ギャン理論を学んで初心者トレーダーから一歩先へ行こう

FXの基礎編

今回は、20世紀前半に投資で莫大な資産を築いたウィリアム・ギャン氏が考案した「ギャン理論」について取り上げます。ギャン理論は、ダウ理論やエリオット波動論などと並ぶ有名な投資理論で、現在でも多くのベテラントレーダーが市場分析ツールとして採用しています。


猫道場もランキングに参加しています。応援よろしくおねがいするにゃ!

ギャン理論とは

ギャン理論を考案したウィリアム・D・ギャン氏は、1878年にアメリカ・テキサス州で生まれました。その後、1900年代前半にトレーダーとして活動したギャン氏は、1929年の大恐慌などの荒波を乗り越え、生涯勝率8割を超えるトレード成績を残したとされています。この伝説の凄腕投資家ギャン氏が、晩年になってその経験と相場理論をまとめたのがギャン理論なのです。

ギャン理論の基礎

ギャン理論は聖書や占星術、古代神話などの要素が取り入れられているため、オカルト視されることもありますが、理論の基礎自体はシンプルで、初心者にとっても理解しやすい内容です。

ギャン理論は、「価値ある28のルール」と「相場に対する心構え」の2つの金言のエッセンスが基本にあります。早速紹介していきましょう。

ギャンの価値ある28のルール

ギャン氏が自身の投資経験を活かして相場理論としてまとめたのが「28のルール」です。投資の金言ともいえるルールのなかには、これまで猫道場で取り上げたことのあるテーマも多く含まれています。

・資金の10%以上損失が出るような賭け方はしない
・かならず損切りを設定する
・過剰な売買を避け、資金分配を心がける
・トレーリングすることで利幅を増やす
・トレンドの方向に逆らわない
・迷ったらトレードしない
・揉み合いの相場は見送り、アクティブな場面のみ取引する
・一銘柄に集中させず、複数銘柄にリスク分散する
・指値注文はせず、成行だけで取引する
・根拠なく手仕舞いをしない
・トレードで儲けた資金は別に管理する
・スキャルピングはしない
・ナンピンはしない
・焦らず耐えることが重要である
・小さな利益を心がけ大きな損失を避ける
・損切り設定をしたら、絶対にキャンセルしない
・頻繁に売買しすぎないようにする
・ショート(空売り)も有効に使いこなす
・値頃感で取引しない
・ピラミッティングも有効に駆使する
・トレンドが明確な時だけピラミッディングする
・ヘッジの両建てはしない
・根拠なくポジションを決済しない
・儲けたあとは、取引量を減らすようにする
・相場の天井や底値を推測しない
・他人の意見に左右されず、自分で相場を研究する
・損失が出た後は取引量を減らす
・間違ったエントリーや決済をしないようにする

ギャンの相場に対する心構え

「価値ある28のルール」と同様に、「相場に対する心構え」もいくつかの金言で成り立っています。

・何事にも乱されない強靭な心を持つ
・友人と付き合っていく中で、自分にない何かを発見するよう努力する
・楽観的な考え方が成功のコツである
・最善を考え、最善を尽くし、最善を期待する
・他人の成功にも自分のことのように目一杯喜ぶ
・過去の失敗は忘れ、この先の輝かしい将来を考える
・常に元気で、笑顔を忘れない
・他人を非難する暇があったら自分の仕事に没頭する
・心配し過ぎず、恐れるとこに躊躇せず、怖いものは怖いと口にする
・自分を信じ、不言実行を実践する
・自分が正しいと信じる限り、必ず良い結果になることを確信すること

ギャン理論のテクニカル分析

ギャン理論には、紹介した金言以外に「ギャンライン」「ギャンファン」「ギャングリッド」という有名な3つのテクニカル分析(インジケーター)があります。

ギャンライン 45度のラインを引いて上限どちらにあるかでトレンドを判断
ギャンファン 高値と安値の幅を8分割して時間と価格の関係性に着目
ギャングリッド ギャンラインを等間隔に配置し上限どちらにあるかでトレンドを判断

ギャンファンの仕組み

3つのテクニカル分析の中から、今回は最もトレーダーに人気のある「ギャンファン」を紹介します。

ギャンファンの考え方の基本

最初に、直近の最安値と最高値などの起点を設定します。起点から上昇していく動きであれば谷(ボトム)から山(トップ)へ、下落していく動きであれば山(トップ)から谷(ボトム)にラインを引きます。チャート画面に最大で8本のトレンドラインを表示することが可能で、ラインが「ファン(扇の線)」のように見えるため、この名がつけられています。

ギャンファンのエッセンス

ギャンファンは、始点から終点まで描かれる線をトレンドラインとして、そこから上にあるか、それとも下にあるかでトレンドを見極めますが、扇が描く角度が重要な意味をもっています。45度以上の傾斜は長期的なトレンドの発生を示します。傾斜の大きさによって、今後のトレンドの大きさや継続を推定できるわけです。

(時間×価格) サイン
1×8(82.5度) ブレイクアウト(トレンド転換)のサイン
1×2(63.75度) デジサポライン
1×1(45.00度) 価格が上(下)にあれば上昇トレンド(下降トレンド)
2×1(26.25度) デジサポライン
8×1(82.5度) ブレイクアウト(トレンド転換)のサイン

ギャンファンの活用法

ギャンファンの活用法はいくつかありますが、初心者でも取り入れやすい方法を解説します。

基本は、現在価格が(1×1)の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドなので、トレンドフォローに仕掛けていくのがもっとも有効な活用法です。

そのほか、ギャンファンを活用して逆張りを仕掛けるテクニックもあります。現在価格が(1×1)の上にある間は上昇トレンドを維持している状態なので、(1×2)をレジスタンスラインとして逆張りを仕掛けます。(1×1)の下に価格が来たところでは、(2×1)よりも価格が下回ったタイミングで下降トレンドの発生と判断できるので、(3×1)や(4×1)をデジサポラインとして逆張りを仕掛けます。

このように(1×1)で相場の流れに乗って取引するベーシックな手法のはか、逆張りができるのがギャンファンの強みといえます。

初心者でも活用できるギャン理論

ギャン理論の「価値ある28のルール」と「相場に対する心構え」は、初心者が今日からでも実践できる心構えの数々です。

また「ギャンファン」に代表されるテクニカル分析は上級トレーダーの愛好者も多く、「MT4」(もしくはMT5)に搭載されていることから、使い方を覚えてしまえば便利な分析ツールとして役立ってくれるはずです。トレーダーとしてのレベルアップのために、ギャンファンにチャレンジしてみるのもおススメです。


猫道場もランキングに参加しています。応援よろしくおねがいするにゃ!

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FX超初心者専科 猫道場 道場主H

FXトレードは知識や経験の差によって、結果に大きな差がでます。 多くの人が1年以内にトレードから撤退していますが、その原因の多くはやはり知識や経験の少なさによるものです。 FXはボードゲーム(将棋やチェスなど)に例えられることがあります。 どんなゲームでも基本が身についていなければ、相手に勝つことはできません。 孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。 戦いに勝つためには、まず相手のことを知らなければならないという意味です。 FXにおいて、みなさんが戦う相手は、「市場(しじょう)」という大きな敵です。 市場と戦うための知識の入り口として、ぜひこのサイトを役立てていただきたいのです。 そして、経験についてはトレードを積み重ねることによってしか得られません。 みなさんにはご自分の資力の範囲で、無理のないトレードを開始していただきたいと思います。 「はじめに」でも触れましたが、FXトレードは奥が深いものです。 将来の勝ち組を目指して、また、その過程で経験するであろうFXの怖さやワクワク感をぜひ堪能してほしいと思います。 どんなゲームにもビギナーズラックがありますが、そのような幸運は長くは続かないことを知り、くれぐれも丁半博打のような無謀なトレードをしないように気をつけてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP