初心者トレーダーも学びたい「相場師・牛田権三郎」の相場格言

FXの基礎編

江戸時代後期に大阪米相場で活躍した牛田権三郎という相場師の投資格言が残されています。数々の格言は、米相場で莫大な富を得た権三郎が60年間かけてたどり着いたといわれる相場の信実を記した「三猿金泉秘録」に納められています。

今回は牛田権三郎の投資格言から、初心者トレーダーが学ぶべきポイントについて解説します。先人が苦労して綴った相場のバイブルを読み返してみることは、現代のFXトレーダーにとっても有益だと思います。


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「三猿金泉秘録」の真髄とは

1755年に記された「三猿金泉秘録」は、本間宗久の「三昧伝(別名秘録)」とともに相場道のバイブルとして読み継がれています。「三猿金泉秘録」には権三郎が悟りを開いたとされる相場の真理が37首の和歌で表現されていて、順張り、逆張り、ナンピンなど、現代でも通用する投資テクニックも紹介されています。

三猿とはすなわち「見猿」「言猿」「聞猿」のこと

「三猿金泉秘録」の「三猿」について、権三郎はこのように語っています。

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三猿とは、「見ざる、言わざる、聞かざる」のことである。相場が上がり人気が強くなるさまを至るところで目にしても、自分の本心までそれに同調してはならない。むしろ売る時期を考えるべきである。反対に相場が下がって人気が弱くなるさまも耳にしても、心底から弱くなってはならない。逆に買う機会を狙うべきである。相場の強弱について他人に語ってはならない。他人を迷わすだけだからである。以上の三原則が三猿の秘訣である。

代表的な投資格言の紹介

早速、「三猿金泉秘録」の投資格言をいくつか紹介しましょう。

「買い米を一度にするは無分別、二度に買うべし、二度に売るべし」

この格言は、いくら相場の予想に自信があっても一度に投資資金のすべてを投じるのではなく、分散投資することによってリスクヘッジを講じることの重要性を示しています。

石橋を叩いて渡るがごとき慎重さこそが株式投資には必要です。「二度に買うべし、二度に売るべし」は、その極意を説いています。なお権三郎は、二度目の買いは上昇相場の押し目で入るべきであり、三度目の買いは損失が大きくなるので注意せよとも訴えています。

「すわりには三平二乗半扱商い、高安ともに平乗禁制」

保ち合い相場(レンジ相場)は値動きの幅が少ないから、利乗せに走って大張してはいけない。半分は利食いして半分はそのままにしておくのがいい。次の好機を狙うのが上策としています。レンジ相場では大きなトレードは禁物という教えです。

「米崩れ、買い落城の飛び下げば、ただ眼をふさぎ買いの種まけ」

相場が崩落して安値を更新してくると嫌でも売りたくなってくるが、相場の流れに目をふさいで買いすすめるべきである。相場はいずれ戻るという確信をもって焦らずトレードせよという教えです。これと反対に、「強変あらわれ出れば、皆強気、了簡なしに売りの種まけ」という格言では、強い材料が現われたときには、あれこれ惑わされず「売るタイミングを誤るな」と教えています。

「秋高く、人気も高く、我もまた買いたいときが、米の売り旬」

相場が良くて人気があると自分もつい買いたくなるが、三つの条件がそろったころにはもう天井圏である。最高の売場で買ってはいけないと教えています。

「いつにても、三割下げは米崩れ、万天元の買い旬と知れ」

下げ相場で3割崩落しても底値圏かどうかはわからない。周囲の意見に惑わされず、様子を見ながら、少しずつ慌てずに買うのが良策であるとしています。また、「百年に九十九年の高安は、三割超えぬ物と知るべし」では、米相場が上下するといっても、100年のうち99年は3割ぐらいの変動幅でしかないので、それ以上は欲張るなとしています。

「高下とも、五分一割にしたがいて、二割三割は向かう理と知れ」

上がる場合も下がる場合も、5分から1割の動きであれば利を乗せていけばよいが、1割半以上も動いてからでは、利乗せ(エントリー)するには遅すぎるとしています。

また「売り買いを急かず急がず待つは仁、利の乗るまで待つも仁なり」では、衝動買いや売りに気持ちが動いた時は、2~3日様子を見てから、自分で決めた利食い圏に入るまで辛抱せよとしています。

慎重こそ吉

「三猿金泉秘録」の教えの多くが、相場における拙速エントリーを諫める内容となっています。権三郎は損金の限度設定(ロスカット)をやかましく説き、同時に年がら年中相場を張ることの愚を強調します。「米の先物相場は毎日立っているが、仕掛けるのは1年に2~3度に留めるべきだ」として、過剰なトレードを諫めています。現代のFXトレーダーも肝に銘じておきたい警句です。

最後に、「懐に金絶やさぬ覚悟せよ、金は米釣る餌ばと知るべし」という相場格言を紹介します。「ここぞ」というタイミングでエントリーするために資金を残しておけという教えですが、猫道場主は「資金に余裕のないトレードは勝ちにくい」という解釈をしています。


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FX超初心者専科 猫道場 道場主H

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FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

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