自動売買システムの盲点を知って上手に付き合っていこう

テクニカル編

FXの自動売買は、初心者にも人気があるシステムです。トレードを始める前に設定をしておくだけで、条件に当てはまると自動的に取引がおこなわれるので、日中は仕事や家事で忙しくトレードができないトレーダーや、裁量トレードに自信がない人でも気軽に参加できます。

ネットでは「シストレで毎月確実に〇〇円稼げる!」といった煽り記事や広告を目にしますが、当然ですが、FXで勝ち残ることはそんな簡単なものではありません。今回は、自動売買の弱点を解説し、初心者がそれを理解したうえで上手に自動売買と付き合う心構えについて解説します。


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自動売買システム人気の理由

手間がかからない

自動売買では、あらかじめ用意されている複数のロジックやテンプレートのなかから、自分が使用するものを選べば、機械が自動的にトレードをおこないます。裁量トレードのように、相場分析のスキルや状況に応じたエントリーや決済の判断は必要ありません。

トレードチャンスを逃がさない

裁量トレードの場合、為替相場が動きやすいヨーロッパ時間やニューヨーク時間(日本時間の深夜)が取引チャンスです。あるいは日中においても、エントリーチャンスが訪れる場合もあります。

一般的な会社員や本業のあるトレーダーの場合、一日中パソコンに張り付いて、これらのチャンスを待つことはできません。しかし、自動売買システムを導入すれば、トレーダーが不在のときでもチャンスを逃さずトレードすることができるのです。

勝ち組トレーダーのシステムをそのまま導入できる

自動売買では、他のトレーダーが実践している売買スタイルをマネすることができます。裁量トレードの場合は、勝てるトレードルールを探して、自分自身で身に着けるプロセスが必要です。

FX会社は、自動売買システムのトレード成績を公開しています。利用者は勝ち組トレーダーの取引システムをそのままトレースすることも可能です。

自動売買の弱点

上記のようなメリットを並べると、自動売買システムには弱点がなさそうに感じます。実際に「必勝法である」と謳っているサイトやブログもあるのですが、冒頭で述べたように、FXで勝ち残ることはそんな簡単なものではありません。

裁量トレードより資金を多く要する場合がある

自動売買は、裁量トレードよりも資金を多く必要とする場合があります。

自動売買システムにはいくつかのパターンがありますが、おもに中長期の運用を目的とし、多くの注文を使う戦略が多数用意されています。裁量トレードよりも注文数が多くなる傾向があるため、資金を多めに用意する必要があるのです。

リスク管理が難しい

自動売買は、システムの特性によってリスク管理の方法が異なります。各システムの特性とリスク管理方法を把握して、適切に対応する必要があります。

リピート系

リピート系の自動売買は、注文を多く発注して細かく収益チャンスを拾う仕様になっています。通常のFX売買でかかるコストはスプレッドだけですが、リピート系注文の場合、半数ぐらいの業者がスプレッドとは別に「自動売買手数料」を設定しています。

とくに注意しておきたいのは、注文を仕掛けた価格帯から外れて価格が推移するケースです。リピート系注文はレンジ相場を得意としますが、トレンド相場では有効に働かないことが多いのです。レンジからトレンドへの移行タイミングなど、一方的に動く相場で逆方向のポジションを持っていると大きな含み損が出てしまいます。適切な損切り設定をしておかないと、ロスカットされてしまうリスクが高まります。

そもそも、FXの収益パターンはトレンド相場での戦いです。あえてレンジ相場を主戦場とするリピート系自動売買は、FXのセオリーに反するものであるといえるかもしれません。

シストレ系

シストレ系自動売買は、FX会社が提供する「自動売買プログラム」に取引を一任する方法です。FX会社は過去のトレード実績を公開しているので、利用者は数あるプログラムのなかから損益実績の優秀なシステムを選択することができます。ただし、今後の相場がこれまでと同じように推移する保証はどこにもありません。

自動売買は万能ツールではない

たしかに一定のメリットはある

自動売買は稼働後の手間が少ないため、本業が忙しい人や主婦などに選ばれる傾向があります。裁量トレードで要求されるチャートの見方や分析方法、トレード手法の確立は必要なく、トレードテクニックが上達しない初心者にとっても、再現性が高い自動売買システムには大きなメリットを感じるでしょう。

そのほか、裁量トレードでうまくいかず、自動売買を始めてから勝てるようになったという話もよく耳にします。

どんなに優れたシステムでもいずれは陳腐化する

ただし、どんなに優れたシステムでも、いつかはかならず陳腐化して勝てなくなります。このことは絶対に忘れないでください。トレード成績が落ちてくると、必勝のシステムを探す「聖杯探し」にハマって高価なシステムを買っては試し、損失が出ればまたあたらしいものを買うという悪循環に陥ってしまう人もいますが、そうならないようにしたいものです。

スキル強化は必要

結局のところ、自動売買であっても運用するのは自分自身です。相場状況に対してどのロジックを使うべきかといった判断は自分で下さなければいけません。つまり、安定して儲けるには最低限の相場の分析能力は不可欠なのです。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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