による損得が発生します。仮想通貨の送金の間にも価格は変動します。状況によっては、送金が終わる直前に価格が下がる可能性もあるのです。売買にかかる手数料も考慮する必要があります。
ちなみにFXの場合、日本国内の口座ではアービトラージは原則禁止されています。海外FXの場合は、一部でアービトラージは利用可能ですが、禁止にしている海外業者も存在します。ビットコインでは禁止されていないとはいえ、それだけ危険な取引方法であることを認識しておきましょう。
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