初心者トレーダーがしばらくトレードを続けていてもなかなか結果が出ないと、「自分には才能がないのかも」と不安にかられることがあります。勉強に長い時間を費やし、努力しているのに結果が出ないと自信喪失にもつながります。ひょっとすると、その原因は努力不足ではなく、学習するポイントが間違っているからかもしれません。
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必要な努力とはなにか
コントロールできないことがあることを知る
「買いエントリーしたら下がる」、「売りエントリーしたら上がる」といったように、自分の思惑と逆の事象が頻繁に起きると、怒りがわいてきたり、やけくそになることがあります。相場にもてあそばれ、振り回されている状態といえるでしょう。
なぜイライラしてしまうのかといえば、自分でコントロールできることと、できないことをわけて考える習慣がないからです。市場の動きは自分でコントロールすることができません。自分がコントロールできないことに対して怒りの感情をぶつけてみても、時間とエネルギーの無駄です。それよりも、自分自身がコントロールできる領域で努力をすることが勝ち残るために必要です。トレードがうまくいかず、イライラしたときは、そのように気持ちを切り替えましょう。
成績のいい人はどんな学習をしていたのか
本題から少し離れて、学生時代を思い出してみましょう。受験勉強や資格試験で結果を出した人たちは、当時どんな努力をしていたのでしょうか。「もともと頭が良かったから」「人一倍努力したから」というだけでは答えになりません。より正確にいえば、かれらは何を勉強すればいいのかを知っていたのです。
好成績を収めるためには、まず最初に「試験に出る問題や試験範囲」を知ることが重要です。試験に出る問題の範囲がわかれば、そこに全力を投入してスキルを高めればいいのです。それとは逆に、努力してもなかなか成績が上がらない人というのは、的外れな勉強をしている可能性があります。テストに出ないところを必死に覚えても、テストの結果にはつながりません。
多くの成績が上がらない人の悩みというのは「何を勉強していいのかわからない」というものです。投資についても同じようなことがいえます。ただし投資で問われるのは、勉強すべき範囲ではなく、「自分がコントロールできることとできないことを知る」ことなのです。
コントロールできる範囲を理解すれば結果は全然違ってくる
トレードにおいて、自分でコントロールできる部分を理解するだけで結果は異なってきます。無駄なメンタルのエネルギーを使うこともなければ、ケアレスミスやトレードのイライラも自然に減ってくるはずです。
取引手法は自由に選択できる
どういう手法によって市場で戦うのかについて、トレーダーは一切制限されていません。ローソク足やそのほかの分析ツールをどのように使い、インジケーターを使うかどうかもトレーダーの自由です。
どこでエントリーや決済をしても自由
「エントリーするかしないか」はトレーダーの自由です。当たり前ですが、強制的にエントリーしなければならないわけではありません。
ポジションを持った先の相場の動きをコントロールすることはできませんが、どこでエントリーするのか、さらにエントリー後に起きる事象に対する対応については、トレーダーの選択に任されています。トレーダーはエントリーと決済のタイミングに全力集中すればいいのです。
考え方をチェンジすれば見えてくる世界が変わる
誰からもエントリーを強制されることなく、ポジションを持つか持たないかを自分で決められるというのは素晴らしいことです。自分の判断によって、優位だと思ったところでエントリーできる自由があり、利確や損切りをどこで確定させるかもトレーダーの自由です。このように考えれば、リラックスした精神状態でポジションが取れるのではないでしょうか。
勝てないトレーダーは負ける原因を自分で作り上げている
相場はトレーダーの思惑とは無関係に動いています。それにもかかわらず、トレードの実際において、もし相場が意地悪に動いているように感じているとしたら、それは自分の頭の中でそのような思考と感情を作り上げているということになります。繰り返しになりますが、トレーダーが市場の動きを自由に選択することはできません。
結果が思わしくなかった原因は、市場がイジワルしていたわけではなくコントロールできる範囲におけるトレーダーの努力が足りなかったからなのです。
初心者が好成績を目指すためには、テクニカル分析やファンダメンタルを学んで、取引手法とタイミングを学んでスキルアップする心がけが重要です。それと同時に、怒りの感情を抑えることが重要です。マイナスの感情はかならずトレードに悪影響を与えます。無駄な感情は百害あって一理なしです。
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