FXに限らず世の中のあらゆるビジネスにおいて、「値段が安いときに買い、値上がりしたら売る」のが基本です。ほとんどのFXの教本にも、「相場が下がれば買い、下がれば売れ」と記されています。
ところが、その基本を実践してもなかなか勝てない初心者が多いのです。一体どういうことでしょうか。なぜならそこには、「値動きとトレードの関係性」について、初心者が犯している大きな誤解があるからなのです。
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初心者を狙い撃ちにする相場の罠
FXの教本に目を通すと、トレードの基本は「相場が上昇すれば売り、相場が下降すれば買い」であると記載されています。しかし、これを忠実に実践した初心者がことごとく返り討ちに遭っているという現実があります。
初心者を食い物にするプロ投資家たち
FX相場においては、誰かが勝てば誰かが負けることになっています。百戦錬磨のプロトレーダーや機関投資家が莫大な利益を出しているということは、かれらのエサとなっている誰かの損失が存在しています。それが、FXを始めたばかりの初心者や負け組トレーダーというわけです。
勝ち組トレーダーの頭の中
プロトレーダーや機関投資家が初心者やアマチュアと同じことを考えているとすれば、トレード集計に大きな差は生まれないはずです。したがって、百戦錬磨のプロたちは、FX初心者の裏をかいて真逆のトレードをおこなっていると考えるのが普通の感覚だと思います。
ところが実際には、かれらはごく常識的なことを考えてトレードしているだけなのです。このようにいうと、不思議に感じるかもしれませんが、要するに「相場が上げれば売り、相場が下げれば買い」という大原則について、プロトレーダーと負け組トレーダーとでは、視点や基準が異なるというだけのことなのです。それはどういうことでしょうか。
「初心者トレーダーが上昇していると考えている場面で買い、初心者が下落していると考えている場面で売る」
これが、勝ち組が勝ち組たる理由です。
FXは順張りが基本
勝ち組トレーダーは順張りをしている
プロトレーダーの思考がアマチュアと決定的に異なるのは「(多くのトレーダーに)買われている」という視点です。「買われている相場で買い、売られている相場で売る」。つまり、勝ち組トレーダーは大衆の売り買いによるマーケットの展開を先読みして、その動きに合わせてトレードをおこなう「順張り」を実践しているのです。
順張りと逆張りの特徴
FXはトレンドと同じ方向にエントリーする順張りが理にかなっています。その反対に、逆張りはレンジ相場で頻繁な売買を重ねて利益を積み上げることを得意とします。逆張りはおもにスキャルピングで活用される手法です。スキャルピングには高度な取引技術が要求され、拘束時間が長時間になることもあって、初心者や兼業トレーダーには不向きです。
アマチュアのトレードは逆張りになっている
初心者が教科書通りにトレードしたつもりでも、なかなか勝てないのは、勝ち組のプロトレーダーよりも判断が遅れるため、結果的にそのトレードが「逆張り」になっていることが原因です。それではなぜ、逆張りがいけないのでしょうか。
使うべき場面が違う
逆張りとは、価格が伸びる流れに逆らって売買する取引方法です。相場が上昇傾向であれば「売り」、下落傾向ならば「買い」を判断しなければならないので、順張りより難易度が高いのです。
また、逆張りは一定の変動幅を上下する「レンジ相場」に適したトレード手法です。具体的には、価格の方向性が切り替わるポイントを見極め、レンジ相場の上端で売りを仕掛け、下端で買いをおこなうテクニックが要求されます。このような特徴のある逆張りをトレンド局面で活用しても、勝てる確率が上がらないのは当然のことといえます。
相場を俯瞰して見ていない
短期足のチャートで相場を見て上昇トレンドでも、長期で確認すれば下落トレンドやレンジ相場であることがあります。なかなか勝てないトレーダーは、大きな流れに対して逆張りになっていることが多く、それが原因で負けていることが非常に多いです。
順張りトレードを実践するために必要な感覚
時間軸を見直す
初心者のミスの多くは、自分はトレンドに乗って順張りでトレードしているつもりでも、意に反して逆張りになってしまっていることです。このようなミスを避けるためには、短期足と長期足の両方を確認して、相場を俯瞰して見る習慣づけが必要です。
15分や30分足を利用してトレードしている場合は、1時間足や4時間足のチャートを参考にしましょう。複数の時間足でチャートを確認することによって、これまでの視点が違っていることに気がつくはずです。
「買われている」感覚を研ぎ澄ます
勝ち組トレーダーは特別なことをしているのではなく、トレンド相場を把握するテクニックに長けているだけのことです。「価格が上昇しているか否か」ではなく「買われている相場か否か」を判断できるように相場感覚を磨くことが、勝ち組への近道になるでしょう。
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