猫道場がビットコインにテクニカル分析が通用しないと考える理由

テクニカル編

FXや株式投資では売買の基準となるテクニカル分析が発達し、トレンド相場向きの分析法やレンジ相場向きの分析法など、多くのバリエーションが開発されています。その一方で、仮想通貨については、あるいは歴史の浅さのせいか、独自に確立されたテクニカル分析が存在せず、株式や為替の分析法が転用されているという現状があります。

猫道場としては、既存のテクニカル分析はビットコイン投資に対する有効性が低いと考えています。今回はその理由について具体的に探っていきます。


猫道場もランキングに参加しています。応援よろしくおねがいするにゃ!

ビットコインには独自のテクニカル分析が存在しない

冒頭で述べたように、現時点では、仮想通貨やビットコインに対応する独自のテクニカル分析は存在しないので、株式や為替に用いられるテクニカル分析が転用されています。多くの場合は、オーソドックスな「平行移動線(移動平均線)」が使われているようです。

平行移動線が多用された時代

平行移動線以外にも優秀な分析法はあるが

RSIやストキャスティクス、ボリンジャーバンドなど、テクニカル分析の手法はさまざまありますが、ビットコインの分析では、これらはほとんど使われていません。どれだけ優秀なテクニカル分析でも、実際にそれを使う人がいなければ機能しません。

このような市場環境下でもよく使われていたのが平行移動線です。「5日平行移動線」や「25日平行移動線」などに注目しているビットコインユーザーが一定数存在すれば、その法則性が機能します。

かつてビットコイン投資家のほとんどは中国人だった

かつては、ビットコイン投資家の多くが中国人でした。世界のビットコイン市場における中国人の割合は、2016年まで(90%)を占めていました。理由は不明ですが、中国では平行移動線を駆使して分析をする投資家が多いことから、ある時期まで、その有効性が認められていたと考えられるのです。

平行移動線が通用しなくなる

ところが、ビットコイン市場はユーザーの比率が急激に変化しました。中国国内でビットコイン投資の規制が厳しくなり、その結果、中国人投資家は市場からほとんど姿を消してしまったのです。

2022年現在、ユーザーのほとんどが日本人(50%)とアメリカ人(40%)で占められています。このことから、今後は平行移動線への依存度も下がっていくことが予想できます。

テクニカル分析が難しい理由

平行移動線が通用しなくなりつつあることに加えて、そのほかにも、ビットコインにおけるテクニカル分析が難しいと考えられる要因があります。

ボラティリティが大きいこと

相場にある程度の流動性が認められるのであれば、統計上、テクニカル分析は有効に働くはずです。しかし、ビットコイン市場は市場規模が小さく、「ボラティリティ」が極端に大きいのです。

「ボラティリティ」とは「価格の変動率」のことです。ボラティリティが極端に高い市場には、値動きで生じる「サヤ」を拾おうとして投機的な資金が集まってきます。取引量が小さい市場にテクニカル分析の領域外の要素である投機的な投資が大きく流入すれば、当然ながらテクニカル分析の予測精度は下がってしまいます。

心理的影響が大きいこと

相場の値動きに投資家の心理状態が加味されることは、株式投資やFXはもちろん、ビットコイン投資でも同じです。「噂で買って事実で売る」といった投資格言は、ビットコインにも当てはまります。

仮想通貨には現物としての価値がない

ましてや、ビットコインには株式や通貨のような「モノとしての絶対的な価値」がないので、心理的な影響はさらに大きくなります。値下がりが続いた時には「もっと下がるかも」という思惑によって、いつまで経っても買い手が現れず、値上がりが続くと「上がるから買う、買うから上がる」の無限ループになり、とことん値上がりしてしまいます。

ジェットコースターのような相場の乱高下を、これまで幾度となく目にしてきましたが、今後も同じような状況は続くと考えられます。実際問題として、テクニカル分析どころではありません。

世界情勢が揺らいでいる

相場の乱高下が常態化していることに加えて、コロナ禍やウクライナ戦争など、昨今の不安定な世界情勢を勘案すると、ビットコインそのものの価値について、投資家から疑問が生まれることも否定できず、さらに急激な価格急落の可能性も考えておかなければなりません。

ビットコイン投資におけるテクニカル分析の今後

ビットコインの動向を振り返ってみると、2021年4月には(1BTC=700万円)の最高値に達したところから、5月には(323万円)まで下落した実績があります。わずか1か月で半値近くまで値下がりするような相場をテクニカル分析によって解析することは現実的ではありません。

今後、ビットコインにおいて、あらたなテクニカル分析が主流になる時代がくるのかもしれませんが、「モノとしての絶対的な価値」がないという仮想通貨の根本的な矛盾が解決されない限り、猫道場としては、その有効性に大いに疑問をもつ次第です。


猫道場もランキングに参加しています。応援よろしくおねがいするにゃ!

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP