初心者トレーダーは利益確定値と損切り値を固定すべきかどうか

FXの基礎編

FXでエントリーする際に、利益確定と損切り値(決済数値)をどう設定するのかは永遠のテーマです。なかでも、取引ごとに設定値を変えるのか、それとも固定させるのかについては、いろんな見解があると思います。そこで今回は、決済数値を固定すべきかどうかについて、猫道場主の私見も交えて解説します。


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決済数値を固定する

エントリーの際に、利確と損切り値をそれぞれ(10pips)に固定するという手法があります。「初心者は損切り10pips厳守!」など、決済基準の固定を推奨するブログや書籍を目にすることもあり、実際にこの方法を取り入れているトレーダーは多いです。

この手法については賛否両論あります。

決済数値固定賛成派の意見

・OCO(オーシーオー)注文を入れることができる
・ロットを常に固定できる
・常に同じリスクリワードでトレードできる
・バックテスト(検証)しやすい

トレードがシンプルになることから、決済数値固定のメリットは多いと感じます。とくに初心者にとっては、ルールを守りやすくなることは大きなメリットとして感じることができます。

決済数値固定否定派の意見

その一方で、否定的な意見にはこのようなものがあります。

・エントリー後の急激な為替変動に対応できない
・根拠のある利確や損切りを受け入れることができない
・場合によっては不利な利確や損切りになることがある

毎回のトレードで利益確定目標を(10pips)程度に設定しても、そのときの相場の状況やボラティリティによって、その枠を大きく外れることもあります。決済数値を固定してしまうと、根拠のある決済基準が存在していても対応できないことになってしまいます。

中上級者は決済数値を固定しないほうがいいと考える

有利な決済機会を損なう

固定否定派は経験値があるトレーダーに多いでしょう。トレードの「優位性」というのはエントリーだけにあるものではなく、利確や損切りのイグジットにも存在します。決済数値を固定することで、イグジットの優位性(もっと儲かる、もしくは損失を抑えることができる)の否定を避けたいと考えるのは、中上級者の証拠といえます。

固定数値はトレードの上達を阻害する

中上級者は、決済数値はトレードの実力やトレードスタイルによって決めるべきものだと考える傾向があり、数値を固定するとトレードが上達しないという危惧をもつかもしれません。

・資金力
・トレードの実力や経験
・メンタル
・トレード手法
・目標利益額

トレードの基準はこれらの複雑な要素で成立しています。その合計は各トレーダーの個性であり、要素によって損益の考え方は異なります。したがって、固定数値で損切りしてしまうと、「損切り貧乏」になったり、勝率が悪くなる恐れがあります。

どんな場面で決済数値を変えるべきか

通貨ペアによって変える

レンジ相場が多くを占める(ドル/円)の場合は、(10~20pips)動くのに数時間かかることもありますが、値動きの激しい(ポンド/円)であれば短時間で(100pips)動くこともザラにあります。そのほか、トルコリラ、南アフリカランドなど、スワップが高い通貨はダラダラと一方通行のトレンドが続く傾向があります。

それぞれの通貨ペアの傾向から、本来であれば、損切り幅は通貨の特徴に応じて変えるべきであり、一律に(10~20pips)程度の損切り幅を設定すると、あっという間に損切りを食らうかもしれません。

取引手法によって変える

取引手法によっても決済数値を変えた方がいい場合があります。短期(スキャルピング、デイトレード)トレードの場合は、事前に損切りpipsを決め、長期トレードでは証拠金維持率によって損切りを決めるのが一般的です。長期トレードでは含み損額が大きくなるケースが増えるので、事前に損切り幅を決めてしまうと損切りばかりが増えてしまいます。

自分の実力から逆算する

自分の「相場の読みの実力」に応じて決済数値を臨機応変で変える方法もあります。

読みの実力」を慎重さが優ると、早めの決済になるので、「利小損小」のトレードになりがちです。ケガは小さいですが、儲けも小さくなります。その一方で、「読みの実力」を過大評価すると、「利大損大」のトレードとなって、大勝はあっても大負けしやすくなります。

それでも初心者は決済幅を固定したほうがいい

FXで利益を残すためのコツは、いかにリスクをコントロールするかにかかっています。その理想形は「利大損小」であることは間違いないのですが、初心者がこの目標地点に達成するまでには、段階を踏んでレベルアップしなければなりません。

中上級者のトレード例として紹介した「利大損大」と「利小損小」を比較すると、初心者トレーダーであれば「利小損小」が優ります。したがって、猫道場が初心者におススメするのは、決済数値の固定です。さらに、初心者がチャレンジすべき通貨ペアは、値動きの予測が難しい通貨ペアではなく(ドル/円)一択ということになるのです。その後、将来的に「読みの実力」のレベルがアップしてから、決済数値を変化させていけばいいと思います。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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